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夫ほどマンホールカードもってるタイ人はいない。たぶん。

夫と2人で車中泊をしながら約2ヵ月間日本を旅しました。

しかしたいして予定も立てずに出発した旅。
毎日行きたい場所が思いつくはずがありません。

ゆっくり旅ができるこの貴重な時間をムダにしたくない。
なのに今日、どこへ車を走らせるべきか決められない。
そんなことが本当につらいなんて、旅に出る前はぜんぜん知らなかった。

そんなわれわれの大きな救いになってくれたのがマンホールカード集めです。
では日本各地のマンホールカードの写真と共にその魅力について語ってみまーす。


マンホールカードとは

とりあえずわたしのお気に入りの地元愛媛のカードをお見せしましょう。
表面に市町村名とバーンとデザインが描かれてて、

西予市のカード。古い学校校舎のデザイン

裏面にはデザインの由来が書かれてます

デザインの由来が書かれた裏側

なにこのデザイン!?とギョッとしても裏を見ればすぐわかるのでスッキリします。

裸の王様が描かれたカード
わたし的にいちばんギョッとしたデザイン
デザインの由来が書かれたカード
読んでもなかなか頭に入ってこないカオスぶり

とりあえずマンホール

収集の具体的な流れといたしましては、旅先で目覚めて朝ごはんでも食べながら、
行きたいところ特にないなあ、どうする〜?とりあえずマンホる?みたいなかんじでマンホールカードマップを開きます。

このサイトで自分の現在地から行きやすいカードを効率的に見つけられるので、
「ここから20分圏内に1枚あるよ。いっとく?」みたいなかんじで出発します。

東京駅をバックにアトムのカード
東京は主に徒歩で収集

マンホールカード配布場所で思い出作り

木彫りの両面宿儺
役場にいた両面宿儺。呪術廻戦とちがう。。

マンホールカードの配布場所は、博物館、美術館などその場所自体を楽しめる場所から、道の駅ツーリストビジターセンターみたいな旅の情報が得られる場所、
役場下水道に関わる施設など、ふつうの旅行者はちょっと行かないところまで様々。

花火博物館でもらえるカード
花火の博物館

全部行って損はない場所なんですが、「わたしなんでこんなところにいるんだろう」という感覚を味わうのが好きなわたしは縁もゆかりもない土地の市役所や役場に行くのが特に楽しかった。

どこかの市役所のエレベータ

役場の食堂でお昼を食べながら、「バタフライエフェクトがどーのこーのしていたらこの役場の事務員になって毎日ここでお昼を食べるという人生もあったかもしれない」という妄想をしてみたり。

社食の定食
知らない町の役場の食堂の美味しいごはん

あと「錦鯉の里」とか、マンホールカード配布場所じゃなければなかなか自分で発見することはなかっただろうと思われる施設もいざ行ってみると面白くて良かった。

ひしめき合う錦鯉
世にも奇妙な博物館という本にも載ってる施設
錦鯉のマンホールカード

将棋会館も。マンホールカードが無ければ行かなかったと思う。

将棋会館
3月のライオンのマンガで見たのと同じで感動!

あとあと、マンホールだけに、下水道に関する博物館が配布場所になっていることも多くて、いつの間にか水や浄化槽の知識を詰め込まれちゃうのも面白かったです。

水の博物館

そんなかんじで「マンホールカードをもらいにきました〜」と言いながら、いろんな場所を訪ねました。
そうしていろんな町でそこに住む人とお話しする機会ができました。
それでずいぶん旅がいろどりを増した感じがした。

工具柄のマンホールカード

このマンホールカード集めというアクティビティがなければ、ガソリンスタンドやスーパーの店員さんとくらいしか言葉を交わすことのない旅になっていたと思います。

ポストカードや小さなてまりのチャームもくださった鶴岡市。

カード集めの魔力

そんなかんじで楽しんでいたはずの私たちなんだけど、いっときカードハンティングに夢中になりすぎてオカシくなってしまいました。

キティちゃんのカード

ポケモンカードや遊戯王カードに子供時代の全てを捧げた人、いっぱいいるでしょう?

やっぱりあのサイズ感のカードって人を狂わせる魔力があるんですかね。

わたしたちも気がついたらマンホールカードに心を支配され、高速代やパーキング代もかけて食事の間も惜しんで時間をつぎ込みカードハンティングに励むようになっていたのです。

諏訪湖のお神輿マンホール

がんばってたどりついたカード配布場所で「配布は終了しました」と言われたときに感じた全財産スッたような異常な悔しさで、われわれは自分たちがちょっと道を踏み外していることにやっと気づきました。

釣りキチ三平のマンホール

目が覚めたわたしたち、そのあとは「カード集めはあくまでひまつぶし」という初心を思い出し、
またゆっくり景色を眺めたり、のんびり過ごす旅のペースをとりもどしたのでした。

ちびまる子ちゃんのマンホール
いちばんお気に入り

旅をふりかえるマンホールカード

アルバムに収められたカードたち
ダイソーのトレカアルバムがピッタリ。

そんな感じでいろいろありながら集めたカード113枚

手に入れた順にアルバムにファイリングしてます。

いや〜、やっぱりいいですよ!コレは!

旅好きのわたしたちは今までも旅の思い出に色々コレクションしようとしてきたんです。マグネットやポストカードやスノードームとか…。
でもマンホールカードがいちばんその場所の記憶がスっと蘇ってきます。

桃太郎のカード

カード自体に書かれてる情報量が多いのと、それぞれの入手場所の印象が強いからかなあ。
多分歳をとってもパラパラめくって旅の思い出に浸れると思います。
あとカードは1人ずつもらえるのでアルバムも1人1冊あるので万が一離婚しても奪い合いになりませんよ。

うさぎ島のマンホールカード
うさぎ島

ちょうしにのってみる

113枚って実際マンホールカード界ではどのへんの立ち位置なんだろう?

きっと日本中にはもっとすごいコレクターがいるでしょう。けど、タイ人では我が夫が1番のカードホルダーなんじゃないですかね!
そう信じてふんぞりかえってみます。

金太郎のマンホール
夫はこれが1番好きなんだそう。

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