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8年目夫婦の東京旅

4月6日から夫と一緒に1泊2日東京に出かけた。

それはそれは素敵で楽しい旅だった。

さかのぼること昨年2月、わたしは初めての1人旅の場所を東京に選んだ。
仕事を辞めて妊活するという時期に、得体の知れない焦りに藻掻いて現実逃避で1人旅へ旅立った。


羽田空港に降り立ち、東京で1人で電車にのって東京駅に。
東京駅のモダンな佇まいに感動し、スカイツリーの大きさに圧倒された。
それでも、東京の下町はなんだか落ち着くし、古いものと、洗練された新しいものがミックスされている雰囲気がたまらなく私のこころをときめかせていた。

1人旅では、そんなホクホクとした思いを自分で独り占めし時間を過ごしたが、はとバスツアーで目に入った『東京お花見回廊』のチラシを見て今度は夫と楽しさを共有したいなと、次の楽しみを持ち帰ってきていたのだ。

今回の旅は、前回持ち帰った次の楽しみを存分に楽しむ旅になった。


旅の始まりには車窓から絶景の富士山を眺めることができた。
もう何年も富士山が見たい!と思い続けていたので感動もひとしおだ。

東京駅についてまずは、はとバスツアーお花見回廊へ。
あいにくの曇り空で、桜の見え方は抜群とは言えなかったけれど東京の名所に連れて行ってくれるはとバスの気楽さが良い。
ガイドさんの雑学を聞くのも面白い。
これからの東京旅でも、はとバスは私のスケジュールに入ると思う。

ツアーを堪能した後は、食事をし皇居散歩。
皇居の空気感も好きだなぁ。植えられている松の美しさよ。
東京って都会なのに空が広いなと思う。
だから、好きと思えるのかもしれない。

そして、スカイツリー。
東京の夜景も、楽しみだった。
チープな表現しか出てこないけれど、待ち望んだそれは宝石みたいだった。
本当にキラキラを凝縮していた。

1日目でお腹いっぱいな幸せを堪能したのだが旅は続く。

宿泊先は門前仲町。
この街の雰囲気もまた良し。
「右に日本酒、左にワイン」夜のみんなは楽しそう。

沢山食べて寝て起きてまた食べるのが旅の醍醐味で。
翌朝、起きて8時半には築地へ。

築地では海鮮丼もそりゃ美味しかった、でも玉子焼きが甘くて美味しかったなぁ。
玉子焼きは断然甘目派!実家の玉子焼きも甘い。
母に言わせれば、甘い玉子焼きは焦げやすいから技が必要らしい。
わたしの腕はまだまだ未熟で甘い玉子焼きを焦がさずに焼けない。
プロの玉子焼きはふわふわで甘いきれいな黄色だった。

それから銀座へ方面へ朝散歩。
この旅、とにかく歩いた。2日で4万歩越え。
休憩し浅草方面へ。

レトロな喫茶で美味しいコーヒを飲み、暑さを冷ます。
てくてくと桜満開の隅田川へ。
桜の満開もぴったり丁度。
川面がキラキラ揺れて、お舟が通る。
対岸にはスカイツリー、電車が走る鉄橋。
この景色を夫婦で見たかったんだ。

夫は花粉症で鼻にティッシュでグチュグチュだけれど、夢見たことが現実になって妻は喜んでいる。

桜を背景にウェディングフォトを撮影中の新婚夫婦を見て、わたしらもあんなんやったなぁ~なんて老夫婦のような会話をする。

まだまだ、わたしらこれからなんやけど。
子どもも欲しいし、車も欲しいし、マイホームもね。

だけれど、一緒にいれることが一番幸せなのだ。

結婚して8回目を迎える春、
8年目も仲良く生きたいと感じられる優しい旅にもなった。

東京は洗練されてお洒落で、でも心地よい。
なぜか魅かれる。
楽しかったな。
また行きたいなぁ。

次は何を感じるかまた次の楽しみである。