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コロナの混乱の中で書き残こしておきたいこと

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コロナの混乱の中で、声を発しても「混乱を招くだけ」だと叱責される。けれど、覚えておこう。何に困り、何を考え、何を欲したかを。今、間違った政策をとった責任者はじわじわと発言を変えて… もっと読む
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#次郎

私を救ってくれた私の中のコメディアン

私を救ってくれた私の中のコメディアン


もう限界!って時は、人生で何度かあった。


私は第一子をアフリカで産むという通常理解しがたい行動をしているのだけれど、出産は何処でだって命掛けだ。当時のパートナーが付き添ってくれて、ケニアの産院で陣痛に耐えていた。周りでは、日本人の私から見たら、それはそれはたくましいアフリカ女性たちが、「ママー」と叫び、「神様ー」と叫んでいた。そんな中私はただただ、襲ってくる痛みに耐えていた。

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『相模原津久井やまゆり園事件』から7年、私たちはスタンダップコメディアンになった!(笑)

『相模原津久井やまゆり園事件』から7年、私たちはスタンダップコメディアンになった!(笑)

何度も言うけれど、うちの次郎があの日『相模原津久井やまゆり園』に居たら刺されていた。次郎は自分の名前を言えないからだ。

これは、次郎が殺されるかもしれない問題なのだ。

現に、その後も、あちこちで知的障害者は、支援者に殺され、親に殺され、そして、小さな記事で、加害者に信じられないくらい軽い刑罰が下ったことを知る。

京都で重度の知的障害のある息子を手に掛けた事件では、加害者の母親に執行猶予

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スタンダップコメディがなければ死んでいた?!(笑)

スタンダップコメディがなければ死んでいた?!(笑)



ひとことで言うと、私の頭がおかしくなったのだ(笑)

どっちに向かって行っても手詰まりで、どこにも道が開かれていなくて、
道がないから作るのだ~とか言う口がむなしくて。

そりゃそうでしょ。
だって、誰も余裕なんてないんだもの。

目の前の生活が大変なのだ。
それほどまでに、人々の生活が壊されている実感はある。

私の声はどこにも届かない。

「別に、私、助けてって言ってるんじゃ

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詩「遺書」

詩「遺書」

今、『伊藤比呂美の言葉が鍛えられる教室』に通っています。月一回全6回です。第一回目の授業では、詩はフィクションであること、対話であることを教わりました。なので客観的に書くことや、自分で結論付けしないなどのポイントも教わりました。そして書く時に最も大事なことはジェンダー意識であると、これは口をすっぱくして何度も言われました。

伊藤比呂美さんには、敏感な差別意識センサーが付いていて、人を大切にしない

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七尾旅人さんの歌は、心の痛みが愛になりえることを教えてくれる

七尾旅人さんの歌は、心の痛みが愛になりえることを教えてくれる

七尾旅人さんの「Long Voyage」は、この時代に効く薬だ

2022年9月14日、七尾旅人さんのニューアルバム「Long Voyage(ロング・ヴォヤージュ)が発売された。発売を楽しみにしていた私は、毎日、毎日、何度も何度も聞いている。まるでなにかの薬のように。

私たちは今日まで生きて来た。そしてこれからも生きてゆく。心が傷ついた時、私たちはあまりにも無防備で、その直し方もわかならい。でも

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