「この授業は初学者にもわかりやすく・・・」

「今回の授業は今までこの分野に触れたことがない人でもわかりやすく・・・」

という前置きは聞き飽きた。

でも敢えて、わざわざどの教授も同じようなことを言う理由を考察していきたい。

まぁ端的に言うのであれば、「安心するため」だと思う。知らんけど。

General Educationという知識ゼロの学生が集まるクラス。

学生は授業を聴く、いや聞くか。

聞く気なんてないだろう。

一部の自然科学に強い興味を持つ学生が

何とか授業を受けているような感じ。なんだろう。

リベラル・アーツってなんだろう。

うーん。

という感じで大学生活を送っている。

まあいいんだけど。

そう、安心するためという説明に戻るのだが、

人って、自分の中の前提を周りに共有することによって

相手が自分にとって都合の良いように解釈してくれるだろうという

ある意味での「思い込み」が働いていると思ってる。

私はこの「思い込み」を生み出すことこそが

安心することだと思っている。

今回の話に当てはめるのであれば、

何も特定の分野に関して知らないすっからかんな学生に対して、

「この授業は初学者でもわかりやすく…」といいつつ

わけわからない研究をわけわからない言語と用語を用いて説明する心理は、

誰でもわかりやすく説明したいという教授の願望を

学生に共有することによって

学生にとってわかりやすいかは別として

教授が少しだけ気持ちを楽に授業を進めるための

ある意味で一つの仕掛けなのだと思う。

違うかもしれないけれど。

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