しらゆ堂

こんにちは、しらゆ堂です。 発達障害当事者です。 障害や鬱のこと、写真、喫茶、旅、日常…

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こんにちは、しらゆ堂です。 発達障害当事者です。 障害や鬱のこと、写真、喫茶、旅、日常など、どうでもいいこと、どうしようもないことを書いています。

最近の記事

健全な自傷行為

四川麻婆豆腐、トムヤムクン、パッタイ、インドカレー、、、辛いものが苦手なのに、定期的に辛いものを食べたくなる。ひぃひぃ言って食べる。口が痛くても食べる。なんとも言えない気持ち良さがある。 美容院で髪を切ってさっぱりするのもそう。出来るだけ長く伸ばした後に、出来るだけ短く切るのが好きだ。恐らくセルフでカットすることを指すのだろうけど、髪を切るのが自傷行為と聞いてから、切った後にさっぱり爽快な気分になることが腑に落ちた。 執拗に筋トレをする人たちだってそう、キツめのランニング

    • ADHDの遅刻観、人の遅刻はボーナスタイム

      遅刻が許せる許せないの話がよくあるが、私は遅刻をするし、相手の遅刻もなんとも思わない派。 最初に言うが、遅刻してしまうことに弁明の余地がない。本当にすみませんと思う。それに自分が遅刻をしていいとも思ってない。遅刻をして損をするリスクは承知している。 今日は、それでも遅刻をする私の遅刻観についてひとつ。 まず、遅刻をしてしまうことについて。シンプルにタイムマネジメントができない。どんなに綿密に計画を立てていても例外の存在を全て予想することはできない。ヘアアイロンで火傷して対応

      • 東京の夜道で思うこと

        私は夜の東京が好きだ。 深夜の東京って、やっと息ができる感じがする。 東京の夜と言っても、歌舞伎町とか夜の街ではないし、都心の夜景や夜の首都高なんていうドラマチックな夜のことでもない。 昼にはあんなに人が沢山いたのに、0時を過ぎてからは誰も居なくなるような場所や住宅街を歩くと、少しだけ生きてていいと思える。 ひとりで歩くのは危険なんてわかっているけど、昼間の殺伐とした何かの存在に気圧されて生きてる身からすれば、夜の方が安心して歩ける。 屈強そうな人間だったら、この最高な夜

        • ネガティブを辞めたADHDの話

          突然だが、本を洗濯したらどうなるかご存知だろうか。 今日、文字通り本を洗濯した。 大きなポケットの服に読みかけの本を入れたまま、洗濯機を回したのだ。一応最後に写真載せときます。 本好きとしてめちゃくちゃショックな出来事だったし、反省したし落ち込みたくなった。この本を書いた作家さんや本を作った関係者の方に申し訳ないと思った。ほんと、ありえない。本を愛していたらこんなことしないだろ!と思う。本は本当に好きなのに、なんで私は、、、って考えてしまう。 ティッシュを入れたまま洗濯して

        健全な自傷行為

          人の言葉を借る

          私の人生は大したことがない。絶対成し遂げたいことなんて無い。使命もない。異世界に転生したり、貧乏から成り上がったり、スーパーヒーローになって世界中を救ったり、新しい研究をしてノーベル賞を貰ったり、そういう目覚しい出来事とは無関係だ。死んでも誰の記憶にも残らないし、大半のヒトと同じように没していくだろう。 いわゆるアスペな性格だとか、多少の個性はあれど、どれも凡人の範疇だ。普通のどこにでもいる人間、栄光のある人間を他所から見ているモブ、つまらない人生。 つまらない人生は良い。

          人の言葉を借る

          便利な時代で“わざわざ”をする

          私はしばしば効率厨だ。日用品はほぼネットショッピングの定期購入で済ませるし、現金もほぼ使わないし、IoT家電を取り入れて家事を効率化するのが趣味だ。 だが、こんな時代に“わざわざ”していることがある。 それは、好きにお金を払うことだ。 好きなものがある。とある作家の小説、静かで人がいない喫茶店、漫画、アニメ、映画、本屋、ガラス作家さんの作品、とあるミュージシャン、ラジオ番組、、、他にもいっぱい。 私には、生きてる意味みたいな大それたものはない。確実に、痛くないように、苦し

          便利な時代で“わざわざ”をする

          明日世界が終わりますように

          不謹慎なのはわかっているが、世界が終わればいいと幼い頃から思っている。永遠なる厨二である。 だから、大きな津波がきて被災したあのときも、流行病で世界が混乱し始めたあのときも、正直このまま終わればいいと思った。少し期待をした。 でも、あんな経験してもなお、世界が終わることはなかった。続いている。ここは地獄だ。 言ってはいけないことを思ってしまう自分がいる。 私が産まれる前に起きたこと、広島と長崎に原爆が落ちた。私は資料館などでしかその様子を知らないけど、言葉を失うほどの惨状

          明日世界が終わりますように

          一緒に一人旅

          一緒に一人旅をする友達が欲しい。 人と旅行に行くのはいいけど、単独行動タイムがほしい。というか、一緒に夕飯を食べる約束だけして、あとは基本1人がいい。出来れば現地集合現地解散にしたいし、宿も別がいい。 それ一緒に行く意味ないじゃん!って人とは多分一緒に行けない。 例えば、一緒に青森のねぶた祭りを見に行く、そんな旅行だったら。 ねぶた祭りは一緒に見て、それ以外は単独行動、夕飯くらいは一緒に食べる。宿も移動も別。 こんな感じがいい。 温泉に1泊、そんな旅行は、同じ部屋でもいい

          一緒に一人旅

          男前な人が好き

          男前な人が好きだ。 恋愛対象の話ではなく、映画やメディアを見てこの人かっこいいわー!となる人のこと 漢って感じのひと ロード・オブ・ザ・リングで言うとアラゴルン、音楽家で言うとメストレというハーピスト、MARVELシリーズでいうとクリス・ヘムズワース。推しはロキだが、、 男らしいとか女らしいみたいな表現はセンシティブ扱いを受ける世の中だけど、私は男前なキャラクターが好きだ。 ハンサムなひとも好きだけど、やっぱり男前な人の方がしっくりくる。 男らしさを求められることに違和

          男前な人が好き

          普通なんてないと言うけれど

          普通ってなんですかって浅い質問がたまに飛び交う。普通なんてない!とよく人は言う。でも、普通はある。 障害なるものは、マイノリティなるものは、普通があるからあるのである。 良いも、悪いがあるから存在できる。相互関係がある。 型にはまれない人間を、普通じゃないと人はいう。その人から見た普通がそこにあるから、普通じゃないのだ。 周りの誰かからみて、普通じゃないと思われる経験は多かれ少なかれ誰にでもあるのだろうから、それもまた普通と言えるのかも知れないけど、やはりそこにも普通は存在す

          普通なんてないと言うけれど

          助け合いの花粉症

          関東に暮らすようになって10年以上、ついに花粉症が爆発した。今まではなんとなく目がかゆいかも〜程度だったが、今年になってレベチの症状がでた。 つらい、日常生活に支障が出る。 ドラッグストアの薬を買うか、病院に行くべきか等、関東出身の重度の花粉症の友人に教えを乞うた。 ・金額的にも効果的にも病院一択である ・内科と耳鼻科 ・アレルギー検査ができる皮膚科で検査するのもあり など、大変有益なアドバイスをくれた。調べたら分かる事だけど、当事者の言葉は信頼感が違う。 そんなこんなで

          助け合いの花粉症

          生きていたくない

          車椅子の方が映画館での出来事を𝕏にあげて賛否両論盛り上がっているのを見た。合理的配慮がどうって言って社会的な答えを考える人、投稿者は求めすぎだと叩く人、当事者はこんな現状なんだと嘆く人、従業員の立場を考えて危険だと警笛を鳴らす人、車椅子を使ったこともないのに心無いこと平気でを言う人、色々いた。 私もこのような事柄に思うところがないわけではないが、今回はおいておく。何より私は外野だし。 ただ、何が正解かは置いておいて、わりと障害者界隈では人権のあると思われる車椅子勢でも、普通の

          生きていたくない

          精神病よりずっとマシ

          風邪をひいた。熱が出た。喉も体の節々もめっちゃ痛い、身体中しんどい。 近所の病院の発熱外来はどこも予約がいっぱいで、少し遠めの病院まで歩いて行く。案の定ぶっ倒れて点滴をくらう。アホすぎる。看護師さんとても優しくてかっこよかったな。ありがとうございます。 当然誰もお迎えなんて来てくれないので、歩いて帰る。 帰りにポカリやら栄養ドリンクやらを買う。重い。 自分の介抱をする。当然、寝込んでいても生活は続く。 溜まった洗い物も洗濯物も私以外に片付ける人はいない。風邪ひいた時くらいパー

          精神病よりずっとマシ

          人に寄り添えないASDの話

          先日、アスペルガーの家族がいるという人の投稿を見た。いわゆる自称カサンドラの方のものだ。ざっくり言うと、辛い時に寄り添ってくれないという内容だった。ぐっさり刺さった。心当たりしかない。 私は18まで実家に住んでいた。 あるとき、母親が病気で入院、手術、その後も長く通院をすることになった。 かなり深刻な顔で病気のことを伝えられた。私は驚きもせず、いつ頃どれくらい入院するのか、お金は大丈夫なのかと言った事務的な質問しかしなかった。 その後、母親は学校の担任にもその旨を話したらし

          人に寄り添えないASDの話

          発達障害情報マガジン「Picky」に掲載していただきました

          こんにちは、しらゆ堂です。 この度、蚕都Grantsさんの情報誌「Picky」に私のエッセイを掲載させて貰いました! こちらは、当事者がつくる発達障害情報のマガジンです。発達障害についての基本的な情報はもちろん、当事者向けのアイテムや本の紹介、関係者との対談、蚕都Grantsさんの活動などが載っているフリーペーパーです。 配布先など詳細は下記URLにて。 私のエッセイが掲載されているのは第2巻になります。第1巻ももちろん素敵な内容なのですが、今回はめちゃくちゃパワーアップ

          発達障害情報マガジン「Picky」に掲載していただきました

          人と同じ気持ちになれない

          ニュースで誰かの訃報が出ると、「ご冥福をお祈りします」というポストを観測する。 意味は調べたら分かるし、その方と死を悼むんでの言葉なのは知っている。でも、私はご冥福をお祈りしますとポストする人の気持ちが分からない。特に、そんなに思い入れのない人のそういう投稿。 まず、名前や業績を知っていても、悼むほどの熱を持っていた方が亡くなった経験が多分私にはない。これはこれで幸せなことなのだろう。だから、訃報に対してショックを受ける一般人のリアクションが分からないのかもしれない。学校の

          人と同じ気持ちになれない