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リンゴを描く・・・左の上の右の下の左・・・

平面に
立体を描け・・・と言われても
そもそも
描けるわけがないと思う私

だって
平面だから
手で撫でることが出来る
そこに
立体はない
触れない

立体に見えるように描くと言うこと?
だから
やはり立体ではない

リンゴを描く
リンゴの裏側を描けと言われる
見えなくても
リンゴの裏はあるのだから
リンゴの裏まで描いてこそ
そこに
立体として現れる・・・と言われる

いやいや
それは
想像の世界で
実態ではない

平面に立体を描くという矛盾に
誰もが
疑問を抱かない
だからこそ
絵画は
評価されているのだろう
確かに
そのリンゴを
掴み取って
かじってみたくなる程の
写実を観ることがある

一方向から見た点は
少しずれて
さっきの点とは異なる
その点の集まりが
立体と言うこと?

リンゴのある一面の線は
違う方向から見ると
もう・・・消える
消えてなくなるモノなのに
その集合体が
存在するのは何故?

空間を
自分軸で捉える
右と左
上と下
前と後

左の上の右の下の左・・・
それは・・・左・・・

誰にとっての・・・左?

立体を考える基盤は
それで落ち着くのか?

しかし
自分軸がブレている私は
やはり
捉えられず
落ち着かない

やはり
そこに
モノとして
存在して欲しい

リンゴの
左を見て
左の上を見て
左の上の右を見て
左の上の右の下を見て
左の上の右の下の左を見て

やっと私は
気付くのだ
リンゴが
そこに
あることを・・・