じゆうなままでいて

懐古趣味の私です。
昔が好きです。
或いは、今が嫌いなだけです。
何にでも命があって、見えているところだけが世界の全てで、なんでもできて何にでもなれた私を取り戻したいです。


どんな雲も、必ず何かの形を見出す。

用水路には苔が生えていて、流れる水のうねりが、苔の緑が、鮮やかな龍の背中の鱗のようで。

自由帳に将来住みたい家や、やりたいことを描くとすぐにページが埋まって。

真夏、茹だる暑さとけたたましく鳴く蝉の声に辟易しながら通ったプールの匂いも脳に焼き付いている。

苦手なものは苦手なままだった。

将来よりも明日の忘れ物が心配で。

他人の目など気にしなかった。関係がなかった。

あ〜あ、取りこぼしたもの、振り返って取りに帰りたいですね。もう手遅れですね。

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