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大反省した就活の日

 私、大学4年の4月を迎えた就活生。

 とある会社のインターンで叱られました。

 大反省したので、忘れないように久しぶりにnoteすることにしました。



忘れられない同行日


 私には同率志望度1位の企業が3つある。

 これは、その内1社の 社長同行インターン があった日のこと。💼

 それまで、私の就活への姿勢は、こんな感じだった。

会社は、みんなお互いの顔を伺って協調する場所。そういうもの。
・俺はそんな社会の歯車になりたくない。
・ありのままを受け入れてくれる会社をちゃんと選んでやる。
・いざとなった時、信じられるのは自分だけ
・一人でも充分戦っていけるチカラをつけられる会社を選ぶぞ。
・大事なのは、業界や職種じゃない。発想ややり方が自分に合うかどうかだ。
自分に少しでも合う会社を見つけ出すぞ

私の就活スタンス

 この日だって、この意識で集合場所へ向かった。

〜〜⏰当日 09:55〜〜

 5分前に目的地へ到着し、部屋に通してもらった私は、社長が来たらまずどうやって話しかけるか考えていた。

ーーしばらくすると社長が部屋に入ってきて、向かいの席に座ったかと思うと

「今日最初の1時間は、何も決めてないから、好きなことを話す時間にしましょう。」

 と、話しかけられた。

 自己紹介をするまでもなく、何か見定められる気持ちになって身がすくんだ。

 しかし、話のネタは、到着後から考えてある。

 ここの会社の社長と会長は仲が良く、毎朝1時間の対話時間をとっていると聞いていたので、「今朝も会長とお話したんですか。」と訊いた。

 雑談のきっかけになれば何でも良いと、我ながら中身のない質問だったと思う。

 これに対する社長の返しが

『なんでその質問なの』


だった。

「あなたは、毎朝家で会う家族と何も話さないの?」

言葉に詰まった…

「えっと...毎朝一言以上話します。全く話さないことは無いです。」

 しどろもどろ返すと

「そうでしょ。当たり前のことよね。

 でも質問って、自分にとって異質なものを感じた時に出るものなの。

 当たり前のことを訊いた訳だけども、
 質問をしたということは貴方にとって何かが異質だったはず。

 それが気になった理由はなに?」

 正直、説明会で聞いた話の中で印象的だったことを、とりあえず引き合いに出してみただけだ。

 なんで印象的だったかというと、社長と会長というビジネス関係の人間が家族のように仲良く話している会社を、あまりイメージしたことが無かったからだ。

 嘘をついても見破られる感じがして、正直にそれを伝えた。

社長:あなた、仕事が嫌いでしょ
自分:そんなことないです
社長:あなた、自分に嘘ついてるでしょ
自分:・・・会社とか仕事って、割り切って取り組むもんだってイメージはあります
社長:君、嫌なヤツでしょ

 こんなことを突然言われた。そんなことないと思った。

最後は自分しか信じられないと思ってるのに
自分に嘘をつく訳がない。

それに、嫌なヤツだらけの会社に行きたくないから
丁寧に会社を選んでる。

人に嘘をつくような嫌なヤツになりたくないから
ありのままの自分を出せる会社を探してきたんだ。


 そんな反論が込み上げてきたが、同時にとっても心が痛い。

 涙がこぼれ出てきて、止められなかった。


全部バレた

 
 そこからは、あっという間。

 自分の無自覚だった部分がどんどんと剥がされていく。

  • 普段から人を信じていると思っている。

  • でも、信じている気になっているだけで、実際は人を信じていない

  • なぜなら自分を信じてないから。

  • 自信が無い人は、自分を信じられないから人も信じられない。

  • そういう人は、何でも人の所為にするということ。

  • つまりは理由を自分の外に求めるということ。

  • 理由を外に求めるので、受身がちで、環境を「選択」しようとすること。

  • 「選択」するということは、自分の楽な方ばかり選ぶということ。

  • それではいつまで経っても楽をさせてもらっている子どもで、大人・社会人ではないということ。

  • 社会人と会社人は全くの別物で、仕事と会社も全く別物ということ。

 耳を塞ぎたいことばかりだった。その通りだったから。

・会社は、みんなお互いの顔を伺って協調する場所。そういうもの。
・俺はそんな社会の歯車になりたくない
・ありのままを受け入れてくれる会社をちゃんと選んでやる。
・いざとなった時、信じられるのは自分だけ
・一人でも充分戦っていけるチカラをつけられる会社を選ぶぞ。
・大事なのは、業界や職種じゃない。発想ややり方が自分に合うかどうかだ。
自分に少しでも合う会社を見つけ出すぞ

冒頭の、それまでの私の就活のスタンス

 今思えばこの就活スタンスも、社会や人を信用していなかったり、求める環境が既に用意されていて、その中からより良いものを選ぼうとしてばっかりだったり。

 就活の軸でも、「社会に貢献したい」とか「本気でソーシャルビジネスに取り組む事業に携わりたい」とか言っていたのに、これでは軸と真逆の人間じゃないかと思った。

 自分がすごく小さく、惨めで情けない人間だと思った。

〜〜1時間後〜〜

 痛いところを突かれながらも、理解できないところは、納得するまで訊かせていただいた。

 今度のは、最初の薄っぺらい質問とは違う、心からの質問だったと思う。

 ずっと悩んでいた、自分の中のジレンマ・矛盾が、やっと誰かの手を借りることで解けていくような感じがした。

 正直、「社会人」なんて言っても、上っ面の汚い大人たちだと思ってた。 

 社会人と会社人の違いを熱弁してもらいながら、こんな風に考えていた自分が情けなくて仕方なかった。

〜〜⏰11:00-13:00〜〜

 その後は役員方の会議を傍聴し、ランチをいただいて帰った。

 帰りの電車では、時間の流れを忘れるぐらい、放心状態。

 人前で泣いたのも数年ぶりだし、叱られて泣いたのはもっと久しぶり。

 沢山傷ついたけど、恥ずかしくない人間になりたいと本気で思った


シン・社会人になりたい


 涙が出るくらい自分の悩みを打ち明けられたのも、多忙で実績もすごい社長が、私の様な見知らぬ大学生との対話に1時間以上かけてくれたおかげ。

 なんでこんなことをしてくれるんだろう?というのは思いましたが、こういうことを当たり前にできる人が本来の『社会人』だとのこと。

 同時に、多くの人が『仕事』という言葉の意味を勘違いしているとのこと。

 『仕事』というのは、好きな人のために喜んで時間や手間をさいたり、おじいちゃんが孫にお年玉をあげたりするように、見返りを求めずに誰かのために考え動くこと

 だから、本質的には『仕事』=奉仕(ホスピタリティ)の精神であって、必ずしも「お金」に直結しない

 『仕事』という大きな括りの中に、報酬(お金)がもらえるものも一部あるという考え方です。

そん時のメモ

 更に、報酬がいただける場合にも、必要以上にもらうと本質に反するため、もらいすぎない様にすることも大切らしいです。

 「そんなんで仕事になるの?」「生活していけるの?」という疑念も出てきますが、お金が貯まらなくても別のものが蓄積されていくみたいです。

 それが「信用」

 信用がある人間には、自然と人が集まってくる

 そうすると、仕事も面白いことも集まってくるみたい。

 ただ、信用はお金ほど、すぐに目に見えないから、パチンコや競馬と言ったギャンブルとは対局の姿勢が必要になる。結果はすぐには出ない。

 でも、ギャンブルのように互いに奪い合うのではなく、お互いに信用があって思い合いで成立する世界。

 こうやって、自分以外の人のために生きることができるのが「社会人」。

 これを聞いて納得したし、自分が『社会人』だとイメージしていたものは『会社人』のことだったのだなと腑に落ちたのです。


おわりに

 将来が不安で早めに就活を始めた私ですが、1年以上就活をして、やっと「社会人」の大事な意味に踏み込めた気がした。

 社長はいつでも、その会社に入社しようがしまいが、みんなの人生にとって有意義な時間を提供したいとの姿勢だった。

 私も、これから何処へ行くのか、まだまだ未定だけども、こういった志をもったかっこいい大人だって居るのだと意識して、胸を張れるオトナを目指して生きていこうと決意。

 皆さんは、就活時代のトラウマありますか?

 きっと人それぞれ違った思い出を持っているはず🤔

 そんな、違った境遇で育ったオトナたちが、互いのことをもっと思い合える日本になるといいなと思います。

 私はひとまず、口や頭だけじゃなく、思いやり溢れる行動を心がけて生きようと思います!

 最後に、すべての就活生に幸あれ!🌞(雑な締め)


 p.s.

 久しぶりに自身の記事を見返していたら、
 まるで今回の伏線のような記事があったので貼っつけておきます(笑)

以上、読んでくださってありがとうございました!

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