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僕らは『無駄』とか『無意味』に支えられたり、救われながら生きている。

これらの時代は『無駄』や
『無意味』の必要性が
どんどん高まっていくと感じています。

『効率重視』を遂行すればするほど、
リスクが高まっていくとさえ思っています。


『無駄』なく『効率的』に
進めることが有効なのは、
予定通りモノゴトが進んだ場合の話です。


『未来』がどうなるか分からない
ではなくて、今の時代は
『明日』はどうなるか分からない。
そんな時代です。

『長期的計画の無意味化』
という言葉も良く耳にします。


『無駄』がない、
『効率的』ということは
変化に対応するという意味では
最も貧弱な状態という見方も出来る。



個人的には『無駄がない』
は最大のリスクだと思っています。


今は凄まじい変化の時代であり、
毎日、想定外の連続です。

『無駄』をどんどん省いて、
『効率』を求めれば求めるほど、
自分が対応できる範囲が
どんどん狭くなっていく。

道をつくる時は
車の大きさと同じ幅に
つくることは絶対にない。

必ずある程度の余裕をつくる。
言い方を変えると
無駄なスペースです。

その『無駄』があるからこそ、
そこに『余裕』があればあるほど、
僕らは安心してそこを
通ることができる。

何かとスムーズにことを
すすめている人たちを見ていると、
ものすごく『無駄』が
多いことに気づきます。


関係性の薄い人や
初対面の人に対しても、
ものすごくやさしかったり、
いろいろとやってあげたりする。


仲間の誕生日を祝ってあげたり、
はげましてのメールを送ったり、
出社時間や起床時間がやたら早かったり、
一円にもならないような
無駄な行動がやたらと多い。


庭いじりをするとか、
仲間ととりとめのない話をするとか、
家で子どもたちと
ゲームで本気になって競い合うとか、
たまに行く下手なカラオケとか
僕らは案外、無駄なことに
支えられて、無駄なことに
救われている事が多かったりする。


何でもかんでも効率的に、
無駄を省くという思考が
変化の激しい時代においては、
最大のリスクなんじゃないかと思います。


無駄を嫌う人、
効率ばかりを重視する人は、
すぐに目的のある話、
結論の話を求めたがる。
目的のない会話が始まると
すぐに飽きてきたり、
すぐに苛立ってきたりする。


そうなると、
『つまらない人間だなぁ』
と思われてしまいがちになる。


人生を楽しく過ごす事も
難しくなってしまう。


たまにカフェで数名の女性たちが
何かの話で盛り上げっているのを
見かけます。


何の意味もない、無駄な話を
している事が想定されます。
でも、ものすごく楽しそうです。

彼女たちからその
『無駄』とか『無意味』を
奪い取ってしまうと
おそらく生きていけない。

僕らは案外、
『無駄』とか『無意味』
に支えられたり、
救われながら生きている。



『無駄』とか『無意味』の重要性が
今後、益々高まっていくのは
間違いないと思っています。


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