就活早期化の実感を数値で感じた話
こんにちは。
ごうさんです。
仕事上読ませていただいているHR pro さんが出されている「2025年新卒採用動向調査」の3月版を読みました。
大企業と中小企業の差が結構鮮明に出ていて驚きだったので記事としてまとめてみます。
○採用の充足率について
特にインパクトがあったのは、「25卒採用におけるターゲット層応募者の確保状況」です。
図表3-2ですね。
1000人以上の企業の2割は3月の時点で応募者の確保は100%以上となっており、応募者確保が50%未満の企業は3割にも満たない数値となっています。
応募者の確保は非常に進んでいるようです。
一方、300人未満の企業を見てみると、目標の100%以上に達している企業は僅か1割。
逆に10%にすら達していない企業が約半分となっています。
そして、さらに図表4-2を見ると、インターンシップをしているかどうかと企業規模ごとに分けた応募の確保率が示されています。
1001人以上でインターンシップをしている企業は、およそ4分の1は応募の確保率が100%以上となっていて、50%以上で見るとおよそ7割ぐらいでしょうか。
逆に、インターンシップをしていなくても8割程度の企業は50%以上応募数を確保できている状況です。
(グラフ的にサンプル数は少ないかも)
一方、300人以下の企業で見ると、インターンシップをしていても応募の確保率が100%以上になっているのは1割ちょっと。
50%以上の確保率で約6割。
そして300人以下の企業でインターンシップをしていないと、半分以上の企業が10%以下の確保率であり、30%未満と合わせると8割を上回る割合になります。
とにかく、小さい企業だとインターンシップをしていないと絶望的ということが分かります。
就活の早期化はどんどん進んでいます。
インターンシップがいろんな業界や企業を知る手段というよりは、その企業を受けるためのフローになってますよね。
夏インターンには受ける業界や企業を決めてて、そこを受けていく。
それに乗り遅れたらそりゃ応募も集まらないですよね。
夏のインターンまでには業界を決めているのに、秋冬に新しい業界を増やすかというとそんな余裕は無いですよね。
インターン受けた企業やその時に受けようと決めた企業の選考があるわけですし。
売り手市場が進み、学生を少しでも早めに確保するためにインターンシップがどんどん拡大し、新卒採用は優秀な学生の取り合い。
将来的に見ると、今の夏インターンからさらに早期化することもあるんでしょうか?
個人的にはあまり好ましい状況ではないよな、とも思うけど、ただ採用担当としては人材を確保しないといけないから早く確保しにいくのは当然ですよね。
「好ましい状況ではないよな」というのは、就活が早くなってるからというよりも“本質的でなくなっているから”という方が正しいですかね。
元からそうなのかもしれませんけどね。
今後どうなっていくのかは分かりませんが、少なくとも企業にとって採用が楽になることはないでしょう。
流れを追うか、そうじゃなくても勝てるものを作るか。
中小企業で採用する側としては常に変化させてアップデートしていかないと採用できなくなるんだなと改めて感じた記事でした。
まだまだ25卒が続く時期ですが、頑張らないとなと思います。
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