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武器としての資本論 白井聡


 ①資本主義により、”労働力という資本を売って生計を立て、生活必需品を買って生活する”ことが一般化していった。

 生活必需品を買う為にお金が必要になり、お金を得るために、自らの労働力を売らないと生活できない社会になっていった。商品は太古のからあったかもしれない。それは人間にとって、生活の副次的なモノであって、なくても困らなかった。しかし私達が生きる現代は水やお茶でさえもペットに入れて販売されている。お金がないと生活ができない資本主義の世の中を生きていると言える。


 ②資本主義とは”とにかく増えること、ただひたすら量的に増大すること”を目的としている。

 金銭に換算できる価値が増えることが資本主義の目的である。人間が豊かになることは副次的なことであり、資本主義経済からするとどうでも良いこと。例えば、技術革新により、作業効率が良くなってきた。しかし、人間の労働時間が減ってはいない。その技術革新により持たされた価値は、金銭に換算できる価値の増大に注がれている。資本家の財産の増大に注がれている。


 ③考察 
 このような資本主義経済は、法的整備が進まない発展途上国の長時間過酷労働や環境破壊を招いている。ここ30年間で技術革新により物質的な豊かさはもたらされた。内面的な豊かさを犠牲にして。今のゆとり世代やミレニアム世代では今までの社会を牽引してきた団塊の世代と言われる世代とは価値観が違ってきている。その若い世代が主張することが本来、人間としてあるべき姿ではにないかなと思っている。




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