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高円寺小杉湯

ずっと気になっていた、高円寺にある小杉湯という銭湯へ家族で行ってきた。

先日、家族で温泉旅行に行き、娘が温泉にどハマりしたので、東京でも大きなお風呂に入れる所に行ってみよう!ということになったのだ。

小杉湯は、土日祝日は朝8時から営業しているということで、朝8時を目指し、8時15分ごろ到着した。

朝一はきっと空いているはず!と思ったが、着いてみると洗い場には沢山の人が!
脱衣所にいたお客さんのお婆さんが「みんな8時を目指してくるんだ。私は今日出遅れちゃったよ!」と教えてくれた。
なんでみんな朝一を目指すんだろう⁈
何はともあれ、お風呂へゴー!

明るくて清潔な空間。
すでにたくさんの人がお風呂に浸かっている。

お風呂は四つもあった。
ミルク風呂、菖蒲風呂、ジャグジー風呂、水風呂。どのお風呂にしようか娘と迷っていると、優しいご婦人が「ミルク風呂が一番温度が低いわよ(^^)」と教えてくれ、私たちはミルク風呂に入った。
はぁ〜気持ちいい!
温度計を見ると41度と書いてあった。私も娘も長く浸かっていられるちょうどいい温度だった。
明らかに小杉湯初心者の私たちに、いろんな方が色々教えてくれた。みんなきっと常連さんばかりなのだろう。
初めて会う人と裸で会話している自分が、ちょっと面白かった。

ジャクジー風呂的な泡が出るお風呂にチャレンジしてみた。真っ白で底が見えない。手すりに捕まってそうッと入る。
あっ!!
段差に気づかず、私はズボっとコケてしまった。
遠くのご婦人も近くのご婦人も一斉に「大丈夫?!!」と心配してくれた。

お湯の中だったので、怪我などは全くしなかったが、は・恥ずかしかったぁ😵
実はこの日は、コンタクトもしておらず、メガネもなかったので、周りがあまり見えていなかった。
それからはお湯の中では、歩幅狭めにして気をつけて歩くことにした。
(娘に「ママ、おっちょこちょいだね」と言われた😂)

ジャグジー風呂は、温度も41、5度と記されており、ボタンを押すと泡がシューっと出て、面白かったし気持ちよかった。

しょうぶ湯というお風呂は、5/5の子供の日限定のお湯のようだ。私には熱すぎて足だけ入れて断念した。温度計を見ようとしたが、裸眼の私の目には遠くて見えなかった。いったい何度あったのだろう。常連の方々は、しょうぶ湯と水風呂を交互に入っているようだった。

再びミルク風呂に浸かる。
ああ、気持ちいい。
心も体もほぐれていく。
日々の緊張やイライラも緩んでいく。
心も身体も裸になる。
鎧が外れていく。

周りの人もみんな優しい。温かい。
同じお風呂に一緒に浸かる。まるで家族みたいだ…
安心で穏やかな優しい空間。


娘はずっとミルク風呂に浸かっていた。
娘は温泉やお風呂が好きで「ほんわぁ〜」ってなれるから好き。と言っている。
娘も、お風呂で心も身体もほぐれる気持ちよさを感じているのかもしれない。

脱衣所で着替えて出口へ。
とにかく私は目が見えていないので、出口がどこか迷う。
そばにいた若い女性が「出口はあっちですよ😉」と教えてくれた。
とにかくみんな優しい。優しすぎる。
みんなが元々優しい人たちなのか、それともお風呂に浸かると人は優しくなれるのか。

お風呂の後の自分は、話すスピードもいつもよりずいぶんゆっくりで、心も静かで、こんな穏やかな自分は、久しく記憶にない。
鎧が外れた自分の、本来の姿なのかもしれない。

休憩スペースでコーヒー牛乳を飲み、漫画を読んで帰った。
最近の漫画って、面白いんだね。

空いているといいなと思って出かけたが、混んでいる小杉湯は、人の温かさを感じられ、逆にすごく癒された。混んでいる時間こそ小杉湯の魅力を、より感じられるのかもしれない。

また、家族でも、1人でも来よう。
次はメガネかコンタクトをつけていこう。
(銭湯で、目が見えない問題、みんなどうしているんだろう。)

高円寺という街を、少し好きになれた気がする。



 


 

お風呂の余韻にひたる なかまち






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