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深夜プラス1を読んでみて

物語[編集]

ルイス・ケインは第二次世界大戦中にレジスタンスを支える目的で欧州大陸に送られた工作員だが、役目を終え十数年を経た今は金持ち相手のビジネス・エージェント(揉事解決人)として生計を立てている。かつてのコード・ネーム「カントン」で呼び出しをうけると旧知のアンリ・メルランが待っていた。地下活動の同志で今は弁護士であるメルランが語るには、大富豪のマガンハルトはリヒテンシュタインまで行く必要があるが婦女暴行で訴えられて警察から指名手配され、さらに何者かに命を狙われている。ケインは護衛を兼ねたドライバー役の依頼を引き受けた。

旅に同行するガンマンにはハーヴェイ・ロヴェルが選ばれたが、この男の正体はアルコールの中毒者だった。アメリカのシークレット・サービス出身でヨーロッパでもナンバー3の技量の持ち主だが、殺しの技術は飲んでいないときしか使えない。そして人を殺す罪悪感とガンマンとしての重圧は常にロヴェルを酒に向かわせていた。ガンマンを交代させる余裕はないためケインは仕事の間だけは飲まないと約束させた。フランス西岸のブルターニュでマガンハルト、秘書のヘレン・ジャーマンと合流して陸路、目的地を目指す。

翌日、殺し屋の襲撃にあった彼らは、敵の中にヨーロッパでもナンバー1とナンバー2といわれるガンマン、ベルナールとアランがいることを知る。彼らもまたレジスタンスの暴力班であったが、銃を捨てて生きることができず、ついには殺し屋となった経歴の持ち主だった。

車を損傷したケイン一行は警察の網から逃れるために、ケインのかつての恋人、今は伯爵夫人で未亡人となっているジネット・マリスの城館を訪ねる。ここでマガンハルトは、自身が正体不明の敵の罠にかかり、あと36時間以内、すなわち明晩の夜半までにリヒテンシュタインに着かなければ企業の所有権を喪失し、経済的にも破滅すると明かす。先行きが暗くなる中で、ロヴェルは約束を破り酒を飲んでしまう。

彼らは翌日ジネットの助けでスイスに入るが、ほんの一瞬の隙を突かれて、スイス警察にマガンハルトが逮捕される。手だてを尽くして彼を釈放させることに成功したケインは、敵の狙いがマガンハルトの死であることを確信し、また相手がこちらの手札を完全に読んでいるのに気づく。裏切り者は誰か、謎を含んだまま物語はクライマックスの銃撃戦へなだれ込んでいく。結末はこれら、菊池光 訳『深夜プラス1』早川書房〈世界ミステリシリーズ〉、1967年。

  • 菊池光 訳『深夜プラス1』早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉、1976年。ISBN 9784150710514

  • 鈴木恵 訳『深夜プラス1 新訳版』早川書房、2016年。ISBN 9784150413835。を読んでみるといい筈、面白いのは、martiniの作り方でバーテンの腕が分かるという所と、グラツパの仲間のマールという蒸留酒をとりあえずカフェに飲みに行くぐらい簡単な仕事だという言い回しもありました、それに旅に同行するガンマンにはハーヴェイ・ロヴェルが選ばれたが、この男の正体はアルコールの中毒者だった。アメリカのシークレット・サービス出身でヨーロッパでもナンバー3の技量の持ち主だが、殺しの技術は飲んでいないときしか使えない。そして人を殺す罪悪感とガンマンとしての重圧は常にロヴェルを酒に向かわせていた。ガンマンを交代させる余裕はないためケインは仕事の間だけは飲まないと約束させた。フランス西岸のブルターニュでマガンハルト、秘書のヘレン・ジャーマンと合流して陸路、目的地を目指す。このガンマンのツールのリボルバーはプロらしくという、看板なのか、なにも飾り毛のない、5連発のS&W M36 ハーヴェイ・ロヴェルが使用するリヴォルバー拳銃です、装弾数は少ないが、大人数を一気に相手にすることはなく、故障が少ないという考え方からロヴェルがチョイスしたもので、無駄な改造を施していないロヴェルの見識にケインは感心する。俺ならチヨィスするとして、GIコルトモデル1911A1の内部の部品を戦前ナショナルマッチモデルに入念に組み替えたものか、ワルサーp99コンパクトに近いものを選ぶをと思いますそして、もう一つの主役これはモーゼルC96 、ケインが使用する銃。作品ではこの銃の特徴がよく活かされている。ケインは装備で嵩張るが装弾数の多いこの古典的大型拳銃を古くから愛用しており、ロヴェルにその大げさな装備を揶揄される描写がある。原作の資料には間違いがあるようでセミフルに切り替えられるモーゼル1932と混同されてはいる描写があります 名作なので一度読んでみるといいでしょう


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