塩かげん

作家になれるといいな︱フリーランス︱ライター︱ディレクター︱編集者︱ウェブ・紙媒体多数…

塩かげん

作家になれるといいな︱フリーランス︱ライター︱ディレクター︱編集者︱ウェブ・紙媒体多数︱著名人・タレント・経営者取材︱書くプロであり、読むプロであり、売るプロ︱通販カタログ元編集長︱猫2匹のいる自宅オフィス

マガジン

  • ピンチを 気絶で やりすごすな

    一難去ってまた二難、三難と、難もの続きなフリーランス。この降りかかり続ける「ピンチ」たちは、気絶してても、通り過ぎてくれない。息をひそめる以外にどんな方法で立ち向かうか、または、立ち向かわないか。社会人27年目にして、フリーランス2年目の筆者が、体験をもとにまとめてみた。基本「あるある」小噺です。

  • 遠くで戦闘見てただけで、経験値貯まりまくった見習い僧侶の話

    近くで戦闘勝利があるだけで経験値吸収。戦わずして最強になる見習い僧侶ジャンヌの成長物語。 オーガーやタイタン、サイクロプロス、ヘカトンケイレスなど巨人が治める隣国。その隣国と戦闘が絶えないウッドバルト王国に住むジャンヌ。まだ見習い僧兵としての彼は、祖父から譲り受けた「エクスペリエンスの指輪」により、100メートル以内で起こった戦闘勝利の経験値を吸収できるようになる。戦わずして、最強になるジャンヌ。いじめられっ子の彼が強さを手に入れていく。臆病なジャンヌが見習い僧兵から成長し、最後にはどんな姿になるのか?どうぞ、一緒に成長を見守っていってください。

  • 【ほっこり読める小説】塩のサジ

    オリジナルの小説を書こう!と長年の夢を形にしました。「塩かげんのサジかげん」と題し、省略して「塩のサジ」。10分程度で読めるショートショートをベースに書き連ねていきます。まずは、お時間ください。きっと満足していただけると思います。たぶん。

  • この邦画アマプラで、観ましたけども(に改編)

    アマプラ、正しくはAmazon Prime Video、いや映画コンテンツは Prime Videoだ。映画はもうレンタルしていない。アマプラの無料映画だけを観る。セコイ?セコくない!無料映画はめちゃ多い、この前映画館って映画もたくさんある。それに、しらぬ間に有料にもなったりしてる。無料のときに出会ったら、それはもう観るべきなのだ。小説は日本のものばかり読むなら、映画も日本モノを。せっかくなんで邦画エッセイを書くことに。映画は年間150本観てる。邦画は50本ぐらいか。映画を観ててよくあることは「この人誰だっけ?」「でこの伏線の意味わからん」「え?この人はあの人と仲間やったっけ?」「ここはどこの話?」「今はどの時代の話?」というような、トンチキな誤解鑑賞能力しかございません。読解力ならぬ、映観力(映画を観る力)の足りない筆者ですが、温かいまなざしで、卵を孵化させるがごとくお見守りください。

  • ぼくのホーム オフィスには 人間きぶんの 猫が2匹いる

    ホームオフィス、平たく言うと、そりゃぁ自宅兼仕事場です。自宅を仕事場にしちゃった都合、うちの猫たちは“オフィスに住み着いている”ってことでもあります。昼間は僕と猫と原稿だけのじかん。誰とも話さずに仕事してると、猫たちにずっと話しかけています。すると、猫たちの「鳴き声、しぐさ、絡み方」で会話できてるような気が。そう、人間きぶんの猫2匹とフリーランスライターの僕との、なんてことない日常のおはなしです。どうぞよろしくお願いします。

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フリーランスになって3カ月ちょっと。7月の真ん中頃。きっちり体調を壊した。ただ壊したのではございませんよ。入院と相成りましたの話で、ござーい!

少しイキリ倒してた食生活

フリーランスになって初月からそれなりに仕事をいただけるという環境だった。そのわけは、こちらを参照。準備したものかなり。

とにかく、仕事は出だし順調だった。7月頭には新規の取材案件をいただき準備していた。ディレクターと2回打合

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僕たちは誰かの「漏らす話」を、クソ笑うようにして生きている。

僕たちは誰かの「漏らす話」を、クソ笑うようにして生きている。

突然ですが、漏らしたことありますか?ちょ、ちょっと待って。リムーブ・離脱・遷移、ちょっと待って。漏らしたことありますかってのは、「BIG」の方です。大きい方ね。あぁ、ちょっとウェイト!マテ、お座り!マテ!
たぶん、このくだりでもう離脱される方多いでしょう。

下ネタってのは、もともと大小の話で、エロってのはその後付け足したようなもので。べべん便!。note書いていて一度だけ許される、下ネタ=BIG

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第11話・剣聖リヒトに教えを乞え、ゴードよ!

第11話・剣聖リヒトに教えを乞え、ゴードよ!

 

「こりゃぁたいへんだ」

 ゴードの武器、【述懐の爪】は真空状態を作り出し、敵の脳の酸素供給を遮る。敵は思考停止に陥り、昏睡・混沌と言った状態になる。だがどうだ、敵はアンデッドたちだ。そもそも自分で考える脳がない。思考自体がないものたちに、思考停止の攻撃はあまりにも無力だ。

 左手に装着している【金脈の爪】。敵に致命の一撃を与える武器だが、致命というだけあって、命あるものに対して有効な攻撃

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第10話・赦すジャンヌに見た、王の資質

第10話・赦すジャンヌに見た、王の資質

 ファル・モンフェス、ジャンヌと同級生。ウッドバルト王国魔法学院に入学できたのは衛兵として働く父と魔法学院の食堂で働く母、二人の働き者のおかげだ。

 ファルは感謝の気持ちの表し方を知らない。家に帰れば両親はいない、年子の妹と三つ離れた弟の世話をするのはファルの役目だ。
愛情に飢えていたと言えばそれまでだが、ファルの歪んだ愛情の矛先は、恵まれたジャンヌに向かって行った。
 ウッドバルト王国十二聖騎

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誰かを愛しても、全ては解決しない。どうせ解決しないのが人生だろ、って映画

誰かを愛しても、全ては解決しない。どうせ解決しないのが人生だろ、って映画

韓国語が全く話せない主人公・剛(池松壮亮)。兄を頼って、小学生(ぐらいの)息子と一緒に韓国へ。住まいを引き払って、決死の覚悟。その割にかなりの行き当たりばったり。最低限の韓国語、聞き取れなくても多少話せないモノか。いや、スマホで自動翻訳してくんねーのか。

となると、映画のファクターに「スマホ」って小道具はとても厄介だ。なんでも便利になる。冒頭地図を持って、兄・透(オダギリジョー)のもとへと尋ねる

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心配性という名の、思い通り症候群をバッチバチにしばく!

心配性という名の、思い通り症候群をバッチバチにしばく!

僕は極度の心配性だ。心配性、不安が襲ってくる系ではなく、起きもしないことを妄想する系かもしれない。だからといって、宇宙人が攻めてくるだの、明日大地震が来るだの、車運転中に脳梗塞になってしまう、といったことを妄想して不安になるわけではない。

そのあたりは心配性のなかでも、ズボラな方で「まぁ、そうそう起きんやろう」なんて言いう風に考えて先延ばしの棚の上にチョンと置いたっきりにしているのだ。

ソファ

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9話・三十万の軍勢を迎え撃つ、ジャンヌの秘策

9話・三十万の軍勢を迎え撃つ、ジャンヌの秘策

ーゴードたちがリム王国のアンデッドたちと戦う二時間前ー

 ウッドバルト王国領内・城下町まで十キロの最前線で獅子奮迅の働きをしていたのは、十二聖騎士唯一の東方男、サレンダー・蔵前だった。
長刀【氷雨の凌ぎ】から繰り出す凍気がアンデッドたちをみるみる不活化していった。

 十二聖騎士サレンダーは長刀の使い手。五年前、東方から流れ着いたところ、ウッドバルト王国南部にあるリレイズ村の漁師に助け出された。

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「計算力vs判断力」という、歴代ヒーロー同士の対決!

「計算力vs判断力」という、歴代ヒーロー同士の対決!

主食、米だろ米。米がなきゃぁはじまらない。というのはもう時代遅れなの?近所のスーパーでは4軒まわってきたけど、10kgの米が売ってない。どこもコンパクトできゃわいい5kgばかりだ。そして割高だ。

今回のテーマは米ではなく、計算力と判断力について。今日の夕方、僕の身に起こった恐ろしいデキゴトをご紹介したいのある。

米がない!

ポンコツの脳が再起動を繰り返し、セーフモードで動いていた午後14時。

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これはもう、西成の冴羽遼といってもいいのではないか!

これはもう、西成の冴羽遼といってもいいのではないか!

映画を観る理由なんて、本当はないけれど。映画を観る理由を敢えていうのなら、非日常の延長線を感じたいからだ。非日常ってやつは「原稿を書いたり、洗濯物を取り入れたり、子どものプリントを確認したり」とは対極にある。だけども非日常ってのは、旅行程度のベクトル上にいない。それはただのちょっと角度のついた日常だ。

非日常には、悪い奴が必要だ。悪い奴は憎まれているし、殺される。映画としての悪人の存在は、物語を

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「物忘れ」避けて通れぬ道だから、堂々と踏みしめてゆけ!

「物忘れ」避けて通れぬ道だから、堂々と踏みしめてゆけ!

子どものころから忘れ物が多かった。が、中学生ぐらいになると心配性が全力疾走するようになってきて、何事も余裕を持っての行動が基本となっていった。大学受験なんかも、手続きの類は自分で行ったが当時はネットもなく願書は書店で手に入れるというものだった。

いつぐらいから手に入るか書店のおやじさんに確認して、ゲットする。みたいな用意周到ぶり(普通?)だった。

どうだい、今の自分は。今回のお話は「忘れ物じゃ

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おすすめの鑑賞法、北斗の拳に例えてみました

おすすめの鑑賞法、北斗の拳に例えてみました

大人になってから何回泣いただろうか。数えたことはない。数えるほどだと思う。就職活動で苦しかった時、プロポーズを受け入れてもらえた時、仕事で大ミスした時、では泣かなかった。

子どもが生まれた時、父が他界した時、には涙が出た。悲しかったりうれしかったり。喜怒哀楽の感情表現のうち、哀ってのはなかなかに感情の鉱脈・油田みたいに、掘ればワッサーと出てくることがある。そうなると、日常生活では困っちゃうから、

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【短編】わかりあう、ふたり

【短編】わかりあう、ふたり

「ねぇ、もう終電なくなるんじゃない?」

 早田早紀は澤井雄二の断固として帰らなさげな素振りが気になっていた。もう夜の十一時五十分だった。終電がなくなったら、カラオケっていってもとにかく今日は帰りたい、早紀は雄二が帰るよと言いださないかと強く強く念じていた。

「あのさ、ここからタクシーじゃぁ五千円はかかるもんね。ウチまで」
「知らないよ、京都駅から久御山あたりならそうなんじゃないの」
 早紀はそ

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第8話・隠蔽の毒味を手に入れたジャンヌ

第8話・隠蔽の毒味を手に入れたジャンヌ

「いいか、ジャンヌ。君は経験値についてどう理解している?」
 ゴードはキャベツと豚ひき肉の包煮をほおばりながらジャンヌに問いかけた。

「経験値は、戦いや訓練によって得られる成果の値です。その値が一定に蓄積すると、レベルが上がります」

「ほぉ。教科書どおりなのか?セイトン。ウッドバルトではこれが経験値の概念なのか?」
 ゴードはパンを引きちぎった。パンで余ったソースをこそぎ落とすように、上手に皿

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うどん、九連荘で挑む!大腸カメラよ、静かに眠れ

うどん、九連荘で挑む!大腸カメラよ、静かに眠れ

謎のというほどでもなく、因果応報・自業自得・身から出た錆・自分で蒔いた種という「腸炎疑いからの即入院」、そしてその後について。人の病気など興味はないだろうが、ちょっとそこ、お静かに。

【これまでのお話】
全力で挑んだ暴飲暴食と独立開業のストレス、マイナスとマイナスのパワーでプラスになりそうなもんだが、もっとマイナスへと落ちて行った僕。胃の下からストマックブロー(胃へのアッパー)を喰らったごとく、

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【連載】蜘蛛の手をつかむ-第1話

【連載】蜘蛛の手をつかむ-第1話

 立木陵介が菜緒と交わした最後の言葉は、「蜘蛛の巣、何とかしておいてね、陵ちゃん。お願い…助けてよ」だった。お願い?助けて、陵介には確かにそう聞こえていた。

 第三総合病院で爆破テロが起きた。病院内でのテロとあって、マスコミはひっきりなしに遺族からコメントを聞き出そうとする。その一人が陵介だった。陵介は、菜緒が最後に残した言葉の意味がわからなかった。どうして、自分に助けを求めていたのか。

 妊

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シャイ人が集う神社に、風を吹かせる

シャイ人が集う神社に、風を吹かせる

【画像は生成AIで作成「神社に風が吹き、天狗が闊歩している」という指示ででてきたものだYO。】

公園のそばにお地蔵様が祀られている。公園に限らずだけど、うちの近所のまぁまぁデカい公園の入り口に、お地蔵様が屋根付きのワンルームスタイルで祀られている。

サラリーマン時代は(いまフリーランスね)、通勤行きと帰りの通り道。週末子どもと公園で遊んでた程度。子どもも大きくなり、公園を意識しなくなっていた。

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