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【働き方】技術職から営業職になって変わった人との距離

私の経歴を見返すとIT営業職が長くなりました。

営業はやりたくない職種でした。
どっちかというと人と接するのがあまり好きでは無かったからです。
しかし営業職をやってみて、周りの人との関わり方がずいぶん変わりました。

それは「自分と他の人との距離が近くなった」ということです。

営業をしていると日々新しい人と会い、多いと年間に何百人と会います。
だんだんとこう感じるようになりました。

・私の価値観を変えるような一言を言ってくれる人がいる
・初対面から、失礼だったり、変な人がいる
・こちらが礼節をもって接しても態度が悪い人は、その人がおかしい

もともと私は理系で、新入社員の時の初期配属は、法人営業のエンジニアでした。

その時はこう考えてました

「お客様は良い製品(技術的に良い製品)を買う」

しかし、色々な商談を経験してうちに、失注することが何度かありました。

いい物なのに売れない時がある。

正直、理解できませんでした。

こちらの説明が足りないのか、お客様の理解が足りないのか。
技術を信じていた私には本当に分かりませんでした。

その時に、先輩の営業が言ってたことが私の転機になりました。

「人は、頭で考えて、心で決めるんだよ」

私には衝撃的でした

仕事は論理的な根拠に基づいた合理的な判断がされると、新人の私は思っていました。

けど、決断するのは人間、組織。
感情をもつ存在。

その頃から、技術への情熱が薄まりました

技術だけでは採用されないと分かったからです。

それから色々なきっかけもあり、営業職に変わりました。

色々なお客様と会い、それぞれの「人柄」や「仕事への情熱や価値観」、「プロジェクトへの思い」などを聞く機会が増えました。エンジニア時代にはあまり聞けなかったことです。ひどい人とも会いました、仕事でなかったら二度と会いたくないし、なんならマジギレしたいと思った人もたくさんいました(笑)

その中で、人との距離感みたいのが分かった気がします。

自分が思っていたよりも、近づいて大丈夫なんだと。

そしてそれが人生を豊かにしてくれるのだと。

それから変わりました。

ショップ店員さんと話しながら服を決めたり
タクシーの運転手と目的地まで雑談したり
バーで隣になった知らない人と話をしたり
道に迷っている外人に話しかけたり

以前の自分では考えられないことです。

今までとは異なる人々との関わりの中で影響を受けるようになりました。

人のことが以前よりも好きになりました。

営業職は楽ではありません。
ただ、私の人との距離感を変えてくれたのは事実です。
人との距離を楽々と近くできる人がうらやましいです。

あなたの人との距離感は、どのくらいですか

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