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耐震診断で内壁下地を調べる7の方法

おはようございます。

今日は木造耐震診断で壁下地を調べる10の方法を紹介します。

真壁の場合

 真壁の場合、古い住宅だと、私の地域だと小舞壁かラスボードがほとんどです。小舞壁の場合、厚さだけでなく、両面塗られているか?などもポイントになってきます。これを調べる方法は、

①小屋裏、天井裏から覘く
 の一択です。仕上げを知る方法は他にもあるのですが、梁に到達しているか?や小舞壁の場合両面塗られているのか、片面だけなのか?分かりません。逆に一箇所調べてしまえば、他はだいたい同じですし、真壁和室の部屋には、ほとんどの場合押入天袋があり、そこから覗けば見えるのです。この法は他の大壁などでも利用でき、壁の種類、厚み、到達高さなどを知ることができます。

大壁の場合

 大壁の場合、壁厚を測定して、胴縁などを打っているか?予め予測を立ててから調査する必要があります。ふかしている場合、最悪耐力がほとんどないこともあります。胴縁や間柱は仕上げ材を叩いたり、サーモグラフィーでみればわかることがあります。

②エアコンスリーブ跡、スイッチボックスなどを外して仕上げ材の断面を覘く
 これがオーソドックスです。意外に覗ける場所はあります。電気なので無理をしてはいけません。

③穴を空ける
 金物を確認したり他の確認があるときは、一番情報を収集しやすい箇所を開けて、調査します。金物などを調査するときに必須の方法ですが、壁の種類もわかります。四角や円にくりぬいて、その断面を見て判断します。復元できるようにうまくくりぬき補修クロスなどで仮止めし後できちんと復旧します。

④図面で調べる
 意外と図面に書いてあったりします。古い物件の図面は当てにならないという人もいますが、まず最初に確認するのは図面です。

⑤階段下の収納
 ここは、仕上げが裏から見られるケースが多いです。他にも小さめの部分収納は、内側に仕上げがなく、裏から確認できるケースが多いのでまずは確認しましょう。

⑥たたく
 あまりお勧めしませんが、クロス下地のせっこうボードか薄ベニアかはわかるようになります。

⑦破損後より
 住んでいる間に、壁に穴を開けたりすることありませんか?なんらかの養生テープや何かで塞いでいます。その部分から調査するとわかります。

他にも、状況にあわせて調査方法を選択するのがプロの調査者です。各調査者は、いろいろ工夫を重ねて、より正確でより効率的な調査方法を編み出しています。決してソフトに入力してるだけではないのです。

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