生糸

浮かんだ事を載せています。 明るくはないです。 どうぞ宜しくお願い致します。

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思いおこせば…

怪我の多い子供でした。 雨戸を仕舞う戸袋で頭をぶつけて出血。 たまたま休みだった母が見つけて ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!となりながら、父に電話。 止血の為に押さえたタオルは……

生糸
3年前
190

最近みた花

生糸
3日前
43

お話【魚の夢】

魚は月を知らない ある日、月をもう一度見たいと思った魚がいた。 それはまだ小さい頃、釣り人に釣られた時に一瞬だけ暗がりの中に光る大きな月を見たのがきっかけだった…

生糸
5日前
31

お話【瓶】

その瓶には不思議な力があって、互いの波長が合えば同じ色が瓶の中に現れて見えるそうだ。 そんな瓶が今、男の目の前にある。 机の上に置かれた瓶に向かい合う形で、男女…

生糸
10日前
35
+2

今日の花🪷

生糸
11日前
35

繋いでいた手を離したのは私
叶わぬ恋だと知りながらも
見て見ぬふりをした
夢の中にいたんだ

醒めたあと、
つらすぎて耐えられず
逃れるように離れたのも私

繰り返す
何も言わずに去ることを
誰も私が居なくなったとは気づくまい
そうして日常は過ぎてゆく
過ぎてゆく

生糸
11日前
29

水曜の充足
日曜の憂鬱
火曜の努力
金曜の陽気
木曜の気楽
月曜の倦怠
土曜の歓喜

今日はどこ

生糸
12日前
29

【回想】お酒の思い出

昔からお酒を飲んでも顔色一つ変わらなかった。 ただよく笑っていた。 二十歳代、友人たちと楽しく過ごした時もそうだし、前職では社長夫人によく誘われて朝方まで楽しく飲…

生糸
2週間前
33

君の手は温かいのだろうか
そんなことを考える
繋ぐことはないけれど

こんな雨の日は
特にそう思う
冷たい雨が降ってるよ
手が冷たいんだ

生糸
2週間前
40
+2

最近見た花🥰

生糸
3週間前
46

哀しみが歪な形をつくって拡がってくる
反対側から喜びが
左から怒り
そして右から楽しさが
同じく歪な形をつくって拡がってくる
それぞれが触れて拡がるのは止まったが
しかし互いにせめぎ合っているのがわかる
私は真ん中の空白地帯にいる
今日は何がやってくるのだろうかと
見ている

生糸
3週間前
44
+1

今日の花

生糸
4週間前
48

詩「かくれんぼ」

話しの途中息を継ぐ 空気以外に 一緒に飲み込んだものは何か 静寂あるいは喧騒 それとも他の何か 聞きたくても聞けない 次の言葉が吐き出されるまでは ほんの一瞬 だけど長…

生糸
1か月前
38
+2

最近みた花

生糸
1か月前
44

夜明け前

雷鳴で目覚める午前3時 目覚まし時計の代わりをするかのように雷鳴が響いている。寝付きの悪かった事もあってか意識ははっきりとしていて、もう再び眠りに就こうとは思わ…

生糸
1か月前
44

独り言

呑み足らんさけ呑むで。 え?大丈夫やで。酔うても暴れたりせんさけ。 え〜って、なんよ。 なん言うてんのよ。泣くで? ほんまやで。よう笑うで。 え?なんてよ? んなもん…

生糸
1か月前
38
思いおこせば…

思いおこせば…

怪我の多い子供でした。
雨戸を仕舞う戸袋で頭をぶつけて出血。
たまたま休みだった母が見つけて
ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!となりながら、父に電話。
止血の為に押さえたタオルは…物干し竿を拭く雑巾…。3針縫って今はそこだけL字に禿げている。
どうやら毛根も根こそぎえぐれたらしい。
こりゃ、ニューモでも効果はないだろう。

そして、高い所から飛び過ぎたせいでアキレス腱切れかける。
…イカロスになりたかっ

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お話【魚の夢】

お話【魚の夢】

魚は月を知らない

ある日、月をもう一度見たいと思った魚がいた。
それはまだ小さい頃、釣り人に釣られた時に一瞬だけ暗がりの中に光る大きな月を見たのがきっかけだった。
釣り上げられるまでは月と言うのを知らなかったが、釣り人が「なんだよ、こんなちっぽけな魚かよ。酒の肴にならないじゃないか。月も綺麗だし宴会がしたいんだよ」そう言いながら針を外していた時に初めて、‘’ああ、あれは月と言うのか‘’と、息苦し

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お話【瓶】

お話【瓶】

その瓶には不思議な力があって、互いの波長が合えば同じ色が瓶の中に現れて見えるそうだ。

そんな瓶が今、男の目の前にある。

机の上に置かれた瓶に向かい合う形で、男女が座っている。
「これ、何の色が入っていると思う?」
そう言いながら、無表現の女が目も合わせずに男の前へ差し出したのが、その瓶だった。
蓋で密閉された瓶の中には何か入っているとは思えず、ただ瓶を通して不自然に映り込む周りの景色が見えるだ

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繋いでいた手を離したのは私
叶わぬ恋だと知りながらも
見て見ぬふりをした
夢の中にいたんだ

醒めたあと、
つらすぎて耐えられず
逃れるように離れたのも私

繰り返す
何も言わずに去ることを
誰も私が居なくなったとは気づくまい
そうして日常は過ぎてゆく
過ぎてゆく

水曜の充足
日曜の憂鬱
火曜の努力
金曜の陽気
木曜の気楽
月曜の倦怠
土曜の歓喜

今日はどこ

【回想】お酒の思い出

【回想】お酒の思い出

昔からお酒を飲んでも顔色一つ変わらなかった。
ただよく笑っていた。
二十歳代、友人たちと楽しく過ごした時もそうだし、前職では社長夫人によく誘われて朝方まで楽しく飲んでそのまま仕事という事もあった。
(社長が亡くなって会社は閉鎖になったけど、そうでなかったなら、きっと今もそこでお世話になっていたと思う。社長にも社長夫人にも良くしていただいた)

若かりし頃に呼ばれた飲み会で、少し飲んだだけで頬が薄っ

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君の手は温かいのだろうか
そんなことを考える
繋ぐことはないけれど

こんな雨の日は
特にそう思う
冷たい雨が降ってるよ
手が冷たいんだ

哀しみが歪な形をつくって拡がってくる
反対側から喜びが
左から怒り
そして右から楽しさが
同じく歪な形をつくって拡がってくる
それぞれが触れて拡がるのは止まったが
しかし互いにせめぎ合っているのがわかる
私は真ん中の空白地帯にいる
今日は何がやってくるのだろうかと
見ている

詩「かくれんぼ」

詩「かくれんぼ」

話しの途中息を継ぐ
空気以外に
一緒に飲み込んだものは何か
静寂あるいは喧騒
それとも他の何か
聞きたくても聞けない
次の言葉が吐き出されるまでは
ほんの一瞬
だけど長く感じる

波打ち際で
波と戯れている風が見えた
揃って砂浜に寄って引き返す
貝殻を隠したのに
違う何かが現れる
波打ち際に次々に現れては消える

隠したまま
隠れたまま
お互いに見えない
見つけるまで
見つかるまで
お互いを知らな

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夜明け前

夜明け前

雷鳴で目覚める午前3時

目覚まし時計の代わりをするかのように雷鳴が響いている。寝付きの悪かった事もあってか意識ははっきりとしていて、もう再び眠りに就こうとは思わなかった。
布団から上体を起こして時計を確認する。3時間後に鳴るはずの目覚まし時計は、起こす対象が目覚めた事にも気づかずに静かに時を刻んでいた。
カーテン越しに稲光が不規則に部屋を照らす。賑やかに何かを語っているようだった。
雷は何と言っ

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独り言

独り言

呑み足らんさけ呑むで。
え?大丈夫やで。酔うても暴れたりせんさけ。
え〜って、なんよ。
なん言うてんのよ。泣くで?
ほんまやで。よう笑うで。
え?なんてよ?
んなもん、毎日おんなじことばっかりしてたら
笑うことらないわいしょ。
呑んだ時くらい、笑ってたいやんか。
え?
なん言うてんのよ。
いつも真面目に過ごしちぁるやん。
誰て、私に決まってんやん。
せやから呑んだ時くらい、笑ってもええやんか。

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