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サンティアゴ・デ・コンポステーラへの憧れはお四国参りで満たせるのか否か



冬のバイクの寒さを彼は知らない

まだ在留資格を手に入れていないわたしたちですが、夫は毎日日本の中古バイクの値段やバイクの交通ルールを勉強しています。
以前は車を買うことを検討していましたが、興味がバイクにシフトしたようです。

今朝はバイクでお四国参りをしたらどうか?と言い出しましたが、彼はお四国参りで悟りを開きたいわけでも、逆回りして死者を蘇らせたいわけでもなく、巡礼のルートを行けば効率よく四国の色んな場所を見て回れるのではないかという魂胆だそうです。
そしてわたしも別の動機で、お四国参りには興味があります。
今日はその理由を語りますのでお付き合いください。

元々は興味0%

わたしの生まれ育った町には四国八十八ヶ所の札所の1つがあるので、お遍路さんを見かけるのは幼い頃からの日常でした。日常すぎてあの白装束で杖持ってチリンチリン鳴ってる人たちは全国どこにでもいるものだと思っていました。

それが四国ならではのものということを知った後も、特に興味はありませんでした。

家からすぐそばのお寺。お四国参りの札所の1つです
なんなら通学路だし

サンティアゴ・デ・コンポステーラとの出会い

10代の頃だったと思うのですが、テレビ番組で「フランスとスペインを歩いてキリスト教の聖地を目指す、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の存在を知ってえらく感動し、いつか行ってみたいと思いました。
今考えてみると一体どの辺にそんなに感動したのかよく思い出せないんですけど。

当時、あてもなく歩いたり自転車を走らせたりすることが好きだったのですが、所詮自力ではどこまで行っても自分の知っている景色しかない環境だったので、外国で知らない景色の中、果てしない距離を歩いてみたいと感じたのかもしれません。

サンティアゴ・デ・コンポステーラってこういうの↓

その印象は強烈で「サンチャゴデコンポステーラ」という名前はずーーっと覚えていました。(サンティアゴというのが普通のようですが、その番組ではサンチャゴと言っていました。そのほうが語感は好きです)

こんなところにコンポステーラ

そのテレビを見てから何年もたったある日、実家のすぐそばのお土産屋さんの一角に設置された、お四国参り関連の展示スペースで信じられないものを目にしました。

なんと、サンティアゴ・デ・コンポステーラとお四国参りは巡礼スタイルに共通点が多いとかなんとかで、いろいろと交流しているという張り紙があったのです。

さらに、わたしの町にある札所は前後のポイントと距離が離れている難所であるが故に、スペインのまた同じような境遇の町と「奇遇ですね、うちも似たようなかんじなんですよ〜」なんつって姉妹都市みたいな感じで仲良くしちゃっているらしい。

※かなり前に見た情報で、今回ググっても裏は取れなかったので間違ってたらすみません。

こんな、日本国内でも陸の孤島のように感じていた我が町がヨーロッパと外交をしているだけでもびっくり仰天なのに、さらにその外交相手があのわたしの憧れのサンチャゴデコンポステーラなんて。そんなすごい情報をこんな寂れたお土産屋の一角に忍ばせてたなんて。
ちなみにこれ、わたし的にはすごい衝撃で家族とか何人かの人に話したんですが誰にも興味持ってもらえませんでした。

俄然興味がわいてきたお四国参り

そんなこんなでわたしの中のお四国参りに対する興味は爆上がりしたのでした。

信仰心という点が少し足りないので手を出していいのか迷いますが、実際、サンチャゴと遍路は宗教の垣根を超えて交流しているわけなので、別にいいんですよね?

実際近年、歩き遍路をしている外国人をたくさん見かけるようになりましたが
それはくだんの外交が実を結んだ結果であって、彼らはおそらくキリスト教徒だけど、巡礼スタイルに興味があって仏教の寺巡りにトライしているわけですよね。

だからわたしがやってもいいんですよね?べつに。ねえ?(不安)

寺に置いてあった重そうな法具
夫にこれ何?って聞かれても
適当にごまかしたわたし

ちょっとこの人生、多分本場のサンティアゴ・デ・コンポステーラはもう行かないかなあ〜…と薄々思ってるので、地元四国で巡礼の旅とはどんなもんか体験してみたいです。それが楽しかったらスペインも行くかも。逆に。

ちなみに、かつてわたしが感動に打ち震えたお土産屋のあった建物は去年閉館して空き家になってしまいました。
あの資料たちはどこにいってしまったのでしょうか。

たぬきの置き物
はて?


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