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とっておきの京都手帖4

立夏りっか/心をとらえるハレの色「シュイロ」>



日本を訪れる外国人から「なぜ、神社の色は朱色しゅいろなの」とよく聞かれる。

「神社は、しゅ」、私たちの常識では、当たり前、なぜ?」


しゅは魔力に対抗する色と考えられ、古くから宮殿や神社仏閣の多くに使われてきた。

鳥居や神社の鮮やかな朱色しゅいろは、力強い霊性れいせいを感じさせる。

朱色しゅいろは、丹塗にぬりとも言い「」はなまり硫黄いおう硝石しょうせきを加えて焼いて精製したもの。

神社以外にも橋の欄干らんかんなどにも塗られている。

魔よけだけではなく防腐剤としても使われていた。

伏見の稲荷いなり神社の朱色しゅいろのトンネルに外国人が魅了みりょうされ、たちまち人気No.1のスポットになったことはご存知のこと。


まさに、卵の黄身、ビタミンカラー、元気の色だ。


この日本の伝統色である「朱色しゅいろ」を屋号やごうにしたお店が、平安神宮の参道である神宮じんぐうみちで、開店一年を迎えた。


私の母校、芦屋大学の同窓の友、操野くりの八江子やえこさんが手がけるレストランだ。


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