【金曜日のしかけ#17】社長のリアルタイムフィードバック
すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが
毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。
「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。
この記事ではネームバリューや業界特性ではなくすごいしかけや社長の工夫をニュートラルに読んでいただきたいので会社名は最後に紹介します。
ただ、気になるかと思いますので、社長の名前だけは先に公開したいと思います。
第17弾の「すごいしかけ」は室田社長の「社長のリアルタイムフィードバック」です。
突然ですが社長、
経営幹部に対してフィードバックってしていますか?
「もちろんしているよ!」
素晴らしいです。
今日はそんな社長からのフィードバックを効果的に実施している室田社長を紹介します。参考にしてもらえれば嬉しいです!
1 社長のリアルタイムフィードバックの内容
"社長のリアルタイムフィードバック"とは、
読んで字の如く社長が即時的にフィードバックを実施することです。
それにはポイントが3つあり、「タイミング」「場面」「セリフ」に気をつけると強力な幹部育成のしかけとして機能します。
実際のいくつかのケースを例示します。
ケース①会議終了直後のフィードバック
状況:会議中、幹部がメンバーに向けて偉そうな発言をしていた。
タイミング:会議終了直後
場面:社長から幹部への電話
セリフ:「そんなつもりはないと思うけど、俺にはさっきの発言はみんなにマウント取ろうとしてるように見えたよ」
ケース②ランチ中のフィードバック
状況:社長と幹部でランチをしている最中、肘をついて食事している幹部がいた。
タイミング:発見した直後
場面:社長から幹部へ直接会話
セリフ:「もしお客さんの前でもそんな風に食べてるのなら、俺がお客さんだったら嫌やわ。ちょっとやめようか。」
ケース③飲み会でのフィードバック
状況:社長と幹部で飲んでいる最中、くちゃくちゃ音を立てて食事している幹部がいた。
タイミング:発見した直後
場面:社長から幹部へ直接会話
セリフ:「ほんまごめん。ほんまごめんな。無意識やと思うねんけど、結構音聞こえるんよな。ぺちゃぺちゃって。不快に感じる人がおるかもしれん。気を付けようか。」
この他にも、
自分のデスク近辺で上司が部下に少し高圧的な会話をしていれば、まずは文脈を理解できるまで注意深く会話を聞きます。
その後上司と会話し内容を理解してもなお違和感があればすぐに上司に声をかけフィードバックします。
2 このしかけのすごいところ
① 言い方が上手い
・ 枕詞の活用
どんなに社長からの正しい指摘でも、いきなり結論から指摘されては反射的に反感をもってしまい幹部が聴く耳を持ってもらえません。
室田社長のセリフを見てみると刺激的なフィードバックほど「ほんまごめん」のような枕詞を駆使しているのがわかります。
・ 立場をずらす
「俺がお客さんだったら嫌やわ」のように”その行動を改善するべき理由”を第三者の目線にすると、客観的に自らの行いを振り返ってもらいやすくなります。
② 幹部への愛がハンパない
状況とフィードバックの内容に注目してみると、一般的には指摘しにくい内容にも切り込んでいます。
特にマナーなど、良くないなと思ってもそのまま何も言わない方が多いのではないでしょうか。
これはひとえに室田社長の幹部への愛がハンパないからできることです。
幹部の将来のためを考えれば、改善内容を放置していいことはありません。
指摘するのが気まずかったり億劫に思えることも見逃さないのです。
このしかけを実践していたのは100名超の規模の会社ですが、室田社長はそれぞれのメンバーの状況を概要であればメモ無しでも把握しているほど幹部と社員への興味と愛情をお持ちなんです。
3 自社に導入する際の工夫・注意点
・フィードバック内容は、関係性とともに徐々に
いかに適切なフィードバックをしていたとしても、そもそも指摘する側とされる側の人間関係と信頼関係ができあがっていなければされる側は聞く耳を持ってくれません。
相手の成長を思ったはずのフィードバックが、小うるさいお説教になってしまいます。相手にとって耳の痛い話をするのは、関係性を構築してからにすると良いでしょう。
4 すごいしかけの会社はコチラ!
すごいしかけ「社長のリアルタイムフィードバック」を実践されている会社は、本社が大阪府大阪市にある『一歩踏み出す勇気が持てる社会』をビジョンに掲げている株式会社プラスバイプラスです!
人心掌握の達人、室田社長が経営されておられる会社です。
現在、下記の事業を展開されています。
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
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それでは、また来週!
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