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地元・静岡で音楽を届けたい アコースティックユニットの再出発

※本記事はインタビューを元に制作しておりますが、内容にはプロモーションが含まれています。

静岡の豊かな自然と人の温かさにふれ、ひとつのアコースティックユニットが再始動する。その名もRimless note。訳すと、「フチのない音」となることから、「自由に何者にも囚われない音楽を」という意味が込められている。ボーカル・Mokoさん、ギター・クドウシュンスケさんからなる2人組のユニットだ。

2014年に東京で結成し、都内のライブハウス等で活動。バンド時代、3人体制時代を経て、現在の2人体制となった。休止期間を経て2023年9月より、浜松のライブカフェ「なんでモール」にて隔月ワンマンライブを開始する。

地元・静岡での活動再開を決意した裏側には、ある曲が生まれるまでの葛藤のストーリーがあった。




活動休止を経て見つけた 「地元・静岡で音楽をする」ということ


クドウシュンスケ(以下:シュンスケ)「景色があんまり変わらない生活が個人的にしんどくて。曲が書けなくなっていったんです」

当時、東京都内で音楽活動をしていたRimless note。スランプに陥り、楽曲制作が止まってしまった。

Moko「Rimless noteの楽曲制作は、基本的にシュンちゃんが作った曲に私が詞を付ける形で行うんです。私が作曲を手掛けたりもしてみたんですが、うまくいかなくて。ミュージシャンとして『売れる』っていう葛藤やプレッシャーもずっとある中で、私自身も歌えなくなっていった。本当に苦しかったです。ユニットとして方向性を見失ってしまっていたんですよね」

お互いに限界を感じるタイミングが同じだった。活動を休止し、2019年に2人の地元・静岡に戻ってきた。音楽から離れた生活を送る中、シュンスケさんは制作の原点に立ち返っていったという。


シュンスケ
「高校生のときから、窓の外を眺めながら曲を作っていたことを思い出しました。時間とか日によって同じ景色でも見え方が変わるんですよ。その瞬間にBGMをつけるような感覚っていうのかな。静岡に戻って来て、一日が終わっていく、季節が移り変わっていくっていう感覚を取り戻したというか。やっぱりそこに合わせて浮かぶメロディを書いていくのが、一番いいなって実感したんです」

クドウシュンスケさん

シュンスケさんからMokoさんへ一曲のデモ音源が渡されたのは、2021年の年末のことだった。



「震える心が導くその先へ」 再出発を誓った歌『サバイバー』


Moko「デモ音源のアウトロのキラキラした感じから夏の青い空を思い起こしたんです。この曲の主人公はきっと、ここを出口にして新しい世界に向かっていくんだろうなというイメージが広がった。だけど、その時私はまだ暗いトンネルの中に居たので、書きたくても書く勇気がなかった。苦しくて音楽をやめたのに、この歌詞を書いたら、もう一回やらなきゃいけなくなる。そのハードルをなかなか越えられなかった」

Mokoさん

Mokoさんは自問自答を繰り返しながら、何度も歌詞を書き直した。通常であればすぐに書けるが、この曲の作詞には1か月もかかったという。

Moko「手癖で書いても、キラキラしたストーリー重視で書いても、やっぱりしっくりこない。心のどこかでごまかしてるのが分かってたから。散々迷って、最後にはもう勢いでしたね。『えい! 書く!』って(笑)」

いまだ 飛び出せ サバイバー
輝き出すセカイ
モノローグはおしまいだよ
いつも震える心が
導くその先へ
生き抜いていこう

Rimless noteの楽曲『サバイバー』より

自立を決意する主人公と、2人の再出発への誓いがオーバーラップした歌詞が書き上がった。2022年5月、Rimless note活動再開を告げるポップチューン『サバイバー』が完成した。


『サバイバー』 
作詞 Moko / 作曲 クドウシュンスケ


音楽配信サービスで配信を開始。地元ラジオ局でもオンエアされた。

Moko「嬉しいことに反響があって、静岡県内各地でライブ活動を始めることができました。あるとき、浜松のライブカフェ『なんでモール』のマスターから、『ワンマンライブをやってみないか』って声をかけていただいて。静岡に戻ってきて間もないし、名前が通っている訳でもないから、躊躇してたんです。だけど、これまでの活動を思い返したとき、迷うタイミングで必ず誰かが背中を押してくれていたなって気付いて。その人たちのおかげで今があるなって思い直した。だから、その流れを止めないように、思い切って乗ってみることにしました」



多彩な世界観を見せた初ワンマンライブ

2023年9月19日、浜松・上島にあるライブカフェ「なんでモール」にて、Rimless note初のワンマンライブ「~これまでと~」が開催された。

セットリストは、これまでのユニットの歴史を追う形での3部構成。バンド編成時代、3人編成時代、現在の2人体制になってからの楽曲の順番で披露された。制作された時代によって様々な世界観を見せてくれるのもRimless noteの魅力の一つだ。

トップを飾ったのはもちろん、活動再開の突破口となった『サバイバー』。シュンスケさんが織りなす輝くようなギターサウンドに、Mokoさんの歌声がふわりと乗る。

バンド編成時代の曲は、アコースティックにアレンジ。パワフルな勢いを感じさせる『PUZZLE』、今にも弾けそうな恋心がメロウな雰囲気のギターと共に届けられる『ふたり』、2名での制作のきっかけともなった『りんご』が演奏された。

3人編成時代の曲は、しっとりとした雰囲気を孕む。素朴なリズムを刻みながらも関係の終わりを予感する二人の心象を描く『終わりかけのムービー』、ノスタルジックなアルペジオとMokoさんのそっと語り掛けるような歌声が、誰もが持つ「あの頃」を想い起こさせる『遠い約束』。

ライブ後半からは現在の2人体制になってから制作された曲をメインに披露。さわやかな風が吹き抜けるようなポップナンバー『マーベラス!』では、Mokoさんも立ち上がって歌い、空気が一気に解放される。

MCではこれまでの活動を振り返りつつ、制作時のエピソードなども明かされた


ぼくどけい』は、理想の未来への憧れと刻々と過ぎる現実の時間の残酷さが幻想的なメロディの中で溶け合う絶妙な一曲。

ライブ終盤には、シュンスケさんがガットギターに持ち替え、ナチュラルなサウンドに。ギターとボーカルの旋律が寄り添ったり離れたり心地よく揺れる『』、小粋なリズムが明日を見据えて一歩ずつ歩んでいく気持ちにさせる『わたしと。』でライブ本編を締めくくった。

アンコールで披露されたのは、歯切れのよいファンクなギターが響く新曲『Stand up!』。軽やかに、それでいて強く自分を奮い立たせる応援歌だ。

「一度止めた足を踏み出すのは大変」と語るMokoさん。そう口にしながらも、笑顔がこぼれた。



ライブ写真=さかい(Instagram @konekotabetai )さん提供



「今度は自分たちが背中を押す番」 結成10周年イヤーに隔月ワンマンライブへ


初のワンマンライブを成功させた2人。結成10周年を迎える来年にかけ、隔月でワンマンライブを開催していく。

Moko「今年中は自己紹介としてこれまでの活動の総まとめのようなライブにしようと思っています。そして来年からは、隔月のワンマンライブを軸に、静岡に根を張った活動をしていきたい。背中を押してもらった分、今度は自分たちが誰かの背中を押す番。音楽を作ることで、この繋がりに感謝と恩返しができたらと思います」

シュンスケ「楽曲提供やCMソングもぜひ担当してみたい。音楽で静岡を元気づけていきたいですね」



Profile

Rimless note

Vo.Moko
Gt.クドウシュンスケ

ユニット名は『自由に何者にも囚われない音楽を』の意味を込め"rimless" (フチのない) "note" (音) から。都内のライブハウスやカフェで活動後、休止期間を経て地元静岡にて活動を再開。現在は静岡県を中心にオリジナル楽曲でのライブ、配信等で活動中。"いえない傷を抱えた大人へ" をコンセプトに楽曲制作をしている。

HP

X
@Rimless_note

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今後のライブスケジュール


ワンマンライブ

2023年

11月21日(火)
なんでモール(浜松)

【Rimless note ワンマンライブvol.2 〜これからと〜】
OPEN 19:30
START 20:00
TICKET ¥1,500(1drink込)

2024年 
1月 【Rimless note ワンマンライブvol.3 10周年year 〜はじまるよ!〜】
3月 【Rimless note ワンマンライブvol.4 10周年year 〜はるうらら〜 】
5月 【Rimless note ワンマンライブvol.5 10周年year 〜初夏燦々〜 】
7月 【Rimless note ワンマンライブvol.6 10周年year 〜夕涼み〜 】
9月 【Rimless note ワンマンライブVol.7 10周年year 〜星月夜〜 】
11月 【Rimless note ワンマンライブVol.8 10周年year 〜小春日和〜 】

2025年
1月 【Rimless note ワンマンライブvol.9 10周年year 〜これからも〜 】


※各日程・詳細はHPまたはXからご確認ください。


その他のライブ(ジョイントライブ等)

2023年

10月14日(土)
Community Space ANTERA
【Song Kong vol.37】

10月29日(日)
なんでモール(浜松)
【なんでモール20周年企画 第3弾 スペシャル萬yorozuライブ】
OPEN 13:30
START 14:00
TICKET ¥1500(ドリンク別途注文)

11月5日(日)
三ヶ日WATTS(浜松)

12月10(日)
富士ANIMAL NEST(富士)
【SWEET MAGIC】

12月17日(日)
なんでモール(浜松)
【なんでモール ジョイントライブ】


楽曲配信

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