見出し画像

日本一周#3根室〜最東端の夕陽〜


2024年 3月3日


6:41 宿からバスに乗り、留辺蘂駅へ。

今日の移動は200kmくらい。この頃から距離感がバグってくる。あと、腰に違和感を感じてきた。でも後半感じなかったから、結局慣れなんだろう。数ヶ月前までタクシー運転手で、腰は鍛えられてたはずなんだけどな。


7:21 留辺蘂駅から石北本線に乗る。

いいフォント


北海道で1番でかい市、北見を通過して、網走駅に到着。

この日は0°みたい
どうりで寒くないわけだ

去年大学の友人と流氷のためだけに来たことを思い出す。流氷ツアーは運みたいだから、行っといて良かった。

↓その時の写真

かっこいいでしょ?俺の友達写真上手い。


次の電車まで1時間半あるので、セイコーマートまで歩いて朝食を調達。

初めてホットシェフでカツ丼を購入。美味しいって評判みたいだから、楽しみ。

凍った網走川見ながら食べたいなーと思ってベンチを探しても、見つからない。


ウロウロしてたら、電車の時間になってしまった。ホットシェフなのに!何してんだよ。

ほんとは一本後の電車が確か釧路まで行くんだけど、今発車するのはどうやら観光列車らしく、今シーズンは今日がラストランみたい。
発車1分前まで悩んだ結果、

観光列車 > ホットシェフ

となり、慌てて乗車。



乗ると、あれ?旭川から一緒だった撮り鉄さん達がいっぱい乗っていた。

嫌いとかは全くないし、気持ち分かるけど、みんな目がキマってるんだよなぁ。自分が窓側に立ってても、絶景区間になると撮り鉄達が座席から走ってすごく近くまで来る。え、俺の存在見えてる?
まぁ良い景色みたいよね。分かる。

流れていく流氷
冷めていくカツ丼

観光列車なので解説付き。
今日は日曜日で家族連れも多く、車内は大変な賑わいを見せていた。

案内の人に貰った

10人くらい案内人の人が乗ってて、おじおばさんから大学生らしき人までいた。

大学生は東京農大生みたい。タクシー運転手時代に東京農大の近くでよく休憩してたから、北の大地にて急に親近感。
網走の観光列車で出会うなんて。流氷の研究しに来てるのかな。


途中の北浜駅で15分停車。「オホーツク海に1番近い駅」らしい。

3/3にして流氷はあんまり無い。ほんとに運なんだな。


再び出発。

車窓右手には迫力ある斜里岳、左手には知床半島が見える。今回は行けないけど、いつか行きたいな。


終点、知床斜里駅に到着。

かっこいい斜里岳

釧路行きに乗り換えて、しばらく進む。ホットシェフ...てか朝ご飯食べてない...


しばらくすると、列車は日本最大の湿原、釧路湿原の中を走る。ポケモンでいうとノモセの大湿原ね。

タンチョウで有名な茅沼駅

今日も観光地には行かないが、行けないんじゃなくて、行く必要がない。
日本一周し終わった今振り返っても、この辺りの車窓はトップレベルで美しかった。

クマみたいな撮り鉄のおっさんが、隣に来た小学生の少年に「良い景色だね」と話してて、和んだ。

進撃のアルミンが言う、氷の大地ってここかぁとか適当な考えてた。


東釧路駅で花咲線に乗り換え。

ここは、日本一周中、最も動物の影響を受けた区間だった。

「右手に多数のシカがご覧頂けます」と数回アナウンスが入るほど。これは観光列車じゃないのにね。

高い建物がなく、霧多布湿原と、刻々と赤く染まる空と、走り回るシカが見られる素晴らしい区間だった。


東根室駅が日本最東端の駅だが、興味がないのでスルー。
15:55 終点根室駅に到着。

今日まだ何も食べてない。列車が混んでたのと、冷えたホットシェフ、コールドシェフは絶対おいしくない。冷えたカツ丼を食べるのは、警察に捕まった時でいい。

てことで、根室名物を頂く。

エスカロップ

鉄道YouTuberカコ鉄さんも来てた店。
個人的に、あんまり好みの味では無かった。ちょっと甘いのかな?普通のトンカツのが美味しいな。


いや、根室って聞いてんねん


食べ終わると16:40くらい。宿に向かうか夕日を見に行くか迷って10分くらい無駄にした。

結局夕日見に行ったがこれが大正解!

朝日の街だけど、夕日も素晴らしい。こんなに広大な氷の塊見たことない。どこまでも広がっていた。



17:05に電話がかかってきた。宿からだ。

「チェックイン予定時刻16〜17時でしたけど、どうしました?」


人としては不正解。

交通費 バス         500        

飲食費 セコマホットシェフ 788
    タイエー焼鳥とさんま866
    エスカロップ    1050

観光費            0
宿泊費 ゲストハウスとまや 3164


追記。

寝る前にゲストハウスの宿帳をパラパラめくったら、面白かった。
日本最東端だからか、普通の観光客よりガチ旅好きの割合が多かった。

宿帳で面白かった人を何人か紹介したい。

・「会社辞めて47都道府県旅してます!」

・「長崎から青春18きっぷで来ました!」

・「私はもう62歳。ですが、旅のスタイルというのは、20代の頃と変わらないですね。」

・「ママチャリで北海道一周してます!」

・「4泊連続でバス停の小屋で寝泊まりしました。4年間パチスロで生活してます」

自分の人生なんてポジティブな意味でちっぽけだなって思った。この宿帳読んでると、良い学校いって、会社に就職するだけが人生じゃないって思い知らされる。こう言うと「働かない言い訳だろ」みたいに言う人もいるけど、そういうことを言いたいんじゃないんだよね。
他人が色々言ってくるだけで、ほんとはもっと好き勝手生きていいんだよね。


ゲストハウスとまやの宿帳、これを見るために泊まる価値あります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?