白い眼の竜は空を飛びたい。

ボカロP。呼びにくければりゅーでも白竜Pでも、呼びやすいように。言葉をくれるあなたが好…

白い眼の竜は空を飛びたい。

ボカロP。呼びにくければりゅーでも白竜Pでも、呼びやすいように。言葉をくれるあなたが好きだ。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

30分くらいで書いた短編小説「音楽の力」

「♪~、♪~~」  少女の歌声がか細く響く。小さな公園には、少女の他に少年が三、四人。 「バーカ」 「何か言い返してみろよ」  少年たちが笑うのに合わせ、ランドセルが揺れる。その声を掻き消すように、少女は徐々に声を張り上げていく。 「ネクラ」 「……ち、近寄んなよ、ショーガイがうつる」  対照的に、少年たちは気勢を削がれたように徐々にトーンダウンしていく。 「……グズ」 「えっと、のろま……」 「……」  そうしてついに、少年たちは完全に押し黙ってしまった。彼ら

    • 推し活、ネッ友、人間関係、人生、ガチ恋

       顔も本名も出して活動してる三次元の推しがいるから、顔も本名も知らないインターネットのお友達と話している時、「この人と私より、私と推しの方がまだ繋がりが深いんじゃないか……?」という錯覚に陥ることがある。  推しとオタクの関係なんて言っちゃえば他人だし、推しとオタク以上でも以下でもないと承知の上で、今私が紡いでいる関係はそれ以上のものなのだろうか、とたまに考えてしまう。  基本的に、ブロックされたりアカウント消されたりしたら終わりじゃん、ネッ友って。突然のブロックや垢消し

      • いい人に越したことはないけれど

        オーディオブック視聴中私「ああ! 作者は読者をコケにしています! このやり方はずるいです! この騙し方は認めません! 作者さん絶対性格悪いって面白いなそれにしても!」  作った人の人格なんて作ったものには関係ないんだよな。好きな作品の作者さんの人格が素晴らしくて倫理観が自分と合うことは私にとってとてもありがたいことだけど、それは加点要素であって減点理由にはなりえない。  ちょっとよくないたとえかもしれないけど、親が犯罪を犯していたからといってその子供まで犯罪者とは限らない

        • 日記にしても雑すぎる

           最近までスランプ的なアレが続いていたが、スイッチが入ってしまえば案外どうにかなるもので、先週曲を出したのにもう新曲がほぼ完成状態になっている。  のに、週末に出したいshort動画の編集が手付かず。愚か、どうしようもなく。やりたいことだけやっちゃう幼いところ、直したい。  頭の中で音楽が鳴り響く現象、DTMerは自分の作った拙い曲でそれが起こるからうぐーってなるよね。ならない? まずうぐーってなるような曲を作るな? ……はい、すみません。  あとなんか書くことあるかな

        • 固定された記事

        30分くらいで書いた短編小説「音楽の力」

        マガジン

        • 短編小説まとめ
          7本

        記事

          オーディオブックの話

           オーディオブックに、手を出した。  頭を使わず手や足だけを動かす時間が一日の中で割とあるので、一ヶ月無料プランみたいなのでお試ししている。多分このまま月額会員になると思う。オーディオブック、いい。  プロの朗読というのは、集中して聞くと結構学べることも多い、気がする。単語の一文字目だけちょっと強めに読んでる気がするな、とかその程度の気付き。そういう小さな工夫の積み重ねで、聞き心地の良さを実現させているのだろうな。  作品によっては効果音が入っていたり複数人で読んでいた

          オーディオブックの話

          ストレスをうまく発散

           なんかストレス溜まってるなあ、と思って、おもむろに脱ぎ捨ててあったパジャマを丸めて、ドアに向かっておもいっきりぶん投げた。べふ、みたいな音がした。肩を痛めた。もしかして私、ストレス発散が下手?  でもさあ、怒りに任せて固いもの同士をぶつけたら、きっとおっきい音が鳴るじゃん。それは、怖いじゃん(ストレスを発散する気はあるのか?)。  ほんとうにイライラしてるとき、何かをぐちゃぐちゃに壊したいという欲求と、それに抗うような何かを作りたいという欲求に支配される。お陰で作詞が進

          ストレスをうまく発散

          魔女。と、旅人【書くのに二時間くらいかかっちゃった短編小説】

          「お嬢さん、お名前は?」 「……魔女」  旅人の質問に、魔女は風に靡く髪を手で押さえながら答えた。 「っはは、キミ面白いね。そうじゃなくて、お名前、教えてよ。呼びづらいじゃん」 「……?」  旅人の言っていることが本気で分からない、というように魔女は首を傾げた。彼女の生まれ育ったこの街では、魔女と言えば彼女ただ一人を指す固有名詞だった。生まれた時には何かもっと別の名前があった気がするが、彼女が魔法を扱えると判明してからは、両親も彼女のことを「魔女」と呼んだ。 「なあに

          魔女。と、旅人【書くのに二時間くらいかかっちゃった短編小説】

          ごんぎつね その後二次創作

           自分の言葉をごんがどう受け取ったのか、兵十にはわかりませんでした。実際のところ、彼の言葉には失望の色がありました。おっかあに先立たれ、気にかけてくれる人のいないと思い込んでいた自分に、くりを、まつたけを、形ある愛情を足元にぽつんと置き去ってくれた、まだ見ぬ何者か。友人の加助にこの話をしたとき、加助は「そりゃあ、神さまのしわざだぞ」と何でもないように言いました。彼の言葉を、馬鹿げていると切り捨てる気持ちは起こりませんでした。以来兵十は、玄関に置かれた山の恵みの向こうに、ありも

          ごんぎつね その後二次創作

          露悪的なキャラとの折り合い

           読書中私「主人公が破滅する鬱展開なのだろうが、主人公を地獄に突き落とした奴のキャラ造形が良すぎてそれどころじゃない」  魅力的な悪役を描けるようになりたいものですね。でも悪役の描写ってなんか消耗しませんか。それ以外のキャラを書いてる時と比べてMP消費が高いというか。  昔読んでた携帯小説で、作者さんが「○○ってキャラが好きになれなくて筆が進まない」みたいなことをちらっと言ってて、おいおいお前の始めた物語だろうが……と失礼ながら少し呆れてしまったのだが、その○○というキャ

          露悪的なキャラとの折り合い

          雪かきと、善意の小路【90分くらいで書いた短編小説】

          「こちらお釣りと、レシートになります」 「どうも、ありがとうございました」  店員さんに軽く頭を下げ、先に会計を済ませていた一平に「待たせたね」と声をかける。 「ありがとうございましたー」  二人そろってコンビニを出、二人並んで歩道を歩く。道の端には、昨晩降った雪が積み上げられていた。レジ袋から購入したばかりのピザまんを取り出しながら、一平はニヤニヤとした表情で僕に話しかけてくる。 「お前、やたらペコペコしてたな」 「何が?」 「さっき。店員に頭下げてただろ?」 「頭

          雪かきと、善意の小路【90分くらいで書いた短編小説】

          夏休みの宿題状態

           YouTubeの投稿時間ってマジで大事ですよね。休日の午後は伸びる(めちゃめちゃ投稿サボってたのに投稿タイミングがよかったおかげで再生数が今までの2.5倍くらいになった女)。あとshortのシステムは素晴らしい。  時に明日は休日ですね。投稿チャンスですね。全然できてないんですね。ぴいぴい言いながら慌てて編集しています。  ので、今日の記事はここで終わり!(私の長所は潔さです!)

          パソコンとスマホと私

           作成中の曲、ギターいい感じに入って嬉しい。話は変わるが(二行目で……?)、作曲のほとんどをスマホで完結させてしまっている現状、あまり良くない気がする。  この際無料アプリを駆使しているのはいいとして(どうせ今の私の技術では有料の素晴らしいソフトなど使いこなせないと思うし。でも、初心者だからこそ有料のプラグインなどに手を出すべきみたいな意見もあるのかな。考え方はそれぞれ)、私の憧れてるDTMerさんたちで作曲にパソコンを使っていない人なんていない。  今はスマホも高性能だ

          一時間くらいで書いた短編小説「物言わぬ協力者」

          「やっぱりノルルの書く歌詞はいいね。情景が浮かんできそう」  送られてきた歌詞を上から下までじっくりと眺め、私はうっとりとした声音で言う。 「ノルルに頼んでよかったなあ、やっぱり。持つべきものは作詞のできる友達だね!」  画面の向こうにいるノルルは何も答えない。が、私は気分を害することもなく発言を続ける。 「じゃあこれ、いつも通り栗坊んとこ持ってって曲付けてもらう感じでいいよね?」  ノルルからの返答はないが、これもいつも通りなので気にしない。無言ということは否定の

          一時間くらいで書いた短編小説「物言わぬ協力者」

          曲を作っています(ボカロPだからそりゃそうなんだけど)

           普段Cメジャースケールという白鍵だけ演奏しとけばまあそれっぽくなる調ばかり使って作曲してるから、急に気まぐれでFマイナースケールとか使うと勝手が違いすぎてビビる。Aは……Aスケール外か、通りで音がぶつかるわけだ。Cは? Cはあるんや……C#もある……へんなの……(作曲初心者がすぎるやろ)。  一昨日くらいまで愛着があまり持てなかった曲が、メインの楽器変えた途端めちゃくちゃ可愛く見えて(聞こえて)くるのウケる。っぱシンセよ。サビとか可愛すぎて、というかほぼサビしかできてない

          曲を作っています(ボカロPだからそりゃそうなんだけど)

          一時間くらいで書いた短編小説「瓶詰めの妖精」

           その町では、妖精をペットとして買うことがブームになっていた。  小人のような体と虫のような薄い羽をもち、鱗粉をまき散らす妖精。彼女たちには様々な品種があり、体の大きさや生態も様々だ。中でも小さくて飼いやすいとされている品種は、手のひらに乗る程度の小さなガラス瓶の中で飼育されることが多い。  ――ずり、ずり、ずり。  エサは花の蜜、瓶の上の方からスポイトのような器具で流し込んでやる。掃除は週に一度が目安。特別な道具や環境を必要とせず、初期費用もさほど高くつかないので、イ

          一時間くらいで書いた短編小説「瓶詰めの妖精」

          やっとYouTubeアカウントを動かした

           5億年ぶりくらいにショート動画出した。ごめん嘘、5ヶ月ぶりくらい(言うて結構空いたな)。ずっと前から完成してたけどなんか投稿してなかったやつ。本当になんで投稿してなかったんだ。  いつもより高評価率高い気がしてにこにこ。この調子でさっさと新曲出そうね。次回、完成した曲に興味が湧かないよ編! 絶対見てくれよな!(新曲作るの楽しすぎ……)  一日一音、一日一文字を掲げて生きていくことにしました、一昨日あたりから。一日最低一回は作曲アプリを開く、一回は執筆用アプリを開く。しば

          やっとYouTubeアカウントを動かした