深夜に、つらつらと。
「人生は理不尽の連続である。」
あたかも、著名人の名言のように吐き出されたこの言葉は、しがない大学生が19年とちょっと生きてきた人生に対する感想である。
19年という年月を長いと捉えるか、短いと捉えるかはその人次第であるが、この19年という年月を過ごす中で私はそれなりに酸いも甘いも経験してきた。
幼い頃は、人生というものに対し、希望ばかりを抱いていたが、今となっては理想と現実の狭間で揺れ動きながら生きている。
理想というのは、時に牙を剥く。
思い描いていた自分に対してそこに到達できないとわかった時、人は挫折をする。
人はみな、最初こそ自分は自分の人生の主人公だと思い、生きているが、徐々に自分は社会の中の一部に過ぎないと理解していく。
これは実に残酷である。
自分は何にでもなれると思っていたはずが、気づいたら何に対しても挑戦せずにありきたりな人生を選択するようになってしまう。
ここで私はふと考えた。
ありきたりな人生ってなんだろう。
深夜に考え事をすることは良くないと聞く。
夜に考え事をしていたら悪い方向にシフトしてしまうのだ。
いや、これはなにかのヒントでは無いのか。
深夜に人生について考えることがいけないことではなく、そもそもとして、人生という長く続くものに対して、今の自分がどうこう言えるものではないはず。
それならば、人生は深く考えるものではなく、
その時、その時に感じた、考えた正解に進むものではなかろうか。
小賢しく、人生とは理不尽の連続である。なんて語るのではなく、人生とは直感とほんの少しのアイデアなのである。
だいたい直感で決めたものと、
熟考して決めたもの。
天秤にかけると直感で決めたことの方が体感的に上手く行きがちなのである。
ということはきっと、
人生というものを深く考えるのではなく、思ったことをそのままに生きて行くのも悪くないのではないだろうか。
そう結論付けたところで眠気が来てしまった。
今日はもう寝るとしよう。
明日はなにをしようか。
きっと想像もできない楽しいなにかが待っているはずである。
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