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マラソン練習 走り込み期について

11月、12月のマラソンを考えた場合、夏という時期はどういった位置づけになるのでしょうか? 
期分けで言うとマラソン練習のスタートであり基礎を作る時期、その中でも有酸素能力を養成するのがこの時期です。                そのために一定期間、走る時間(頻度)を増やす、一度に長い時間を走る習慣を作る、その結果一か月の走行量が増える、など結果として走行距離のボリュームが増す、これが走り込み期の目的になります。 よくサブスリーするためには〇〇〇キロ走るべし、などと言われています。 しかし実際には距離はあくまで結果、大事なことは走り込みの中身、どんなことを知ったうえで取り組むと良いのか? そこを深く掘り下げてみたいと思います。


有酸素能力の養成とは? 

走り込み期には何を養成したいのか? 難しく言うと有酸素能力を養成しましょう、ということですがざっくり簡単に言うと体力・スタミナを養いましょうということです。 

体力・スタミナのイメージは疲れしらずの身体、つまり”疲れにくさ”を表す言葉。 体力・スタミナとは「全身持久力、心肺の持久力」を指しています。 「全身持久力、心肺の持久力」は言い変えると心臓や肺など循環器能力のこと。 これらが優れているとあの人スタミナあるな、ということになります。 そのスタミナの指標が最大酸素摂取量です。

最大酸素摂取量は酸素を体内に取り込む能力、体重1㎏当たり1分間に摂取できる酸素の量のこと。

心臓というポンプが一度にたくさんの血液を全身に送り込めるという酸素運搬能力、そして全身すみずみまで酸素を送れる毛細血管の発達の度合いが高いこと、骨格筋における酸素を利用できる能力。

つまり有酸素能力を高めるということは今挙げたようなことの能力を向上させることです。

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