見出し画像

太子国際コメディフェスティバル2023に行ってきました!まだ終わってない(11/12まで)けども~(笑)

兵庫県揖保(いぼ)郡太子町で行われている『第2回大子国際コメディフェスティバル2023』に行ってきました。
開催期間は11月2日(木)~12日(日)です。
多彩なゲストと面白い企画で全日程参加したーい!

私が参加したのは、11月5日(日)に斑鳩(いかるが)寺で行われた『太子!スタンダップコメディ投げ銭争奪戦』です。出演者は、「若手スタンダップコメディアン+ぜんじろう」というわけで、私は若手(笑)スタンダップコメディアンとして参加させてもらってきました。

こーもとさんはインフルエンザの為お休みで7名の出演でした

私・しらいわよしこは呼ばれたわけじゃないです(笑)なんなら、ぜんじろうさんに全力で止められたんです。なのに私は「娘家族が近くに住んでいて、遊びに行くついでがあるから」とか言って、無理やりブッキングしていただきました。実は娘家族が居るのは名古屋です。兵庫県にぜんぜん近くない(笑)というのは内緒です。

しかも、兵庫県の友達に聞くと「太子町は兵庫県の中でも遠いよ」と言うではありませんか!?この時になって私は初めて住所を検索しました(笑)。そしたら本当に遠い!どうやって行く?次郎と二人珍道中になる予感しかしません(笑)

ここで、私と次郎(障害1種)の交通手段を説明します。電車であれば快速まで(特急料金の発生しない電車)もしくは高速バスを使います。考慮に入れるのは、宿泊が必要になった時に、特急を使った方が安いのならば、特急を使います。なんだか、めんどくさいことになってゆくのが目に見えるようでしょ(笑)

いやね、お金があれば簡単なことです。いかにお金を使わずに移動するかにかかってます。新幹線などの特急を使わないのは、特急券は障害者割引がないからです。ほとんどの電車は乗車券のみの割引です。高速バスは乗車券が障害当事者、介護者とも半額になるので、二人で一人分の交通費で済むわけです。子どもを連れて歩くしかないのに二人分の交通費がかかるというのはあまりにも痛いから、せめて障害者割引のある移動手段を探すわけです。

ここで余談です。障害者割引というのは事業者がやっているサービスです。子ども料金半額と同じです。国土交通省は事業者に対して「障害者に配慮しろ!」と指導(恫喝?笑)するだけで補助金も出しませんから、弱小事業者は障害者割引が堪えると思います。タクシーなどで乗車拒否があったのはそんな事情もあったでしょう。高速バスが丸っと半額になると先ほど書いたけれど、例外がありました。姫路から東京行きの夜行バスを使おうと思ったら、障害者割引は障害者本人が2割引きになるだけでした。バス代が1.8人分かかるとわかり、姫路に宿を取りました。これは、このバス会社が障害者に冷たいのではなく、国土交通省が障害者に冷たいんです。これ国の責任ちゃいます?

お陰で初姫路!姫路駅北口出るとドーンと姫路城が見えるだけで感動!

私が障害者の次郎と移動するからややこしいことになっているだけで、兵庫県太子町そんなに不便なことないです。姫路から三駅目の網干(あぼし)駅が最寄の駅です。でも網干駅はまだ姫路市です。太子町は山陽本線は通っているのに駅がない唯一の市町とか。この網干駅からバスかタクシーになるのだけれど、私の実家のある九州の山間部の不便さを思えば、もう全然便利ですよ~。基準が怪しいけども(笑)

ともあれ、貧乏が原動力!

これらの旅費も、11月5日の『投げ銭争奪戦』で投げ銭総取りして回収して帰る意気込みではありました。

トラック2台の荷台がステージ”!天気予防は雨だったのに暑いほどの快晴!

いや、大阪の若手スタンダップコメディアンの皆さん、ほんとに面白しろかったです。1人目のぐみさんのお話しで負けたと思いました。これは私が審査員の皆さんにゴマ擦ったくらいじゃかなわないと思いました(笑)ゴマ擦って採点甘くしてもらおうという根性がもうダメですけど(笑)でも、審査員の皆さんが一番笑ってくださるという、本当に暖かいステージでした。

私は、投げ銭争奪戦ということで、貧乏話しで参戦しようかと思っていました。私の子育て貧乏ネタは、東京ではウケるけど、九州の田舎だとウケる前に共感されるというネタだったので、太子町はどうだろう?と試してみようと思ってました。でも、3分という時間制限もあり、姫路城を見て、ここは東京でも九州でもないし、貧乏ネタで同情を買って「投げ銭チョーだい(笑)」と落とすのでは軽すぎる、と、前日の夜になって、ネタを考えなおしました。

この日のステージは「くまさんの家(福祉事業者)」プレゼンツということだったので、介護ネタにすることにしました。私は介護と笑いは相性がいいと思っています。人の手助けをすること。人を笑わせようとすること。どちらも優しさがなければ出来ないことです。そして私の必然「障害のある次郎との暮らしは、今この瞬間が楽しければいいと、積み重ねてきた日々でした。そして、私はしゃべれない次郎の分まで二人分しゃべっていたら、スタンダップコメディアンになっちゃいました(笑)」というオチ。自分でも感動してしまう(笑)素晴らしいオチでした(笑)

審査協議の間、ぜんじろうさんが、せっかく東京から来たのだからと次郎をステージにあげてくださいました。

「ママはボクを人寄せパンダと言いますが、ボクはパンダと違います!(笑)」

飛び入りの次郎のステージは大ウケ!審査員さんから「優勝!!」の声が飛びました。すごく喜んでいただけたことが、とっても嬉しかったです。しかも、顔を合わせる度に「面白かった」と何度も言ってくださり、「次郎ちゃん」「次郎ちゃん」と声をかけてくださって、本当に楽しく嬉しい一日でした。

結果は、優勝はぐみさん。他のみなさんも本当に面白かったです。午前中ということもあり、家族連れが多かったこともあり、ほのぼのとした笑いに包まれました。投げ銭はぐみさんが総取りとなりました。

これで話は終わらないんです。もう終りという時、斑鳩寺の住職さんが、投げ銭をご家族に持ってきてもらったけれど、間に合わなかったというお話をされました。手には紙袋を持たれています。それをぜんじろうさんが「それは次郎くんに、ということでどうでしょう?」って言ってくださったんです。「せっかく東京から来てくれたことだし」と。なんとありがたいことに、斑鳩寺の住職さんの手にしていた紙袋を次郎がいただいてしまいました。

次郎はお寺やお墓に参るのが好きな子で、この日も、だれもお参りをしていない中、お賽銭をあげお参りをして、おみくじを引き「今までの努力が実る」なんて書かれていたんです。普段は私はあまり神社などに参るのは熱心ではないんですけど、斑鳩寺は特別だと思いお賽銭を弾んだんです(笑)私の弾むはぜんぜん見えない程ですけど(笑)

そんな経緯があったから、次郎に「仏様が見てくれてたんだね」なんて言い、「神様ありがとう」と、非科学的なことを言ったりしました(笑)「神様ありがとう」の前に、住職さんありがとうございました。それから、神様のお陰でなく、ぜんじろうさんのお声掛けのお陰です。ありがとうございました。次郎と、また斑鳩寺にお賽銭をしに行こうと話しています。どうぞ、皆さんも斑鳩寺に行った際には、特別たくさんお賽銭をお願いします(笑)

私の3分の出番と、次郎のほんの1分の飛び入りの話だけで、こんなに書いちゃいました。本当は、ここからが、さらに面白かったんです。午後からの、きょんほさんのスタンダップコメディ。パックンマックンのコメディ。ぜんじろうさんのスタンダップコメディと、贅沢なステージがありました。

夜には、聖徳太子公式芸人・ぜんじろうさんによる『聖徳太子の真実』というスタンダップコメディがありました。

かぶりつきの席に座ってツッコんでくる男の子が元気でかわいかった

スタンダップコメディに魅かれて、尋ねた太子町でしたが、ただの町ではありませんでした。

フェスティバルをするには、ないもの(駅・ストリート・人通り)尽くしで、無理無理と言われる条件で、これだけのイベントをやってしまう、その底力は、理想と信念に裏打ちされていると感じました。

小さい町小さい町と一言でいうけれど、おそらく、太子町は小さくあることを選んだ町なのだと思います。平成の市町村合併で多くの町が市に吸収されて、小さい町は学校がなくなり、保健所がなくなり、町長が居なくなり、議会がなくなり、元町民は市政の中の少数派になり、人々の声が届きにくくなりました。

国の甘い言葉に惑わされることなく、強い意志を持ち、小さくあることを選んだ町(←私の想像に過ぎない 笑)太子町にますます興味が尽きません。

ていうか。。。住みたいかも!(笑)
太子町住みます芸人としてしらいわよしこ&次郎を迎えてはくださらないかしら?(笑)
来年は、みなさんを、太子町でお待ちしています(笑) はやいはやい!(笑)

まずは、今年、まだまだ楽しいプログラム残っています(11/12まで)から、どうぞ、注目よろしくお願いします。太子町、ほーーーんとに温かくて、優しい人の住む町です。そんな『太子国際コメディフェスティバル』をどうぞよろしくお願いします!!!!!

↑公式HPを開いて、スクロールで下のほうに行くと、11/10、11、12のスケジュールが出てきます。どうぞ、見てみてください~!

この記事が参加している募集

お金について考える

書くことで、喜ぶ人がいるのなら、書く人になりたかった。子どものころの夢でした。文章にサポートいただけると、励みになります。どうぞ、よろしくお願いします。