三宅孝之

ドリームインキュベータ代表取締役社長。大企業の新規事業創出を支援。社会課題から新しいビ…

三宅孝之

ドリームインキュベータ代表取締役社長。大企業の新規事業創出を支援。社会課題から新しいビジネスを構想する「ビジネスプロデュース」をしています。著書に『3000億円の事業を生み出すビジネスプロデュース戦略』、『共感×深堀りが最強のビジネススキルである』など。阪神タイガースファン。

最近の記事

いま「仕事が楽しくない」と感じている人へ

仕事が楽しくない。 本当にこのままでいいのだろうか。 20代のころの私は、そんな悶々とした気持ちを抱えていました。 私は新卒で経産省に就職し、その後コンサル会社のA.T.カーニーを経て、ドリームインキュベータに入社。今は社長を務めています。 新人の頃は「仕事が楽しい」なんてまったく思っていませんでした。 就職と同時に、自由を失うような感じがしたのです。精神的にも、時間的にも、経済的にも、組織に縛られてしまう。「もうどこにもいけないんじゃないか」という気すらしました。

    • 20代がゼロから人脈を作るには?

      なぜ「人脈」と聞くと嫌な感じがするのか?若い人の中には「人脈」と聞いて、嫌なイメージを抱く人もいるかもしれません。 たしかに「俺にはこんな人脈があるんだぞ!」と自慢していたり、社名や肩書きだけで判断するような人には近づきたくないですよね……。 そもそも「人脈」という言葉自体に「利用する/される」というニュアンスが含まれてしまっているのも原因かもしれません。 僕は、そういう「利用する/される」といったような「人脈」には意味がないと思っています。 皮肉なことに人脈作りが目

      • 職場にいる「タイプの違うあの人」を、あなたはうっすらバカにしている

        仕事をしていると「この人とはちょっと合わないな……」って人に出会いますよね。 「え? なんでそんな言い方するの?」「なんでそんなことで怒るの?」と不思議に思った経験が、誰しもあるはずです。 プライベートなら、それっきり関わらなければいい話ですが、仕事だとそうもいきません。我慢して一緒に働いたり、取引を続けたりしないといけない。それによって、ストレスを溜めている人も多いと思います。 僕も昔はそうだったのですが「あること」に気づいたことで、人間関係の悩みを格段に減らすことが

        • なぜ、あなたの意見は通らないのか?

          「会議で、なぜか自分の意見が通らないんです」 最近、若手からこんな相談を受けました。話を聞くと、どうやら「意見の内容」自体が悪いわけではないのです。 会議がはじまって15分後ぐらいに、自分の意見を言ったのだけど、いまいち反応がよくない。 それで2時間ほど話し合ったあとに、自分が言ったのと同じような意見を、別の人が言った。するとなぜか「いいね!」となって、話がまとまったーー。 「え?」と思いますよね。「俺、嫌われてるのかな……」「もっと出世して発言力がつくまで、自分の意

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          マネジメントが苦手で仕事が大爆発した僕は、辞表を書くハメになった

          僕は、人に仕事を任せるのが苦手でした。 というのも、部下に仕事を任せると自分の思ったとおりにならないから。それがすごくイヤだったんです。 部下にどういうアドバイスをすればいいかもわからないし、そもそも、部下がなんで苦労しているのかもわからない……。 部下に仕事を振ってみて「うまくできませんでした」と言われると、即座に「ああ、わかったわかった、俺がやるから大丈夫」と言って、自分で引き取ってしまうタイプだったんです。 でもある事件をきっかけに、考えが一変しました。 人に

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          法律だって変えられる

          法の網をかいくぐるのが商売人か?法律は国が決めるもの。その中でなんとかするのが商売人であるーー。 日本人にはそういう意識が強くあるように思います。 法律は変えられないんだから、その枠内でやる。あるいは、なんとか「グレーゾーン」でやろうとしたり、「抜け道」を探したりしてビジネスをやる。 ……ただ、それだとなかなか大きなビジネスは生まれません。 僕が言いたいのは「法律は変えられるんだよ」ということです。 法律というのは絶対的な存在ではありません。きちんとした大義と理由が

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          仕事が早い人は、思考と作業を分けている

          僕が社内でずっと言い続けていることがあります。 それは「思考と作業は分けましょう」ということです。 よく、プレゼン資料を作るためパワーポイントを開いてフリーズしている人がいます。もしくは、文章を書くためワードを開いてフリーズしている人もいます。それは「思考と作業を同時にやろうとしている」からです。 ではなぜ、思考と作業を同時にやると効率が悪くなるのか? それは「脳サボっちゃう問題」が起こるからだと思っています。 脳というのは考えることをめんどくさがるもの。作業をやり

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          2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく

          今回お伝えしたいことは「時間をかけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいくよ」という話です。 僕は1週間分のスケジュールを2時間かけて立てていました。日曜日の夜か月曜日の夜に、その週のスケジュールを細かく決めてしまうのです。 こんな話をすると「スケジューリングに2時間もかける必要ある?」と言われます。でも、そこにはちゃんと理由があります。 2時間かけても、その何倍ものリターンがあるのです。 僕はこれまで、何度か真剣に勉強するタイミングがありました。 具体的に

          2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく

          創業時の事業を失った会社が、3000億円級ビジネスの支援で復活できた話

          僕は「ドリームインキュベータ」という会社の社長をやっています。 経産省で6年間を過ごしたあと、A.T.カーニーという戦略コンサルティング会社に入りました。3年ほど働いたあと、2004年に今の会社に転職し、2021年から社長をやらせてもらっています。 我が社も、今でこそ社会にインパクトのある事業創造を行う会社として高い評価を受けていますが、ここに至るまでの道のりは平坦なものではありませんでした。 なぜなら売上の大半を占めていた、創業時の事業である「ベンチャー支援と投資」が

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          戦略コンサルタントに必要なことは、霞ヶ関の6年で学んだ

          ✔「いちばん忙しいところに行きたいです」1995年春、大学を卒業した僕は通産省に入りました。 入省すると「どこに配属されたいですか?」と聞かれたので「いちばんエリートがいて、いちばんマクロで、いちばん忙しいところがいいです」と答えました。3年で辞めるつもりだった僕は、とにかく忙しいところがいいなあと思っていたんです。 配属されたのが、産業政策局の「産業資金課」。 産業の金融に関する仕事をするところでした。のちに大企業やベンチャーの資金調達をやることにもなるのですが、僕の

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