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siomemo985「父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書」

「子どものことと哲学のことを書いたらどうか」という他者からの提案が種となって、本書(2023)は生まれたそうです。これから、そして、いま、子育て中の方にぜひ読んでほしい本です(550頁ほどあるので大変ですが、読みやすいので安心を)。世界のみんなが哲学者になる時代を予感させてくれる本かも。

以下、目次メモ

INTRODUCTION 考える技術

●第1部 道徳を理解する
Chapter 1 権利──「わがまま」を言う権利はないのか?
カントを使って考える
トロッコ問題、「鉄道のプロ」はこう考える……など
Chapter 2 復讐──「やられたらやり返す」は平等か?
「いつでも別の方法がある」は楽観的すぎる
失ったものは取り戻せない。では、何ができるのか?……など
Chapter 3 罰──「おしおき」は哲学的に正当か?
夫を調教師の方法で手なづける?
罰の定義──子どもバージョン……など
Chapter 4 権威──親は子どもに命令できるか?
あらゆる権威を疑う「哲学的アナーキズム」
「孤独で、貧しく、意地悪な」人生から脱却する……など
Chapter 5 言葉──言ってはいけない言葉は言ってはいけないか?
悪態のレッスン
なぜ行儀の悪い言葉で哲学を論じるのか?……など

●第2部 自分を理解する
Chapter 6 男女──性、ジェンダー、スポーツを考える
「平等な競争条件」にこだわることは正しいか?
「ノンバイナリー」のアスリートの参加資格は?……など
Chapter 7 差別──ほかの人がやったのに、責任を取らなきゃいけない?
それは「私たち」に責任があるのだろうか?
特権と不安定さの奇妙な混合……など

●第3部 世界を理解する
Chapter 8 知識──この世界は本当に現実か?
シミュレーション仮説――私たちは仮想現実の世界にいる?
しかし、パスタの買い置きがあったかどうかも知っている……など
Chapter 9 真実──ついていいウソと悪いウソはあるか?
人殺しに本当のことを言う必要があるか?
「サンタ」を信じさせるのはウソをつくことか?……など
Chapter 10 心──赤ちゃんであるとはどういうことか?
「自分以外の人」には内的世界がないかもしれない?
「哲学的なゾンビ」を考える……など
Chapter 11 無限──宇宙が無限なら人間の価値は?
「宇宙の端っこ」でパンチをしたらどうなるか?
「無限の客室」のあるホテル……など
Chapter 12 神──「神さま」はいるの? いないの?
「神さまは本当にいるの?」に答える
「パスカルの賭け」の計算違い……など

●最後に 哲学者の育て方
今日の私は「先週の私」と同じか?
昨日より今日、少しでも深く理解する……など






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