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遠隔で一斉に!?モバイルデバイスを一元管理!「MDM」の話

はい、こんにちは。松井真也です。『ゼロトラスト用語辞典シリーズ』と題してブログを更新しております

今回のテーマは、「MDM」(Mobile Device Management)です。MDMとは、企業が社員に支給するノートPC、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを一元的に管理するシステムです。このシステムを用いることで、デバイスのセットアップ、セキュリティ管理、アプリケーションの配布といった管理作業を効率化できるようになります。

端末のセキュリティと言えばEDR(Endpoint Detection and Response)のようなものもありますね?一体何が違うのでしょうか?早速見ていきましょう!

MDMとは?

上に述べたように、MDMとは、企業にとって、モバイルデバイスのセキュリティを確保するための強力な仕組みです。

MDMシステムは主に二つの要素で構成されます。一つは、管理サーバーです。このサーバーでは、デバイスの設定ポリシー、セキュリティポリシーが定義され、管理され、さらにアプリなどが配布されます。

もう一つはエージェントです。これはノートPCなどの各モバイルデバイスにインストールされ、管理サーバーからの指示に基づいてデバイスを制御します。親玉の子分が常駐している感じですね…。

この二つが連携することで、デバイス管理がスムーズに行われます。

MDMの主要な機能

さて、MDMには多様な機能があります。それらを紹介しましょうか。

まず資産管理機能です。企業が保有する全デバイスの一覧を把握し、それらの状態を常に最新の状態に保つことができます。

次いで、端末の機能設定です。社員が使用できるアプリケーションや設定を統一することが可能です。これにより、セキュリティの標準化が図られ、デバイスごとのリスクを最小限に抑えることができます。社員にやらせる必要がないのは効率的・効果的ですね。

セキュリティと遠隔操作の重要性

そんな機能をもつMDMですが、さらに重要な機能があります。

端末の紛失や盗難は、企業にとって重大なセキュリティリスクですよね?MDMでは、リモートロックやリモートワイプ機能を用いて、遠隔地からでもデバイスを無効化したり、重要なデータを削除することができます。

これで、端末をなくしても安心!とはいきませんが、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを大幅に軽減できます。

MDM、MAM、MCMの違い

MDMはデバイス全体の管理に焦点を当てていることは分かりました。しかし、これの仲間のようなサービスが別にあります。

MAM(モバイルアプリケーション管理)は特定のアプリケーションのセキュリティや配布を管理します。MCM(モバイルコンテンツ管理)は、デバイス上のデータや文書の管理に特化しています。これらの技術を統合することで、企業は「EMM(エンタープライズモビリティ管理)」と呼ばれるそうです。

これがあれば、より広範なモバイル管理体制を実現できそうですね!

そういえば、EDRのような仕組みも端末のセキュリティを確保するためのものでしたね。しかし、EDRは脅威の検出と対応が中心であり、MDMはデバイスの設定とポリシー管理が中心です。

はい、本日はここまで!今回は、モバイル端末を一元的に管理する「MDM」をご紹介しました!


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