画像1

宗谷・樺太キーワード「宗谷三百年記念碑」:稚内・宗谷の「はじまり」はいつ?

育英館大学
00:00 | 00:00
稚内市の宗谷岬の近く「宗谷支所」に建てられている「宗谷300年記念碑」。どこから数えて300年か、調べてみました。
Music by Ikson.(育英館大学の授業で、学生が制作した音声コンテンツです。)

宗谷三百年記念碑は、1984年8月に、宗谷岬から、稚内の方向へ7kmほど離れた位置にある稚内市役所、宗谷支所前に建てられています。稚内市の母村である「宗谷」を、松前藩が交易の場所として開設してから300年がたったことを記念しています。

当時松前藩は、1633年以後、幕府の鎖国令の中で唯一蝦夷地への入居を許可された藩でした。この事により、アイヌ交易の独占権を得た松前藩では、「商場知行制」が確立し、蝦夷地の商場が禄として、上級家臣に与えられていました。加えて、松前藩は藩士たちを樺太へと、派遣したと伝えられています。松前藩が交易の場所として「宗谷場所」を開設したのは、1685年とされ、それから300年、1985年に、この記念碑が建てられました。

一方、稚内公園には、開基百年記念塔が1978年に建てられています。これは1879年に、宗谷に戸長役場が置かれたのを、稚内市の開基として、それから100年を記念して建てられたものです。

稚内・宗谷の「はじまり」をいつと考えるべきか、いろいろな考え方が、あるようですね。(担当:本田)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?