おどりキノコのスープ【短編小説】
ある日の昼下がり。
僕の泊まっている部屋に一人の冒険者が乗り込んできた。
「ケイ、面白いキノコを発見したんだ!ちょっとこれを料理してみてくれよ!」
そう言うと冒険者ことフレッドは僕の作業中のノートを勝手に避け、机の上にキノコをくるんだ布を置いて開いてみせた。
「なんだこのキノコ……。動いてるじゃないか」
「そうなんだよ!おどりキノコってやつ?初めて見かけたから取って来てみたんだ!」
布の中でもがいている不気味なキノコは、しめじのような見た目をしている。
モゴモゴと動