見出し画像

【木曜日のしかけ#17】『今の経営課題は?』

木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。

今回は、7秒しかけ『今の経営課題は?』を紹介します。

『白潟さん、この質問誰にするの?』
はい、これは幹部にする質問です。

社長が幹部にこの質問をすることで、幹部の課題把握力・経営力UPが実現できます。

社長と同じ経営課題を回答するようになってきたら、幹部の経営力がついた証になります。

社長目線の幹部を育成するのは、システムや研修ではありません。
日々一緒にいる社長の言動なんです。

それでは、紹介していきますね。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 『今の経営課題は?』とは

社長、幹部に質問してますか?
『白潟さん、もちろんしてるよ、例えば』

『例の件、どうなった?』
『来月の受注どう?』
『下期の業績見通しは?』
『新人、育ってる?』

社長が、日々幹部をマネジメントしていく上では大切な質問ですね。
幹部の経営力を高める質問はしてますか?

『うん、そういう質問もしてるよ、経営課題をきいたりとか?』
社長、素晴らしいですね!幹部の経営力は向上してますね。

ここまで読んでもらいありがとうございます。

『いや、私は経営力を高める質問はしてないな!』
社長、そうですか。それでは、ぜひ

7秒しかけ『今の経営課題は?』の質問を幹部にしてください。

具体的にはこんな活用イメージになります。

社長と幹部である田中さんとの会話

社長:『田中さん、うちの会社の今の経営課題は?』
田中:『今の経営課題ですか!なんでしょうか?少し考えていいですか?』

社長:『もちろん、ゆっくり考えて』
(しばらく沈黙)
田中:『社長、今の経営課題は採用です』

社長:『(先月施策を打ったから採用はちがうんだけどなあ?)そのこころは?』

田中:『うちの事業部では中途採用計画が達成できていません。なので、採用を経営課題にあげました』

社長
:『そうか、田中さんの事業部で考えたのか、先月から全社でリファラル採用とTwitter採用を実行しているのは知ってるよね?』
田中:『はい、経営会議でききました』

社長:『なのに、どうして今の全社の経営課題が採用なの?』
田中:『はぁ…すみません』

社長:『全社の経営課題は新規事業開発と幹部育成の2つでしょう』
田中:『たしかに、そうですね』

社長:『田中さん、これから今の全社の経営課題を時々聞くから、全社の経営課題を考えてくださいね』
田中:『はい、社長かしこまりました』

いかがでしたでしょうか?
『白潟さん、たしかに今の経営課題を幹部にきくとトレーニングになるね』

社長、そうなんです。
なので、育成したい幹部全員に7秒しかけ『今の経営課題は?』の質問をしてください。

優秀な幹部であれば、社長と同じ回答をするでしょう。先ほどの田中さんのような幹部だとしばらく時間がかかると思います。

社長が忘れずに『今の経営課題は?』の質問をし続ければ、早い幹部であれば3回~5回くらいで、遅くても3ヵ月くらいで社長と同じ課題を答えられるようになると思います。

社長が質問するだけで幹部の経営力アップができますので、気にいってもらえたら、『今の経営課題は?』ぜひ実践してください!

2 アンカー(『今の経営課題は?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくても実践できる社長は、今すぐ実践しましょう。

きっかけがあった方が『今の経営課題は?』を実践しやすい社長は「幹部」をきっかけにしましょう。

次の条件に合う幹部をきっかけにしてください。

・ 課題把握力が不足している
・ 経営力が不足している
・ 質問しやすい
・ 成長意欲が高い

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる社長は、今すぐ実践しましょう。

そうでない社長は『今の経営課題は?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『今の経営課題は?」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『今の経営課題は?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

今の経営課題は?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
今の経営課題は?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

今の経営課題は?』の紹介は以上でおひらきです。

幹部の皆さんの経営力アップを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

今の経営課題は?の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?