マガジンのカバー画像

マジカルアトモスフィアな愚痴

4
わたしは手品師であることに優越感を感じ、同時に劣等感も感じている。マジシャンは特別な仕事。わたしにしかできない仕事。そう思い込んでいる。と、同時にこの職業は河原乞食のように水物で… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

おむずかりエピソード。

おむずかりエピソード。

 わたしはマジシャンである。あまり自己の職業をカテゴライズしたくないが、この場では分かりやすくそのように定義しておく。

 ところで職業としてマジックを行う場合、無料で出演するのは《基本的に》やめた方がいい(たとえテレビジョンの仕事でもわたしは金銭を要求する。そうでなければ、向こうが『売れないマジシャンを使ってやっている』などと勘違いをして、マジシャンはこの値段が相場なのだと認知してしまうから)。

もっとみる

マジカルアトモスフィアな前書き

 マジカルアトモスフィアというのは、テキトーに言うなれば、『魔法っぽい雰囲気』という意味です。マジックのコンテストなどの審査基準としてよく使われますが、人前で演技する時にも結構重要な要素かもです。
 オーラ? っていうか、もっと明確な言い方をすれば、存在感? 『こいつなんかすごいことやりそう』みたいな感じがマジカルアトモスフィアなんですが、しかしけれども、居酒屋とか酔客相手にマジックする仕事の場合

もっとみる