塩かげん

作家になれるといいな︱フリーランス︱ライター︱ディレクター︱編集者︱ウェブ・紙媒体多数…

塩かげん

作家になれるといいな︱フリーランス︱ライター︱ディレクター︱編集者︱ウェブ・紙媒体多数︱著名人・タレント・経営者取材︱書くプロであり、読むプロであり、売るプロ︱通販カタログ元編集長︱猫2匹のいる自宅オフィス

マガジン

  • 【ほっこり読める小説】塩のサジ

    オリジナルの小説を書こう!と長年の夢を形にしました。「塩かげんのサジかげん」と題し、省略して「塩のサジ」。10分程度で読めるショートショートをベースに書き連ねていきます。まずは、お時間ください。きっと満足していただけると思います。たぶん。

  • ピンチを 気絶で やりすごすな

    一難去ってまた二難、三難と、難もの続きなフリーランス。この降りかかり続ける「ピンチ」たちは、気絶してても、通り過ぎてくれない。息をひそめる以外にどんな方法で立ち向かうか、または、立ち向かわないか。社会人27年目にして、フリーランス2年目の筆者が、体験をもとにまとめてみた。基本「あるある」小噺です。

  • ぼくのホーム オフィスには 人間きぶんの 猫が2匹いる

    ホームオフィス、平たく言うと、そりゃぁ自宅兼仕事場です。自宅を仕事場にしちゃった都合、うちの猫たちは“オフィスに住み着いている”ってことでもあります。昼間は僕と猫と原稿だけのじかん。誰とも話さずに仕事してると、猫たちにずっと話しかけています。すると、猫たちの「鳴き声、しぐさ、絡み方」で会話できてるような気が。そう、人間きぶんの猫2匹とフリーランスライターの僕との、なんてことない日常のおはなしです。どうぞよろしくお願いします。

  • この邦画アマプラで、観ましたけども(に改編)

    アマプラ、正しくはAmazon Prime Video、いや映画コンテンツは Prime Videoだ。映画はもうレンタルしていない。アマプラの無料映画だけを観る。セコイ?セコくない!無料映画はめちゃ多い、この前映画館って映画もたくさんある。それに、しらぬ間に有料にもなったりしてる。無料のときに出会ったら、それはもう観るべきなのだ。小説は日本のものばかり読むなら、映画も日本モノを。せっかくなんで邦画エッセイを書くことに。映画は年間150本観てる。邦画は50本ぐらいか。映画を観ててよくあることは「この人誰だっけ?」「でこの伏線の意味わからん」「え?この人はあの人と仲間やったっけ?」「ここはどこの話?」「今はどの時代の話?」というような、トンチキな誤解鑑賞能力しかございません。読解力ならぬ、映観力(映画を観る力)の足りない筆者ですが、温かいまなざしで、卵を孵化させるがごとくお見守りください。

  • 遠くで戦闘見てただけで、経験値貯まりまくった見習い僧侶の話

    近くで戦闘勝利があるだけで経験値吸収。戦わずして最強になる見習い僧侶ジャンヌの成長物語。 オーガーやタイタン、サイクロプロス、ヘカトンケイレスなど巨人が治める隣国。その隣国と戦闘が絶えないウッドバルト王国に住むジャンヌ。まだ見習い僧兵としての彼は、祖父から譲り受けた「エクスペリエンスの指輪」により、100メートル以内で起こった戦闘勝利の経験値を吸収できるようになる。戦わずして、最強になるジャンヌ。いじめられっ子の彼が強さを手に入れていく。臆病なジャンヌが見習い僧兵から成長し、最後にはどんな姿になるのか?どうぞ、一緒に成長を見守っていってください。

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病院行ったら、リーチ即!入院だった

フリーランスになって3カ月ちょっと。7月の真ん中頃。きっちり体調を壊した。ただ壊したのではございませんよ。入院と相成りましたの話で、ござーい! 少しイキリ倒してた食生活 フリーランスになって初月からそれなりに仕事をいただけるという環境だった。そのわけは、こちらを参照。準備したものかなり。 とにかく、仕事は出だし順調だった。7月頭には新規の取材案件をいただき準備していた。ディレクターと2回打合せし、取材シートも作成し、10日後に取材というところで、入院となったのだ。 そ

    • 【短編】わかりあう、ふたり

      「ねぇ、もう終電なくなるんじゃない?」  早田早紀は澤井雄二が断固として帰らなさげな素振りが気になっていた。もう夜の十一時五十分だった。終電がなくなったら、カラオケって言っても今日は帰りたい、早紀は雄二が帰るよと言いださないかと強く強く念じていた。 「あのさ、ここからタクシーじゃぁ五千円はかかるもんね。ウチまで」 「知らないよ、京都駅から久御山あたりならそうなんじゃないの」  早紀はそっけない。だが早紀にはさっきから余計なものが見えていた。 ――あぁ、あれかぁ。雄二、タク

      • 第8話・隠蔽の毒味を手に入れたジャンヌ

        「いいか、ジャンヌ。君は経験値についてどう理解している?」  ゴードはキャベツと豚ひき肉の包煮をほおばりながらジャンヌに問いかけた。 「経験値は、戦いや訓練によって得られる成果の値です。その値が一定に蓄積すると、レベルが上がります」 「ほぉ。教科書どおりなのか?セイトン。ウッドバルトではこれが経験値の概念なのか?」  ゴードはパンを引きちぎった。パンで余ったソースをこそぎ落とすように、上手に皿を綺麗にする。ジャンヌはゴードの見た目の豪快さに反して、実はとても繊細で神経質な

        • うどん、九連荘で挑む!大腸カメラよ、静かに眠れ

          謎のというほどでもなく、因果応報・自業自得・身から出た錆・自分で蒔いた種という「腸炎疑いからの即入院」、そしてその後について。人の病気など興味はないだろうが、ちょっとそこ、お静かに。 【これまでのお話】 全力で挑んだ暴飲暴食と独立開業のストレス、マイナスとマイナスのパワーでプラスになりそうなもんだが、もっとマイナスへと落ちて行った僕。胃の下からストマックブロー(胃へのアッパー)を喰らったごとく、正気を保てず病院へ。そして即入院、仕事のキャンセル、愉快な相部屋の仲間たち、地獄

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        病院行ったら、リーチ即!入院だった

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        • 【ほっこり読める小説】塩のサジ
          30本
        • ピンチを 気絶で やりすごすな
          17本
        • ぼくのホーム オフィスには 人間きぶんの 猫が2匹いる
          4本
        • この邦画アマプラで、観ましたけども(に改編)
          14本
        • 遠くで戦闘見てただけで、経験値貯まりまくった見習い僧侶の話
          7本
        • クライアントはそれを望んでいない
          6本

        記事

          【連載】蜘蛛の手をつかむ-第1話

           立木陵介が菜緒と交わした最後の言葉は、「蜘蛛の巣、何とかしておいてね、陵ちゃん。お願い…助けてよ」だった。お願い?助けて、陵介には確かにそう聞こえていた。  第三総合病院で爆破テロが起きた。病院内でのテロとあって、マスコミはひっきりなしに遺族からコメントを聞き出そうとする。その一人が陵介だった。陵介は、菜緒が最後に残した言葉の意味がわからなかった。どうして、自分に助けを求めていたのか。  妊活にすべてを捧げた三十代、あきらめを決意したのが去年、二人が四十歳を迎える年だっ

          【連載】蜘蛛の手をつかむ-第1話

          シャイ人が集う神社に、風を吹かせる

          【画像は生成AIで作成「神社に風が吹き、天狗が闊歩している」という指示ででてきたものだYO。】 公園のそばにお地蔵様が祀られている。公園に限らずだけど、うちの近所のまぁまぁデカい公園の入り口に、お地蔵様が屋根付きのワンルームスタイルで祀られている。 サラリーマン時代は(いまフリーランスね)、通勤行きと帰りの通り道。週末子どもと公園で遊んでた程度。子どもも大きくなり、公園を意識しなくなっていた。フリーランスになってから、やたらと散歩に繰り出す。歩かないこと、それはメタボロー

          シャイ人が集う神社に、風を吹かせる

          クレカか俺の心臓、先に止まるのはどっちだ!

          クレカはもういらんと、さっきも言っただろ 社会人になるとやたらと勧められて作ったクレジットカード(以降クレカ)。もう50歳を過ぎた今でも、家電量販店たらなんたらでカードづくりを勧められる。いらん。もう、僕は人生の店じまい準備しているところなんだ。人生の2/3が終わったものとして、クレカのキープ力のみ必要なのだ。 心配性な自分が墓穴を掘るということ 僕はクレカを二度紛失して、二度止めたことがある。だがね、二回とも出てきたのよ。止めたその日に。一回目は財布の奥、二回目は買い

          クレカか俺の心臓、先に止まるのはどっちだ!

          タマゴお買い物クエストに、男散る

          たまご、卵、玉子。僕はタマゴと表記するぞ。テレビのグルメ番組、タマゴがトッピングされていると「わぁ~!!」と歓声が。オムライスもタマゴがトロットとろけるぅで、地鳴りのような「わぁ~~!!!」が。 テレビのタマゴ料理、タマゴの持つポテンシャルに歓声が上がっているのだろう。戦後のような栄養事情でもなかろうに、タマゴに魂ごとブチ抜かれてしまうってこともないのだし。 今回のテーマはタマゴだ。厳密には、タマゴお買い物クエスト!それは妻からのお買い物オファーから始まった。 タマゴが

          タマゴお買い物クエストに、男散る

          みんな違って、みんないい

          売れっ子作家原作ほど、映画から観てしまうやろ 東野圭吾先生、まだしっかりと作品を読み込んだことがない。僕は読書モグリです。ミステリーモグリです。というのも、東野圭吾が売れすぎだからだと思うのだ。この作品、読もう読もうと思っていたけれど、映画の方で先に観てしまった。 基本的に、映画→小説(原作)の流れの方が、改編にも許容度おおきく穏やかに見守れる。そんなことない?小説(原作)→映画の流れだと、アレが違う、この設定踏襲して欲しい、主人公顔違う、若い、歳いってる、この人嫌い、み

          みんな違って、みんないい

          ちょ、あの子誰なのヨ!とスマホで調べるの巻き

          映画のキャスティングは脇が強すぎると、主役を喰っちゃうなんて言うよね。こういうときは「食う」よりも「喰う」の方が、がーっと余すところなく横取りしてる感あるよね。 物語序盤から終盤手前までピンポイントで出てくる「君島」さん 君島とタイピングすれば予測変換で「君島十和子」さんが出てくるほど、君島サジェストが、もう「十和子」で固定されている昨今。今日申し上げたいのは「君島彩夏」だ。当作品の勝ち組彼氏いる人「君島」さんは、山谷花純である。 抜群の美しさ、これは高校三年生の設定に

          ちょ、あの子誰なのヨ!とスマホで調べるの巻き

          第7話・アルガンの功罪

           ウッドバルト魔法学院には飛び級制度がある。優秀な生徒は学院にとどまっていてはいけない。国を護る即戦力として、戦地へと送り出されるのが国の決まりだ。  ウッドバルト王国の南は海に面し、貿易が盛んだ。海商の国としても名を轟かせ、自国から採掘されるガルギングリウム鉱石、通称ガルグリ鉱石の輸出が産業の中心となっている。ガルグリ鉱石はいわゆる魔法石としての性質を持つ。精製段階で魔力の源となる【魔力の雫】が大量に抽出できるのだ。その過程で排出される【精錬の鋼材】は、武器・防具の素材と

          第7話・アルガンの功罪

          お前はアイツの代わりなんかじゃねーヨ

          手に入れようとしたものが、手に入らない。それはなに?愛じゃない、そんなもんは最初からこの世に存在しないのさッ。 僕が先週から欲しいもの、某コンビニ様の「ご褒美スティックケーキ 濃厚モンブラン」だ。現時点でまだ食っちゃぁいねぇ。 発売日お昼12時!徒歩10分かけて行く CMガンガン流れているので、家から歩いて10分の某コンビニ様へ!スイーツコーナーへ直行だ。おじさんがスポーツ新聞にも、競馬新聞にも、スルメ系おつまみにも、目もくれず一目散にだ。 俯瞰図の防犯カメラで観たら

          お前はアイツの代わりなんかじゃねーヨ

          第6話・盗賊王ゴード・スーがまかり通る

             玉座に立ち、赤じゅうたんの奥を見つめる。小走りで急ぐ男がやってくる。オーギュスター公国国王バルス・テイトは、ニヤリとほほ笑んだ。これから起こることを予想して悪だくみを考えているのか。 「バルスさま!バルスさま!」  慌ただしく声をあげる男、ドワーフのガグロフだ。王国一の力自慢にして、バルスが唯一心を開く親友でもあった。ガグロフは息を切らして、バルスのもとへと参じた。 「なんだ?ガグロフ、公国くじでも当たったのか?」 バルスは相変わらずの軽口だ。玉座を踏みしめた足を

          第6話・盗賊王ゴード・スーがまかり通る

          都合よく進むから、観てられる

          人生の前提について腹落ちしてから観るといい 世の中、思い通りにはならないものである。仕事もお金も、家族も時間もなんもかんも思い通りになっている人なんていないのでは。そこに健康なんて要素が加わったら、最後人間死ぬからなぁーというわけで、誰もが思い通りの幸福マイライフなんてことはない。断言しとこ。 映画の尺内で物語を進行させるには、どこか都合のよさが必要だ。それがフィクションたるものの強みだったりする。 真田幸村なんて、ずいぶん長い間蟄居してたけど、そのへんドラマだと5分ぐ

          都合よく進むから、観てられる

          めぞん一刻をどこかに想う

          ゴジラ・寅さん、正月映画の定番だった子供時代 1970年代生まれの僕には、定番映画で面白かったのはジャッキーチェンぐらいで。テレビで流れていても、この面白さには気づかなかった。 だいぶ大人になってから、寅さんを観た。妻から観るように勧められたからだ。面白い。山田洋二監督の人間描写がとても気持ちいい。 あぁ、映画を観ているという漠然としたものじゃなくて、人を観ているなと。そんな、人物観察のような映画だと感じた。 特におすすめ『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』です。マドンナは

          めぞん一刻をどこかに想う

          永野芽郁の中心でキャスティングを叫ぶ

          映画的には、わかりにくさを物語の骨子に残して進んでいく(みぃたんは誰なのか問題)。実際に再婚相手が子連れで、離婚して血縁のない側に引き取られたらどうなるのか。設定の柱はここにあるのだが、実体験として見聞きしたことのないものとしては、ファンタジーやホラーに近い設定だと思う。 「大変やなぁ」、と思うが「そんなことある?」と。だが、「そんなことある?」という設定が映画らしさでもある。 平々凡々な設定を延々と、すべての映画が、なら映画なんてクソつまんない。だからこれくらいの設定の

          永野芽郁の中心でキャスティングを叫ぶ