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認識することなしに、昇華することはできない

長らく空いてしまいました。時が過ぎるのは早いもので、もう年の瀬になりました。

ネガティブな感情は外に出すことは良くない。自分で昇華しなければならない。怒らない、泣かない。そんなふうに幼い頃から教えられてきました。悲しいことに、内側のネガティブな感情は内側で眠り、感情すら認識することが難しくなりました。気づかないフリをするしかなかったのです。それが自分を守る方法でした。

社会に出て、少しずつ異変を感じるようになりました。自分の足で生きていくと決めたとき、私の内側にある厄介な感情がコントロールを失いました。

でも、自分との対話の中で気づいたことがあります。それは、喜びも、悲しみも、ポジティブな感情もネガティブな感情も、私であって、誰のものでもないということです。そして、そこには優劣はありません。私の中で生まれた感情の一つにすぎない、ただそれだけ。”いまここ”この瞬間を生きることの大切さが瞑想やヨガの中で伝えられています。本当の意味でこの瞬間を生きるということは、“流れゆく時間に優劣をつけず、私が感じる感情や思いにも優劣をつけることなく、ただ感じ味わうこと”なのかもしれません。

自分の内側の感情や思いを認識し、”そこにある”んだと私が私を見つけた時にふっと身体の力が抜け、”私が私でいいんだ”ということを判断せずに、見つめることができるのだと思います。

私たちの身に降りかかる出来事を評価せずに、執着することなく、受け止める。簡単なことではないけどできるはず。生まれたばかりの私たちは、目に映るすべてがきらきらしていたはず。自分に還るだけ。世の中はシンプル。


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