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デリカテッセンとは違うモノ

『デリカテッセン』ジュネ&キャロ、をぼーっと思い出させる人肉映画。
地底人=菜食主義の設定が発展している気がします。地底人は出てきませんが、ヴィーガンがたくさん出てきます。

観て損はない?

おどろおどろしい映画でもあるが、共感の軸がどこにもなくて、友達同士が野球ゲームしているのをそばで観ている感覚。どっちも応援してないし、なんとも感情が動かない。

皮肉的要素が多いので、クスッ・二ヤッとした人には見せられない笑い顔になる。そういう点では一人で観るのがいい映画。観て損はないですね。短いのも高評価。これ以上伸ばせらないんだよねぇ。アマプラで88分でした。ある意味長く感じもした。

どんな話だった?

解体されるヴィーガンたちは、まぁ上手に作り込まれている。血抜きもされているので、豚肉の解体のようでもある。グロイというよりも、食肉としての描かれ方に撮影技術なのか、小道具技術なのか、感心が先にくる。そのあと、おどろおどろしい感じ。

肉屋に殺害されたヴィーガンたちが精肉されて売られて、みたいなサイコパス夫婦の話なのだが、並行伏線でシリアルキラーたちがどのようにして殺人を犯し、捕まったか的番組が流れている。あんびりーばぼー!

キャストは?

奥さんのマリナ・フォイスがシガニー・ウィーバーに見えてしまう。顔覚えられるストックがファミコン並みなので、仕方ない。。。マリア・フォイスがまぁ、狂ってる。悪女っちゃー悪女。吹き替え:深見梨加じゃねーか。プリティ・ウーマンのジュリア・ロバーツの声ですね。セーラーヴィーナスね。好きなんですよね、彼女の吹き替え!

夫役で主演のファブリス・エブエが監督も。コメディアン出身とあって、笑いのエッセンスを殺人に埋め込みたい感じがたっぷり。声は高木渉ですね。ジョジョの虹村億泰ね、ザ・ハンド!役者としても活躍されてますね。

実は吹き替え版で観ました。字幕つけて

字幕と吹き替えがまぁ違います。アドリブなん?コレっていうくらい違うけど吹き替えの方が状況や心情はわかりやすいよね。緊迫感もちがうよ。メモってないから、代表例はないけど、ぜひ吹き替え版+日本語字幕で観てほしい。

結局のところ

Amazon Primeで無料で観られたから損得ありませんが、時間返せーみたいにはならない。ぶっ殺しまくりの映画ですが、さほど血がでない。スプラッターというよりも、ホラー。ヴィーガン側にも同情することがなく、かといってぶち殺しまくりの主役夫婦にも共感もない。デリカテッセンのようなドミニク・ピノンがんば!みたいなのはない。

ビール飲みながらハムでも食いながら観るのがおすすめの一作『ヴィーガンズ・ハム』、ぜひご鑑賞くださいませ。


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