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セカイの車窓から・インドシナ半島編/フエ~ダナン、ベトナム断崖絶景海岸列車の旅

ツマがこっちに来たのでゴールデンウィークの呑み鉄旅に行ってきました。
最大の目的は先月から運行され始めたフエ~ダナン間の豪華観光列車に乗ることです。
去年その情報が流れた時はSLが走る、みたいな話だったのが、ふたを開けたら普通のディーゼルでした。が、途中景色のいいところをゆっくり走ったりして十分楽しめました。
 
乗ったのは5月6日月曜日、旅行の最終日です。
この観光列車は1日2往復ありフエからは朝と午後に出発します。ダナンまで車なら2時間のところ3時間かけて走ります。まあだいたいベトナムでは鉄道は車より遅い。
 

フエ駅正面玄関 でもここは入り口ではない

フエ駅はワリと市内の中心にあり駅舎は赤茶色に塗られた古典的デザイン。建物が3つくらいありどこが改札口なのか迷いましたがなんとか改札を抜けプラットホームへ。既に我々が載る列車が止まっていました。
豪華観光列車と聞いていたのにいつもの白地に青ストライプの車両でした。
 

線路がプラットホーム


予約していた2号車に乗り込むと中はいつものよりきれい。椅子も新しいように見える。席は4割くらいしか埋まらずまだまだ宣伝が足りないんでしょう。と思ったらすぐ隣におばさんの団体が座りうるさいのなんのって。
そうこうしている間に出発進行っ
 

内装一新豪華観光列車


フエからダナンに行くのに鉄道を利用するという発想は地元の人にはないんでしょう、乗っているのはほぼ100%観光客。全6両+1両で後ろのほうの車両には欧米系の団体も乗り賑やかそうです。
+1両っていうのは2号車と3号車の間にラウンジ車みたいなのがあり、飲み物売ったり音楽演奏したり踊ったりしていました。ワタシ等も老後の思い出にバインミーを買いました。ビールは事前に買って行ったものです。
 

ラウンジ車両
小さめのバインミー


列車は途中から山腹をくねくね曲がりながら走ります。時速30kくらい。ちょうど低木の白い花が満開であの世の風景のようでした。
そうこうしているうちにLang Co/ランコー駅に到着、15分停車しました。昔の地方の駅みたいにいろんな食べ物を売りに来ていました。
 

ランコー駅で停車
山全体が白い花


ここは崖の下が高級リゾートのあるビーチで駅からビーチの景色を楽しんでくださいって言うんだけど全然見えません。列車を降りて駅の外に行けば見れたのかも。オバサンの団体は途中下車したのかと思ったらギリギリに戻ってきました。やれやれ
また山の中を走り、そうこうしているうちにダナンの町が見えてきてスマホのアンテナが圏外を脱しました。
駅に近づくとハノイと同じで民家ギリギリのところを走ります。その風景もまた一興です。
ダナン駅には10分くらい遅れて到着。単線なので途中交換待ちの時間があったからです。
 

ダナン駅正面玄関だが出口はここではない


ダナン駅は町なかにあり大きくてきれいな駅です。駅前の広場にSLが置いてあり、もしかしたらこれを復活させようという計画があったのかもしれませんが、とても走るとは思えませんでした。
いや、何でも修理して使うベトナム人ならできなくはない? 
SLを走らせたい、みたいな発想に民族としてのブンカの類似性を垣間見ました。動かせるものならいつか動かしてほしいものです。


駅前広場のSL

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