久しぶりの、初めての花柄ワンピース
こんばんは。しそゆかりです。
初めての花柄ワンピースをお迎えしました。
そもそもワンピース自体全く着ないので、ワンピース自体初めてと言ってもいいくらい。だから近くまで来てついでに寄っただけの雑貨屋さん一角で目にした時も、なんなら背景と同じくらいの感覚でした。
夏らしいレーヨン・麻素材の花柄ワイドパンツ。同じ柄のトップスとワンピース。
一目見て気に入って、手に取ったのがワイドパンツ。モノトーンの花柄がシックで可愛い。外はまだ雪がちらついていたけど、春夏の制服を妄想し始めたわたしの気分には涼しげな素材感はぴったりでした。
隣に並ぶ同じく花柄のワンピースにも手を伸ばしてみる。同じ柄だから当然すごく可愛くて、でも顔回りに大きめの柄がくる服はあまり似合わないんだよね。そもそもワンピースって着ないしな。
ここ数年でワンピースを着たのなんて、喪服くらい?あとは友達の結婚式。結構前だけど。
子どもの頃は兄たちのお古を着るのが普通で、ワンピースはおろかスカートさえ学校の制服以外で履いたことがなかった。その頃のわたしは自分はスカートを履けるだなんて思ってなかったし。とにかくスカートを履いたり、髪を伸ばしたり、自分の身体にあったサイズの服を選べるようになったのも親から離れて何年も経ってからだった。
結婚式も喪服も、そういうお決まりでそういう場だから着られるだけ。スカートの抵抗感がようやくなくなって、”好き”を受け入れられるようになって、でもワンピースは未だにハードルが高かった。
妙に狭い試着室で、とりあえず試着だけしてみようと持ち込んだワンピースを着てみた。そしたら、びっくりするくらいときめいてしまった。
まず最初に(まずい)と思った。ワンピースにときめいていられるのなんてお店にいる今だけで、家に持って帰ったらきっと自分の似つかわしくなさにただただ絶望することになってしまう。だから今すぐ、似合わない、買わなくていい理由を探さなくてはいけない。
そう思ったのに、試着室を出てみても、大きな鏡の前で見ても、自分のなりたい・似合う・好きがいいバランスで詰め込まれたワンピースだった。
一旦保留にして第一候補だったワイドパンツを着てみたけど、ワンピースのときめきの前ではワイドパンツは無力だった。ストレートのすとんと落ちるシルエットがレーヨン・麻の素材感の上では好みじゃなかったというただ一点だけなのに、なぜか分からないけど候補から完全に外れてしまった。
もう一度大きな鏡の前で、ワンピースを試着した。
似合わない、買わなくていい理由が一瞬頭をよぎったけど、やっぱり自分のなりたい・似合う・好きが詰め込まれた服だった。
ワンピースだから着ないっていうのも、”好き”を受け入れられるようになって、お気に入りのスカートができたんだから、そのうちどこかにいって消えてなくなることかもしれない。そう思って、ワンピースをお迎えすることにした。
初めて着て出かけるときはきっとそわそわして仕方ないだろうけど、なんとかなるだろう。
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