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noteが書けない。

スクリーン・タイピング音・橙色に薄く照らされたLaptopのキーボードには汚れが目立つ。なんとなく「note」を開き、「投稿」「テキスト」をクリックし、真っ白な画面に、文字を打ち始める。五分ほど経ったところで、タイトルと三文ほどの文章が完成し、二度と開くことのない「下書き」に文章が移される。書きたいと思ってnoteを開くことはほとんどない。気づいたらnoteを開き、完成した文章を、広大なインターネットにポストし、その広大な世界の一部の人間の需要に合致するのだ。

noteを見てくれと言わんばかりに、Instagramのストーリーには、noteのリンクを。そしてGoogle Photoの乏しいアルバムから絞り出した画像とともに知人にポストされる。アカウントの規模的に、そのストーリーは、400人前後のスマートフォンの画像に出力され、そのうちの20人程度がストーリーの右下にハートを残し、その中の数人からはDMにて感想が届く。

文章が書けない。そう言いながら、文字カウントは442文字を回り、今もそのカウントは両指の微かな運動により、着々と増加している。大学のレポートは一日かけても進まないのに、目の前の自分に起こっている出来事を語るだけのnoteはどうしてこんなに進むのだろうか。理不尽を言う口は開かず、その乾燥した上下の唇の役割は、十本の指が担っている。

決して文章を書くための所謂「ネタ」がないわけではない。キャリア教育に関するワークショップ・リトリート・カラオケオール・バイト・Any・不満の積るELA。明らかな消化不良を起こしている。激動の一週間だった。今学期は怠けると決めた九月。どうしてこんなに予定を詰め込んでしまったのだろうと後悔した十月下旬。言動が一致しないとはこのこと。正直自分自身が何なのかよくわからなくなっている。

エラーを起こしているとでも言えようか。友人から聞いた話を「https.//tomodachihanashi.com」とでも名付けよう。数日後に「この間の話だけどさ~」なんて言われた暁には「404 not found」の three words が並ぶ。 バイトでも同じだ。「同じミスを繰り返さないように」なんて言われても、何でミスったかなんてほぼ覚えてない。そんな大学生暇じゃない。もしかしたら「忙しい」の思い込みかもしれない。でも先週のは嘘じゃないと思う。無茶なスケジュール組んで、「忙しい」とか言ってるくらいが、自分のことを一番幸せにするような気がする。これはずっと言ってること。

だから所謂「コンテンツ」としての「note」を今書くことはできない。もう少し整理する時間が欲しい。文字数は1111文字を回った。これも一つの「note」として、誰かのスマートフォン、誰かの瞳孔に光として伝達され、認識させることになるのだろう。


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