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【金曜日のしかけ#11】イノベーション社員制度

すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが

毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。

フツーの会社の「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。

第11弾の「すごいしかけ」は「イノベーション社員制度」です。

『白潟さん、イノベーション社員制度って面白そうですね』
ありがとうございます。そうなんですよ!

かなりユニークで効果絶大の「すごいしかけ」です。

それでは、早速紹介していきます。


1 イノベーション社員制度の内容

すごいしかけ「イノベーション社員制度」とは、ゆるブラック企業になる リスクを回避し社長直下でイノベーティブな社員を育成する制度です。

その概要を示します。

① 制度構築の背景
社員が100人を超えたあたりから、創業時の革新的なベンチャースピリットが薄れ挑戦する意欲が少し弱まってきたかなと社長は感じていました。

ゆるブラック企業にはなっていないが、このまま改革しないと優秀な社員にとって魅力が減ってしまう会社になってしまう。

このような危機感を社長が感じ「イノベーション社員制度」が企画されました。

ゆるブラック企業とは、ブラック企業とホワイト企業の中間にある企業という意味で使われる言葉です。ブラックに近い色であるパープル(紫)を使い、「パープル企業」ともいわれています。

ブラック企業は、長時間労働・パワハラが多いことが特徴で、居心地も悪い企業です。

ゆるブラック企業には、これらの要素がほとんどありません。ただし、ゆるブラック企業では成長が見込めず、やりがいも感じられないため、ホワイト企業ともいえないのです。

スタンバイプラス

② ねらい
・ 新しいことや事業開発をやってみたい社員に魅力的な環境をつくる
・ 社長直下でイノベーティブな社員を鍛え上げる
・ 新しい事業を立ち上げたい(上手くいけば)

③ イノベーション社員とは
・ 社長直下で0⇒1の事業を立ち上げる社員
・ 企画業務型の裁量労働制で働く社員

④ イノベーション社員の認定フロー
・ 上司からの推薦 ⇒ 担当役員の承認 ⇒ 社長の承認

⑤ 特典
・ 年収アップ
・ イノベーション社員手当の支給
・ コーポレートカードの付与
・ 本・セミナー・研修への自由な参加
・ リファラル採用の会食費支給

⑥ 活動内容
・ チームで事業開発(ビジネスプランの作成⇒承認⇒新ビジネス立上げ)
・ 半年に1回社長と合宿(社長講師の研修含む)

⑦ イノベーション社員の認定取り消しフロー
・ 本人からの要請で認定取り消し
・ 日々の活動を社長が評価しNG評価になると認定取り消し

2 このしかけのすごいところ

このしかけのすごいところは次の4つです。

① ゆるブラック企業にならない
ゆるブラック企業にみられる「スキルアップが実感できない」や「いつもの業務でだらけてしまい生産性が上がらない」等の課題発生を事前に防げます。

加えて、イノベーション社員になれば
・ 成長できる
・ 収入が上がる
・ やりがいを感じられる

の3つのメリットが得られます。

② 若いうちから事業開発が経験でき将来の事業部長が育成できる
イノベーション社員のやることは0⇒1の事業開発です。厳しい環境下でななかなか経験できない仕事に注力するので圧倒的な成長ができます。

事業開発が成功すれば、事業部長になって事業経営ができる人材も育成できます。

③ 社長直下で学べる
社長から直接指導を受けることができ悩みや課題の相談もできます。

半年に1回は合宿で社長から事業開発に成功するノウハウ・スキルを共有してもらい習得できます。

④ 緊張感の醸成ができる(NGなら降ろされる)
社長直下で事業開発するワクワク感とダメなら降ろされてしまう緊張感のバランスがよい。

会社からすると新陳代謝がおこせ人的資源活用のロスが無くなります。

3 自社に導入する際の工夫

すごいしかけ「イノベーション社員制度」はいかがでしたでしょうか? 気に入って頂けたら、ぜひ皆さんの会社でも導入してください。

ただ、自社に導入する際は次の点に留意した方がいいでしょう。

・ 初めの段階は、裁量労働制への移行はしなくてもよい

・ 管理職から始めてもよい

・ 活動内容は事業開発でなく他のテーマでもよい(DX推進・AI活用)

・ 降ろす制度にしなくてもよい(例:期間限定でやる)

4 すごいしかけの会社はコチラ!

すごいしかけ「イノベーション社員制度」を実践されている会社は、本社が東京新橋にある、日本と世界をつなぐ、新たな「コネクト」を創り出すクリエイティブ・カンパニー株式会社コネクター・ジャパン様です!

笑顔がとても魅力的な中濱社長が経営されておられる会社です。
現在、3つの事業を展開されています。

・ ホテルマーケティング事業
ホテルや旅館などの宿泊施設に向け、IT活用の促進を促し、OTA(オンライントラベルエージェント)の運用代行や、自社HP(ホームページ)の作成、PMSやGDSなどの選定アドバイスや連携のためのAPI開発などの支援サービスを行っています。

・ アウトソーシング事業
主にサービス業クライアントの一部業務を当社が請負い遂行するサービスです。クライアント、ベトナムのグループ会社、当社の3者で一つのチームを即席で編成し、低価格で、高品質な運用を行い業務を効率化します。

・ プロダクト事業
LINEを利用した自動予約・注文管理システム「リピッテ」の開発・運営を行っています。

美容室やネイルサロンなどに向けたビューティ版と宿泊施設向けのホテル版、飲食店や外食事業者向けのテイクアウト&デリバリー版をリリースしており、10,000施設以上の利用実績があります。

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
それでは、また来週!

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