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自分の中に毒を持て 岡本太郎

 自分自身の生きるスジは誰にも渡してはならない。
人間にとっての成功とはなんだろうか? 結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑めたかどうか、努力したかどうかではないだろうか? 食えなきゃ食えないでいいんだと覚悟を決めらばいい。人がなぜ迷うか。こうやったら食えないかもしれない危険な道と皆が選ぶ食える事が保証された安全な道。飯を食べることだけを考えるのなら安全な道を選ぶだろう。しかし、人間はそれだけじゃないから迷う。危険だと思う道が本当に自分が生きたいと思う道なのである。

 何をしたらいいか分からないと思っているあなたへ 
 こういう悩みは皆が持っている。まず、どんなことでもいいからちょっとでも情熱を感じられること、惹かれそうなことを無条件にやってみること。何か決じけな事でいいから、心の動く方向にまっすぐに行くのだ。失敗してもいいから。軽く素直に動けばいい。

 捨てる主義
計画性も考えないで、パッと何でもいいから自分のやりたい事に手を出してみるといい。それでもし続かなかったら続かなかったでいい。いいと思うべきなんだ。三日坊主になるという計画を持つという事も大事である。

 楽に生きるな
人間は自分をきつい状況に追い込んだ時に初めて意思の強弱が出てくる。情熱があるから行動できると人は言うが、実はそうではない。逆だ。何かやろうと決意するから意思もエネルギーも噴き出してくるのである。何も行動しないで、意志なんてものありゃしない。本当に今やりたい事に、全身全霊でぶつかる。ただそれだけ。

 やろうとしないからやれない。ただそれだけ。
やまくやろう・成功しようと考えるから逆にうまくいかない。自分は本当に純粋にこう言う事がやりたいと思っているが、それを世の中は許してくれない、今の自分に環境では、もし違ったところで生活していれば、などとやたらと障害の項目を並べて立てる。これは自分自身に言って聞かせ、他人を納得させる為に盛んに障害をいい立てる。逆にこう言う制約の多いところでこそ自分のしたいことをするのが本当の行動になる。

 職業分化
 絵描きは絵描き、学者は学者、靴屋は靴屋、と言うように職業の狭い枠中に入ってしまって、全人間的に生きようとしない。それが現代の虚しさである。職業だけに閉じ込められてしまうと、結局は社会システムの部品になってしまう。

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