結城りんね

愛とユーモアだけが友達。

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  • 一期一会。

    忘れられない人との出会いをここに残しています。

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結城りんねのアルバム

僕の文章のサイトマップみたいなのをせっかくなので作っておこうと思います。 僕がこれまで生み出してきた記事たちは、とにかくノージャンルです。和洋折衷です。ぜひ気になったタイトルからどんどんいっちゃってほしいです。 ノージャンルではありますが一応、エッセイの方を精一杯カテゴリ分けさせていただいて、4つのアルバムにしています。 それぞれのアルバムで一番多くスキをいただいているものをトップに持ってきてますので、迷っちゃう〜って方はトップ記事からいきましょう。 1st Albu

    • 無名のスーパースター

      こんにちは、きのこの山派代表の結城りんねです。 今日は僕の中学生時代のお話を。 以前どこかでお話しした気がしますが、僕の地元はいくつか歴史的建造物的なのがあって、通学路に観光客がいるのが日常だったんです。 彼らとのふれあいは当時の僕にとってそれなりに刺激的で、中学生という難しい時期をより鮮やかで爽やかなものにしてくれたような気がしています。 その日の僕は部活を終えて帰路についていたんですが、なんとなく毎日の通学路に飽きてしまい、いつもは通らない川沿いの道を帰ることにし

      • あなたに探してほしいもの。

        こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 最近、巷で話題の「会食恐怖症」。 僕はこの言葉を知った時、長年の苦しみが報われたような気持ちになりました。 僕が抱えていた地獄に名前が与えられ、やっとその存在が認められた気分になったんです。 僕はいつからか、人との食事となると、到底無視できないほどの緊張感を持つようになりました。 誰かと食事をともにすると、自分でも信じられないほど食べることができなくなるからです。 その日のコンディションにもよるんですが、基本的に友達

        • あだ名。

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 あだ名。みなさんお持ちでしょうか。 生まれてこのかた一度もあだ名なんかつけられたことがない!という人もいれば、コミュニティごとにいろんな愛称で呼ばれてますって人もいるかも。 かくいう僕もこの20数年間でいろんなあだ名をつけられてきました。 もちろん中には、明らかに悪意を含んだものもいくつかあった気がしますが、純粋にリスペクトと親しみが込められたものであればそれほど悪い気もしないものです。 今日はその中で最も印象深いも

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        結城りんねのアルバム

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        • 一期一会。
          10本

        記事

          「個別相談」(最終話)

          (前回までのお話) 「個別相談」(1) 「個別相談」(2)  人は基本的に自分が話したい生き物なのだ、というのが橘の持論だった。なにか話したいこと、言いたいことがあるというのが、ある意味人の健康的な状態であるとまで考えていた。それで言えば、橘は基本的に不健康な状態にあった。  朝倉も彼と同様の状態にあると橘は思っていた。そして目の前の彼を見るに、いよいよその不健康な状態が限界を迎えてきているという、切羽詰まった雰囲気を感じ取ることができた。 「どこかを旅した話なんかど

          「個別相談」(最終話)

          ルールとテーマ

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 趣味友っていますか?みなさん。 僕の人生を振り返ってみると、案外趣味友っていなくて、長く付き合いがあるのはどっちかというと趣味が合わない友人だったりするんです。 これはどうしてなんだろうか。 これについて考えるにはまず、趣味ってのはどういうものなのか。ここから考える必要があるでしょう。 趣味といってもいろいろありますよね。 何かをコレクションしたりだとか、スポーツをしてみるだとか、誰かを推してみるだとか。 まあ挙

          ルールとテーマ

          道後記念

          こんにちは、今日もお疲れ様です。 以前、愛媛の道後温泉に旅行に行きました。 なんだかんだ旅行は温泉に限るね。 温泉に浸かるのって人生有数の「生きててよかった」と思える瞬間ですよね。冗談抜きで。 道後温泉には特急しおかぜという列車に乗って向かった。 実は初特急だったんだけど、なかなかよかった。 座席が新幹線っぽくて好みでした。 なんと言っても窓から見える海が素晴らしくて。まさに感無量というところ。 しかしそんな特急しおかぜくんの手によって、僕は手厚い洗礼を受けるこ

          黒猫の知らせ

          こんにちは、今日もお疲れ様です。 虫の知らせとよくいいますが、なにかよくないことが起こる予感みたいなのって、みなさんキャッチできるタイプですか? 僕は基本的にネガティブなので、嫌な予感がする!というより、うまくいかないイメージしか湧き起らない、、、みたいなタイプです。 そんな人には、これは何かいいことが起こるぞ!となんとか前を向けるようなものが示されてほしいと思う今日この頃です。 僕は大学1年の終わりから2年にかけて10回くらい連続でバイトを不採用になるという功績を残

          黒猫の知らせ

          「個別相談」(2)

          (前回のお話)  俺に似ているんだ。  橘は朝倉の顔を見て、そのことを思い出した。橘が生徒について記憶している情報は非常に限られていた。名前と彼が教える地理の試験の点数のみである。しかし朝倉のことだけは、顔と雰囲気までもが印象に残っていた。朝倉も橘と同じように基本的に表情を作らなかった。整った顔立ちをしており背も高かった。決定的に橘と違うのは、無表情ではあるが無ではないところだった。橘にはない人間味のようなものがそこにはあった。  こいつは好かれるだろうなと橘は素直に思った

          「個別相談」(2)

          「個別相談」(1)

          「橘先生」 突然名前を呼ばれて返事が不自然にワンテンポ遅れた。初めて先生と呼ばれた新任教師のように。 「個別相談。今日の放課後、一件入ってますよ」 教頭はその事実をまだ理解できていない様子を隠すこともなく言った。目力の出し方を忘れ去っていたように見えていたその目は、自分の前世を思い出したかのように見開かれていた。  不登校生徒の保護者からのクレームに対する施策である個別相談システムの導入以来、教師側としては、なんとなく共通認識としてあった生徒からの人気、不人気のラインが

          「個別相談」(1)

          「ドリンクバー」

          「ドリンクバーで烏龍茶飲む人ってほんとに嫌い」 彼女は吐き捨てるように言う。 「烏龍茶だって立派なドリンクだよ」 我ながら頼りない声で答え、メロンソーダをひとくち飲んだ。 「じゃあどうしてこんなに腹が立つの?ドリンクバーを頼んで烏龍茶を飲む人を見ると」 彼女は真剣に怒っているようだった。 「麦茶派だからじゃない?」 「私は緑茶派よ」 彼女はアイロンで器用に巻かれた髪を執拗にかきあげる。僕には関係ない話なのだが、なんとなく申し訳なさそうに僕はメロンソーダを飲む。 僕ら

          「ドリンクバー」

          自分のかけら。

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 もう3月も半ばということで、引っ越しシーズンですよね。 かくいう僕も絶賛引っ越し作業中です。 一人暮らしの部屋から引っ越しするのって初めての経験なんだけど、なんていうかやっぱり、物ってあんまり増やすものじゃないね。 面倒が臭すぎる。 実家にいたときはあんまり実感したことなかったんだけど。 僕はとんでもない物欲お化けを胸の中で飼ってるわけではないんだけど、物欲座敷わらしぐらいはたぶんいるんですよね(?) そんで食べ

          自分のかけら。

          なんか、先駆けたい。

          こんにちは、結城りんねです。 お久しぶりの有料記事です。 ここ数年ずっと、密かに思ってたことがあって。 なんか、先駆けたいなあと。 子どもの時から、すでに確立されたものを踏襲してそれを完璧にこなすみたいなのが、たぶん得意だったんです。 それはまあ自分の強みの一つとして喜ぶべきところなんでしょうけど、

          有料
          0〜
          割引あり

          なんか、先駆けたい。

          やっぱ、空を飛びたい。

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 よし!文章書こう!ってなってるのに、なんか筆乗らねえなあってとき絶対あるじゃないですか。 書きたいことがあるのにまとまらないとか、そもそも書きたいことがないとかいろいろと原因は考えられるんですけど、 僕の中で、うまく書けないときって人の顔が頭に浮かんじゃってるんだろうなあとずっと思ってたんです。 まあ読者ですよね。それがあるから人の反応を意識しちゃってうまく軌道に乗っていけないんだろうと。顔色を伺ってしまってるんだろう

          やっぱ、空を飛びたい。

          本当の彼

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 ※今回の内容は少々汚い内容となっていますので、お食事中の方、汚いものが苦手な方はご遠慮ください。 それなりに生きていくと、自分の心を掴んで離さない人との出会いが多かれ少なかれあるものです。 今日はその中の1人を紹介します。 彼は高校の時、クラスメートだった友人です。 すごく低音ボイスでゆっくりと喋るんですが、気さくでとても頭の良いやつでした。 正直仲良くなったきっかけみたいなのは全く覚えてないんですが、彼にはよく一

          転校

          こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。 僕は小学生の時、父親の転勤の都合で転校生というものを経験しています。 転校っていうのは人生の中でも指折りの刺激的な出来事なわけです。 子どもですから、まあ多少のストレスはあるんですが、個人的には一回くらいやっておいても悪くないんじゃないかなと思ってます。 やはり転校生っていうのはものすごく注目を集めるわけです。 学内新聞があれば間違いなく一面をかっさらうことができるでしょう。 前学校でどのような振る舞いで過ごしてい