【文武両道】「アカデミック・オールジャパン」を制定しよう!
今回は高校野球の話です!先月の全国高校野球選手権では慶応が107年ぶりの日本一に輝きましたよね!1番・中堅手として優勝に貢献した丸田湊斗選手は現在台湾で開催中のU18W杯でも活躍しており、まだまだ慶応フィーバーの興奮冷めやらぬ状況です!
エンジョイベースボール!長髪!そして日焼け止め!慶応は高校野球に新風を吹き込みましたよね!丸刈り、軍隊式、ド根性が長らく主流だった従来の高校野球とは180度異なるスタイルで頂点に立ち、全国の高校野球ファンに大きな衝撃を与えました!おそらく高校野球の大きな転換期になったことと思います!
慶応のエンジョイベースボールが支持されたのは、日本一に輝いたからというだけではないでしょう!偏差値の高い進学校であることも理由としてあるはずです!
学業にも励み、「文武両道」を貫きながら野球を楽しんでいるからこそ、そのスタイルが好意的に受け止められたのだと思います!
やはり高校生の本分は学業です!部活動は学業の余暇として行うのが本来の優先順位です!
そりゃあ〜勉強時間を減らして練習時間を増やせば野球は上達するかもしれませんが、それは学生として本末転倒な気がします!
慶応の快進撃によって「エンジョイ」や「脱・丸刈り」は追随する高校も増えてくると思いますが、ぜひとも学生にとって本来の姿である「文武両道」も広く浸透してほしいものですよね!
そこで私から1つの提案です!
「アカデミック・オールジャパン」を制定しよう~!
【アカデミックとは⁉】
唐突に「アカデミック・オールジャパン」って言われても、何のことやらさっぱり分かりませんよね!
まずは皆さん!米国の大学スポーツに「アカデミック・オールアメリカ」なるものがあることはご存じでしょうか⁉ おそらく聞いたことのない方のほうが多いでしょう!
米国の大学スポーツはNCAA(全米大学体育協会)という組織が管轄しています!このNCAAが毎年、各種スポーツのベストメンバーにあたる「オールアメリカン」を選出しているんですね!いわば野球のベストナインやサッカーのベストイレブンに相当するものです!
野球だけでなく、バスケットボール、アメリカンフットボール、サッカー、バレーボール、ソフトボールなど、さまざまな競技のベストメンバーを発表しています!
このオールアメリカンとは別に、カレッジスポーツ・コミュニケーターズという組織が「アカデミック・オールアメリカ」というベストメンバーを発表しています!
NCAAが制定するオールアメリカンが競技の成績や実力を基に選出されるのに対して、アカデミック・オールアメリカは「スポーツ」と「学業」双方の成績を基に選出されるんですね!
スポーツでも活躍し、なおかつ学業も優秀!まさに文武両道のベストメンバーが発表されているわけです!アスリートの学習意欲向上や文武両道の促進を目的に制定されているもので、文武両道の評価が高い米国らしい表彰ですね!
これ!凄くイイと思いませんか!ぜひとも日本も真似しましょうよ~!
「アカデミック・オールアメリカ」に倣って、日本も「アカデミック・オールジャパン」を制定しましょうよ~!
【日本でも制定しよう!】
そうなんです!日本も同様に競技と学業の双方で好成績を収めた選手を選出する「アカデミック・オールジャパン」を制定して、表彰するとイイんじゃないかという提案です!
現在も野球のベストナインやサッカーのベストイレブンなどは、大学の各リーグや各種大会などで選出されていますよね!
こうした従来からあるベストメンバーは引き続き表彰するとして、それとは別に文武両道のベストメンバー「アカデミック・オールジャパン」も表彰するとイイと思うのです!
純粋に競技だけの成績で選ぶベストメンバーは従来通り各リーグや連盟にお任せするとして、「アカデミック・オールジャパン」はスポーツ庁が選考すると良いのではないでしょうか⁉なにせスポーツ庁は文部科学省の管轄ですからね!文武両道を表彰するには適任でしょう!
【高校野球の場合】
まずは試しに今夏の全国高校野球選手権から、大会成績と学校の偏差値を基に「高校野球版アカデミック・オールジャパン」を独断で以下の通り選んでみました!
投 手=小宅 雅己
(慶応❷=偏差値76)
3勝0敗0S 15奪三振 防御率0.64
捕 手=渡辺 憩
(慶応❸=偏差値76)
6安打0本塁打2打点 打率.300
一塁手=熊谷 陽輝
(北海❸=偏差値64~55)
6安打1本塁打4打点 打率.545
二塁手=知花琉綺亜
(智弁学園❷=偏差値66~56)
7安打0本塁打5打点 打率.500
三塁手=二宮 士
(日大三❸=偏差値66)
8安打0本塁打3打点 打率.615
遊撃手=中山 凱
(専大松戸❷=偏差値72~62)
4安打0本塁打1打点 打率.500
外野手=丸田 湊斗
(慶応❸=偏差値76)
9安打1本塁打4打点 打率.409
外野手=北川 陸翔
(立命館宇治❸=偏差値68)
2安打0本塁打1打点 打率.500
外野手=武内 涼太
(星稜❸=偏差値68~55)
2安打1本塁打3打点 打率.667
こうして学業も加味してベストナインを選ぶと、野球だけで選出するベストナインとは違った顔ぶれになりますよね!
ちなみに私が独断で選んだ上記メンバーですが、さすがに各選手の内申点までは分かりかねるので、学業の評価はあくまで学校の偏差値を参考に選びました!
でも実際には学校の偏差値だけでなく、個々の学業成績も考慮した上で選考されるのが理想的ではあると思います!
今回は例として試しに高校野球のアカデミック・オールジャパンを選んでみましたが、同様にさまざまなスポーツで同様のベストメンバーが選考されると良いのではないかと思うのです!高校でも大学でも、学生の本分である学業にも力を注いでいるアスリートの励みになる表彰ができるとイイと思うのです!
【学業の重要性】
そもそも、なぜ文武両道が大事なのでしょう?
文武両道が大事というよりも、学生にとっては「学業」が何より大事だということです!スポーツをやっていれば学業が疎かになっていい免罪符になるわけではないはずです!
以前、全国高校野球選手権に出場した高校の監督さんが、「文武両道という言葉が大嫌い。文武両道は無理」と発言したことがありましたよね!二兎を追わず、一つのことを究めろという趣旨でした!
もちろん、学業とスポーツを同時に頑張れないのであれば、残念ながら一つに絞るしかないでしょう!ただ、その優先順位は「学業>スポーツ」になるのが学生本来の理想的な姿ではないかと思うのです!
なぜスポーツより学業の方が大切なのでしょう?それは、スポーツで将来の活路を見いだせる人はほんのひと握りしかいないからです!
例えば野球で言えば、卒業後にプロ野球選手になれる高校球児はほんのわずかです!高野連によると、昨年度の高校野球部員(硬式)は全国で13万1259人でした!そのうち、昨年のドラフト会議で指名された高校生は育成指名も含めて53人しかいません!割合にして0.04%!実に2500人に1人しかプロにはなれなかったことになります!
ということは、高校球児の99%以上が野球を職業にできなかったわけです!野球部員の99%以上は野球以外に活路を見いださざるを得ないわけです!
「君は勉強しなくても、野球さえ究めれば大丈夫だよ!」と言ってあげられるのは2500人に1人しかいないのです!2500人中2499人には「将来のためには勉強も頑張った方がいいよ」と言ってあげないわけにはいかないのです!
野球に限らずスポーツに励む学生たちには「将来を見据えて、スポーツだけでなく勉強も頑張ろう!」と言ってあげるのが大人の務めではないでしょうか⁉
学生アスリートの将来のために、文武両道を奨励する表彰を制定しよう~!
「アカデミック・オールアメリカ」に倣い、「アカデミック・オールジャパン」を制定しよう~!
スポーツ庁の皆さん!文部科学省の皆さん!御一考くださ~い!
と、素人ジョシは思うのでした!
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