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マラソンペースを意識せずマラソンで結果を出すには?

マラソントレーニングでペース走を一生懸命行ってもマラソンの結果が出ない。
閾値走を取り入れているけど、マラソンに繋がっている実感がない。
E、M、Tペース、一生懸命参考にしてるけれど目標と乖離してる。
30キロ走はどれくらいで走るかが大事、マラソンペースプラス〇〇秒と信じている。
などなど、どれもよくある話だと思います。

どんなスポーツでもそうですが、これだけやっときゃ大丈夫、なんていう魔法のトレーニングは存在しません。
なんでも基礎があって、そこにどんな組み立てをしていくかが大切です。


普段トレーニング時からタイムには一喜一憂する人も多いのではないでしょうか。
陸上の場合は記録がモチベーション。
これは大部分の人がそうだと思います。
だからトレーニングにおいてタイムを重要視する、そう考える人は多いでしょう。

かくいう私も以前は、「今日はこれくらいなタイムで行きたい」と思っても結果が大きく違うと割と凹むタイプでした。
原因を探ってしまうし、タイムが出ないと気持ちも上がりませんでした。

でも、今は違います。
タイムにあまり拘らないでトレーニング出来て、レースに力を出せたら最高、そう思いませんか。
マラソンペースから何秒の幅で何キロ走らなきゃ、とかTペースはこれくらいでこなせなければ、この考えばかりでは行き詰まります。
先にゴールを決めて、何分何秒ペースでやらなきゃ達成出来ない、これではトレーニング自体が楽しくありません。

ではどういう風にタイムを気にせずトレーニングしていけばよいのでしょうか。
今回は生理学的な反応には重きを置くけど、タイムは結果であって、目的ではない、タイム至上主義にして悩まない、マラソントレーニングの取り組みをご紹介したいと思います。

まず、その為に最低限しておくことは、現在の土台がどれくらいあるか?ここを把握しおくこと。ここはすごく重要です。
現在の走力ではなく、土台、基礎です。
5km10kmはトレーニング量が少なくてもタイムは出たりしますがマラソンではそれはあんまりありません。

ここでいう基礎というのは有酸素ベースの能力がどれくらいあるか、です。
簡単に言うとどれくらい長くジョグ出来ますか?どれくらいの頻度で走ることが出来ていますか?
そういうことです。
長さ、ではトレーニング期間が3か月から4か月取れるとして、120分のジョグが精神的、肉体的に苦痛じゃなく出来ること。
翌日に激しくダメージが残る、というのは基礎が出来てない証拠です。

8月に北海道マラソンを走った会員さん二人のマラソントレーニングをご紹介したいと思います。
この事例は、基礎が出来ていることを前提にした内容であることは最初に断っておきます。

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