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書類選考歴15年の採用担当が打ち明ける書類選考のキモ

こんにちは、しろふくです。記念すべき初noteです。

何を書こうか悩みましたが、多くの方が悩まれている「どうすれば書類選考を通過できるのか」について、通算15年、約15000名を書類選考してきた私が、そのキモについてお話しします。

書類選考通過のために、何か1つでもお持ち帰りいただきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。


私が書類選考する場合、以下の3点を確認しています。

  1.  スキルチェック(=必要な能力があるか)

  2.  定着性(=すぐに辞めないか)

  3.  コミュニケーション力(=情報伝達力があるか)

これ、ほぼ面接で確認する内容ではないかと気づかれた方もいらっしゃると思いますが、そうなのです。
書類選考は面接と同じで「実際に会うか、書面で会うか」それだけの違いです。

応募書類にはあなたのすべてを託すつもりで、全身全霊を注いで作成してください。応募書類は適当に仕上げて「面接で話せば自分の良さが分かってもらえる」と考えている方、その考えは捨てましょう。
真剣に作成した応募書類からは、実際にお会いしていなくても、気持ちがバシバシ伝わってくるのです。

さて、先ほどの確認ポイント3つについて、説明します。

1.スキルチェック(=必要な能力があるか)

これは純粋に、あなたが募集要項を読んでいるかどうかを確認しているのですが「必要条件」がすべて盛り込まれているか、を見ています。

実際には「歓迎条件」もないと無理なんじゃないの? と思われるかもしれませんが、そこは需要と供給のバランスによります。

募集開始してから1カ月もたっているのに、まったく応募がない場合は、必要条件3つのうち2つしか満たさなくても合格する場合もあります。しかし大抵の場合、そこそこ応募が来るレベルまで「必要条件」は下げてあります。

そのため基本的に「必要条件」が満たされているのか、一瞬にして分かるように書類を書いてください。注意すべきは、大企業の場合、応募書類はまず人事が見るということです。ここを突破しないと部門に送られません。

必要条件に「CAD使用経験3年」と書いてあるのに「SOLIDWORKS 3年」と書いてあっても、残念ながらSOLIDWORKSがCADソフトだと知らない人事の方もいます。ここは「CAD使用経験(SOLIDWORKS)3年」と書くと人事の方にも、部門の方にも情報が伝わり親切ですよね。

2.定着性(=すぐに辞めないか)

会社にとって、採用した方がすぐに辞めることほど悲しいことはありません。採用にかかる費用と時間、人事側も部門側も、相当のものがかかりますので、これは入念にチェックします。

特に1年くらいで職場が変わっている場合、その理由を確認します。職場が変わっていても、吸収や合併によるものだったり、会社都合のリストラだったりすることはありますし、家族の介護などで辞めることもあるでしょう。

重要なのは、転職した理由を記載しておくことです。たとえ短期で離職した会社があっても、その理由が「実際に入社してみたら提示された条件と異なった」などの場合は、納得感があります。

残業が多いと書くとガッツがないという印象を与えないか心配される方もいますが「月80時間の残業が数か月続いたため、体力的な限界を感じた」でも良いのです。しかし月20時間はさすがに難しいでしょう。

3.コミュニケーション力(=情報伝達力があるか)

ここは通常、書類選考を通過した方が、面接で確認されるポイントですが、書類選考ではどれだけの情報を伝えられるかが勝負です。

基本的に、以下の「応募意欲が低い書類」は、不合格となります。
・職務経歴書の10年分が3行で書かれているなど、職務経歴を説明しようという気持ちが感じられない
・誤字脱字が多すぎ、フォントやインデントがそろっていないなど、人に読んでもらう前に、自分で応募書類を読み返していない

また、以下のような「不明点のある書類」も、通過することは少ないでしょう。
・履歴書と職務経歴書の勤務年数がずれている
・職務経歴の中に空白期間があり、何をしていたのか書かれていない
・経験年数やTOEICスコアなど、必須としている部分の記載がない

書類選考は1回限りの片方向のコミュニケーションとなります。対話型の面接は双方向リアルタイムのため、若干情報が不足していても補える部分がありますが、書類選考は提出した応募書類がすべてです。
これが、応募書類に全身全霊をかけて作成してほしい理由です。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
早速あなたの応募書類を再度見直してみてください。
何か改善できる点があればうれしいです。
そして実際に改善して何か変化があった方、コメントでお知らせいただければめちゃめちゃ喜びます。


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