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詩の投稿

「月刊ココア共和国」の4月号は毎年、年間賞の発表と選評が掲載される。私は昨年末まで毎月投稿していたので、選考対象で最終候補に残ったそうだ。秋吉久美子さんと齋藤貢さんには有難いことに丁寧な選評を書いていただいている。(今後の糧にします)

峯澤典子さんが選者をされるので、昨年は初めて「現代詩手帖」に一年間投稿をした。郵便投稿とデータ投稿は気持ちの重さが違うのだった。友達に手紙を書くこともめっきり減った現在、詩を、紙で、郵便で、出す。
昔は普通にしていた行為がずいぶん重たく感じることの驚き。
生真面目に(一年間投稿してみる)という目標を達成すべく
やってみたものの、予想以上に疲れる。
何故「ココア共和国」の投稿はこれほど疲労しなかったのか。
データ送信は時間を気にせず手軽ではあるけれど、
作品を仕上げる努力に差はなかったはず。
原因を考えてみると気がついたことがひとつある。
それは文字数制限の有無だ。
私は川柳という定型短詩を長年やっているので“制限”に慣れている。
制限があると、むしろ書きやすく感じる。
この事実には、以前から薄々気付いてはいたのだ。
これはいけない。
うまくできなくとも、自分にとって困難なことに
少しずつでも取り組んだ方がいい。

詩の投稿は揺りかごで、選者の存在は防波堤のよう。
人によっては投稿の場は戦場なのかもしれないけれど、
私にはそうは思えなかった2023年度でありました。
それだけ投稿者の皆さんの詩は多様で(勿論、
良さが理解できない詩もそれなりの数があった)
各選者の評が真剣だったということ。














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