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映画「X年後」第三弾、被曝問題をテーマにアメリカ上映へ!


12月25日までに1,000万円をクラウドファンディングで集める試みが始まっています。(追記・目標達成しました。今後とも注目よろしくお願いします)


映画「放射線を浴びたX年後」をご覧になったことはありますか?この映画は「放射線を浴びたX年後2」に続き、その後取材をイギリスにまで伸ばし、クリスマス島で被曝させられたイギリス兵を取材した「クリスマスソング」(NNNドキュメントで放映)という番組に続きます。この「クリスマスソング」を元に、映画「放射線を浴びたX年後3」を制作し、さらに核保有国であるアメリカでの上映を目指す企画です。

私は、映画「放射線を浴びたX年後」に衝撃を受けました。1954年3月1日の第五福竜丸が被曝したビキニ環礁の水爆実験は有名ですが、実は、被曝したのは第五福竜丸だけではなかったのです。当時、この海域には1000艘からの漁船が操業していて、少なくとも20万人が被曝しました。しかも、アメリカからの見舞金200万ドル(当時の日本円7億2千万円)で日本政府は、被曝調査も打ち切ったことから、国内で報じられた放射線被害の情報も立ち消え、日本中で被曝した魚が食卓に上りました。そして1962年まで続けられた大気圏内核実験は、日本全土に放射性物質を降らせました。

被爆者は20万人にとどまらず、日本に暮らす私たちにも、アメリカ大陸に住む人々にも、放射性物質は降り注いだのです。私たちは食物連鎖で濃縮された放射性物質を食べてもきました。

核廃絶という大きな目標を掲げた時、あまりに大きな問題に、無力感に打ちひしがれますが、映画「放射線をあびたX年後」の伊東英朗監督の地道な活動を心から応援したいと思っています。これこそ現実的に核廃絶の道へと繋がっていると感じるからです。

とても謙虚で、地味な伊東監督ですが、もしかしたら、地味で目立たないことが、ここまでの取材を可能にしたのかもしれません。世界的な大事件であるはずの、核実験による被曝事件を追いかけたジャーナリストが、脚光を浴びなかったことは幸いだったかもしれません。核兵器を持っている組織を考えれば、秘密を暴くことがどれほど危険なことなのかわかります。なので、地味で目立たないことが取材には功をなした半面、資金難に見舞われています。

どうか、支援していただけないでしょうか?
個人の支援が5,000円からなのは、ハードルが高いと思うのですが、未来の子どもたちへのクリスマスプレゼントとして考えていただけないでしょうか?

もし個人でなく、お仲間がいらっしゃるのならば、私がおすすめしたいのは、100,000円=リターン【「X年後3」上映権DVDの貸し出し】です。

映画「放射線を浴びたX年後3」は、計画が予定通りに進めば、2021年秋ごろの公開になるそうです。リターンにある上映権付DVDの貸し出しは、真っ先に上映することが出来るそうです。通常であれば劇場公開が終わってからの自主上映になるところ、このクラウドファンディングのリターンに限り劇場公開より前に上映権をお持ちの方を最優先にしてくださるそうです。

※クラファン以外の自主上映は、劇場公開以降の受付になるそうです。クラファンが成功しなければ、映画も出来ないので、自主上映の可能性があるならば、ぜひ、クラファンに協力お願いします。

このクラファンは、12月25日に成立してから(すれば)の引き落としになります。12月25日に1,000万円に1円でも足りなければ成立しません。

だれに頼まれたことでもないのに映画を作り続けている伊東監督を応援したくて、私もだれに頼まれたわけでもないのに、お願いを書いています。

監督は本『放射線を浴びたX年後』伊東英朗著(講談社)も書かれています。16年の及ぶ取材を記録した貴重な本ですが、再販はむつかしいそうです。なんとか、この本も多くの人に読まれてほしいと思うのですが。

実は、私がこの映画に出会ったのは、2011年の東京電力福島原子力発電所の事故後でした。事故後の放射線被曝についてなんとか出来ないものか?子どもたちの被曝を止めることは出来ないだろうか?と焦る気持ちでいた時だったので、過去の核実験の映画ということで、正直、今の問題を取り組みたいと思ったものでした。

ところが、映画「放射線を浴びたX年後」を観てびっくりしてしまいました。全く同じことが繰り返されているのです。そこには一貫して、私たちの命をないがしろにした、原子力政策がありました。

放射線被害は、被害者が被曝を証明しなければならないために、諦めざるを得ないで今日まで来ました。今現在も、東京電力福島原子力発電所事故の被害を補償しているとは思えませんし、今後の健康被害についてもです。
しかも、東京電力は汚染水を処理水と呼び名を変えて海に流そうとしたり、汚染土を全国で利用出来るようにしたり、環境大臣の部屋のプランターは汚染土を入れて安全アピールをしたりしています。放射性物質は恐れるに足りないと思わせようとしているかのようです。

放射性物質は、数ある毒物の中で最も毒性の強い物質です。伊藤監督は言います。「もし、目の前にサリンの入った水があったとして、それがどんなに薄められていたとしても飲まないでしょう。なのに、放射性物質は大丈夫だという。おかしくないですか?」と。私も、全くその通りだと思います。また、歴史をさかのぼり、キュリーや、キュリー夫人や放射線研究の科学者がどんな亡くなり方をしたかを、隠していることがそもそもおかしくないですか?私は子どもの時に、キュリー夫人の伝記を読みましたが、被曝による病気に苦しんだということは書かれていませんでした。

放射線被害は、この地球上に生きとし生けるものすべてが被害者です。なんとしても、このクラファンが成功して、アメリカの人たちにも事実を知ってほしいと思っています。核保有国アメリカで自国民もどれほどの被曝をしてきたか?という事実を知ってなお、核を保有したいですか?という問いを投げかけたいのです。

どうか、力を貸してください。


子どもたちが生きる未来は、核のない世界でありますように!   

    

#READYFOR #クラウドファンディング

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