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知床ガイドの落語・・・餃子食い

知床のガイド会社・雪乃屋の若い連中が取引先からビールを3ダースも貰いました。

松:ちょうどよかった。横丁に餃子専門店が開店したから開店祝いに餃子ができ次第、どんどん持って来いと注文しておいたぜ。
餃子屋:お待たせしました。餃子屋です。出来たらまたすぐに持ってまいりやす。
竹:こういうのは縁起ものだよ。運がつくように「ん(運)廻し」をやらねえか。「ん」のつく言葉を言って、「ん」一字につき1つ食えるというのはどうだい。
梅:そうだね、なら「硫黄山」で1つ貰えるな。
笹:じゃあ私は「オシンコシン」で2つ。

「知床半島のハンゴンソウ」で3つ、「千客万来、民宿たんぽぽ」で4つ、「閉館、残念、民宿ランタン」で6つ。どんどん増え「寒冷前線で三段の滝がカチンコチン」で7つ、「遠音別川、フンベ川、テッパンベツ川、三河川氾濫、産卵床心配」で10個、「新雪しんしん、お日さんサンサン、知床連山森林限界」で11個と、できて来るそばから誰かが食べて行ってしまいます。

藤:にせんさんねんげんかんわきぶんでんばんのでんげんせんせつだんじけんのしんはんにんはみんかんじんでたんさんせんおんせんのかんりにん。で26個だな。
松:なんだいそりゃ。
藤:2003年、玄関脇分電盤の電源線切断事件の真犯人は民間人で炭酸泉温泉の管理人。だよ。さっきのと合わせて52個な。
柴:チンチンチンチンチンチンチンチン・・・・
松:なんだいそりゃ。
柴:熊よけの鈴の音だい。チンチンチンチン・・・・・

と言いながら、夢中で食べるのでもう詰めるのが間に合わず、中身が入っていない皮だけの餃子が出てきます。

柴:おい、これ中入ってないじゃないか!
店:すみません。熊も餃子もツメ(爪、詰め)に気を付けます。

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