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一人で観る映画もいいけど…『麦秋』

袋井にある東山ガレージのイベントへ。

パブリック・ドメイン(著作権切れ)になった映画の鑑賞会。

今回は小津安二郎監督の『麦秋』(1951年)を鑑賞。『晩春』『東京物語』と合わせ、「紀子(のりこ)三部作」と呼ばれている。前回は『晩春』を観て、今回は2作目だ。

個人的に昨年から小津安二郎監督作品をぽつぽつと見ている。絵画のように精密に計算された画面・カット・台詞の中に込められたメッセージを読み解くのが面白い。


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いつもおいしいお菓子を用意してくださる「音の駅」さん。七輪で焼いたおもちを使っておしるこを用意してくださった。いただきながら、途中休憩をはさみつつ、のんびり鑑賞。

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上映会後には感想を語り合う。


役者さんの動きや気になるカット、作中に出てくる言葉など…参加者それぞれ見ている視点が違う。

お互いに気付いたことを話し合うと、自分に無かった視点を得たり、新たな気付きを得たり。気付きが気付きを呼んで、皆でさらに新しい解釈に辿り着いたり。

一人で映画を見るのもいいけど、他の人と一緒に語り合うと、倍速で世界が広がっていく楽しさがある。

いつまでもこうして話していたいような、そんな気分。

ただ、風も強く底冷えもしたため、きりのよいところでおひらきに。

帰りの車中でも、一緒に参加した友人と感想会の延長戦。

楽しい夜だった。


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七輪の網にふくれてすがるもち
燠を残して もう行かなくちゃ

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