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海馬川柳句会2024年3月

湊圭伍さんが主催されているネット句会<海馬川柳句会>について。

昨年はほとんど参加できずにいたけれど、スタートから一応参加している。
今年から隔月開催。

クローズドな会だと思っていたら、そうでもないとのことなので
興味のある方はどなたでも参加できる(はず)。
ということで今回のお題は「空気」「雑詠」。

地下道に片方だけの靴下府      まつりぺきん
「府」には様々な意味があり、いずれも行政に関わる事柄を指すので深読みすれば現在の堕落した政府の現状を書いた句と読むことも可能。ファンタジーとして読めば、どんなひどい場所でも住めば都的な情景も妄想できる。「府」を付けただけで句意に広がりを持たせることができる、というのは楽しいこと。

ここからが僕だとかぎろって見せる  瀧村小奈生
 わざわざ見せるものが「かぎろい」というのも、なかなか素直ではない表  現だなあという面白さ。「かぎろって」という言葉の使い方も上手。ほんの少しの光りはあるのかもしれませんが、句から受ける印象はたちのぼるような虚しさ。

のっぽさんと声を殺し合う広場    竹井紫乙
心霊現象がトモダチですから       〃


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